シルバーの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、ペットにはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、シルバーのかかりやすい病気やその予防法、ペットの種類に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
シルバーの平均寿命は?
シルバーの寿命は7~10年ほどのようです。
ペットのウサギの寿命は一般的に6~8年程度と言われていますので、比較的長く生きる品種です。
以前に比べて餌や飼育環境がよくなったり、医療の発達などにより、ペットのうさぎの寿命は長くなる傾向にあるようです。
シルバーの寿命と長生きするコツ
シルバーの寿命は7~10年ほどで、うさぎの平均寿命と比べると長生きしやすいようです。
シルバーに限らず、うさぎ全般に言えることですが、うさぎが長生きできるかどうかは、個体差もありますが、温度や湿度、餌などの飼育環境が整ってるか、ストレスがかかっていないかで大きく左右されます。
シルバーは成長すると体重3㎏ほどに成長する中型の品種ですので、大人になっても十分に伸びをしたりできる大きさのケージを用意する必要があります。
また、アクティブな性格のこが多いようですので、日中ケージから出してたくさん運動させてあげましょう。
うさぎは温度変化に敏感ですので、適温である20度前後を保ち、湿度も50%前後になるように心がけましょう。
牧草やペレット(ラビットフード)を中心とした適切な餌を与えていれば、寿命は延びる傾向にあります。
うさぎは体調不良を隠す性質があります。
よく観察して、早めに病気に気づいてあげることが重要です。
シルバーのかかりやすい病気は?
シルバーが他の種類のうさぎに比べて特定の病気にかかりやすいということはありませんが、うさぎがかかりやすい病気全般には注意が必要です。
うさぎがかかりやすい病気には、皮膚病や歯の病気、胃腸の病気、子宮疾患があります。
皮膚病には、細菌やカビなどに感染しておこるものやソアホックという手足の裏の皮膚トラブルなどがあります。
歯の病気で多いのは、前歯や奥歯の不正咬合です。
命にかかわる危険が高いのが胃腸のトラブルで、下痢や消化器うっ滞や毛球症に注意が必要です。
また尿路結石にもなりやすいようです。
避妊していない3~4歳以上のメスのうさぎでは子宮疾患が多く見られます。
うさぎの骨は細いので、骨折にも注意しましょう。
シルバーのかかりやすい病気のサイン
皮膚炎になると、体にフケが出て抜け毛が増えたり、皮膚がガサガサになったりします。
ソアホックになると、小さな脱毛や発赤が見られ、悪化すると脱毛が大きくなって皮膚が乾燥して白いかさぶた状になったり、脱毛は大きくならないもののじめじめした状態になったりし、さらにひどくなると傷が化膿したような状態になります。
不正咬合になると、歯が伸び続けて刺さったり、食欲が低下したり、飲食がうまくできなかったりします。
消化器うっ滞になると食欲低下や排便量の減少など食事や排便に関する異常が見られます。
尿路結石になると、尿が出づらくなったり、血尿が出たり、食欲不振に陥ったりします。
病気の予防法と対処法
皮膚炎は細菌や寄生虫のほか、ホルモンの異常や栄養の偏りなどでも起こります。
ケージの掃除を怠ったり湿った状態にうさぎを置くことでも発生しますので、飼育環境を見直してうさぎにとって快適な状態に整えてあげましょう。
足裏に肉球がないうさぎは、足裏の毛が抜けると皮膚が傷つき炎症を起こしやすくなります。
この状態をソアホック(足底潰瘍)といいますが、肥満などうさぎ自体に問題がある場合もあれば、飼育環境に問題があって起こる場合もあります。
床が平らであったりケージが狭くて動くことができなかったりすると、足底の同じ場所をついている時間が長く、ソアホックになりやすくなりますので、十分な広さを確保し、凹凸のある床にするなどすると予防になります。
皮膚炎もソアホックも軽傷であれば環境改善でよくなる場合もありますが、そうでない場合は動物病院で治療を受ける必要があります。
不正咬合は、先天性のものだったり、歯がダメージを受けたりすることによって起こりますが、食生活によって起こることもあります。
うさぎは一生歯が伸び続けるため、ペレット中心の食生活で歯が削られないと不正咬合になりやすくなります。
これは牧草や野草をメインにした食事を与えることで予防が可能です。
不正咬合になってしまったら動物病院でカットや抜歯などを行って矯正してもらう必要があります。
消化器うっ滞はなんらかの原因で胃腸の動きが止まった状態で、消化器疾患の中で最も多く見られます。
下痢もうさぎによくみられる症状です。
また、毛球症は消化器官内に大量の毛が詰まって固まる症状で、死亡原因になりやすい病気ですが、いずれの場合にもすぐに動物病院の受診し、消化器の機能を回復させる治療などを受ける必要があります。
いずれも適切な食事管理で予防を心がけましょう。
下痢を避けるには、普段から高繊維、低タンパク質、低でんぷん質の餌がよいようです。
消化器うっ滞は、病院で何が原因で発症したのかを確認し、治療をすることが大切です。
ストレスも要因となりますので取り除いてあげましょう。
尿路結石は体質的な問題の他、カルシウムの取り過ぎ、飲み水の不足などが原因で起こります。
カルシウムの多い餌を避けて水や野菜を十分に与えることで予防できますが、結石が疑われる症状があったときは速やかに動物病院を受診しましょう。
基本的には外科手術で取り出すことになりますが、軽度であれば自然に排泄されることもあります。
子宮のトラブルは、避妊することで避けることができます。
骨折は、抱っこの際に誤って落としてしまうなどで起こるケースが多いようですので、不注意でけがをさせないよう気を付けましょう。
シルバーの老化のスピード
シルバーに限りませんが、うさぎは1年で人間の年齢に換算すると20歳ほどまで成長します。
個体差も大きいですが、4歳ごろには人間でいうと30~50歳ほどに相当する中年期に、7歳ごろには高齢期に入ります。
シルバーの老化に伴う外見の変化
シニアのうさぎ全般に言えることですが、食欲が落ち、運動量が減ってくるため、全身の筋肉や脂肪が落ちてきます。
涙や目やにでもの回りが汚れたり、白内障を発症して目の中が白く濁ったりする場合もあります。
また、毛質がぱさぱさしてきたり、おしり回りが汚れたりすることが多いようです。
歳を重ねたペットにおすすめの食べ物は?
食事内容は若いころと同じで構いませんが、個体の状況に応じて副食として与えるペレット(ラビットフード)を減らすなどしてあげるとよいでしょう。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
シルバーはアクティブな性格ですので、一日に一度はケージから出し、たくさん運動させてあげるとストレス解消になります。
スキンシップも適度に行うとよいでしょう。
うさぎ全般に言えることですが、急激な温度変化はうさぎにとって大きなストレスになりますので、うさぎが快適に感じる温度だといわれている18~24℃を保つようにしましょう。
また、うさぎはきれい好きで、非常に憶病でもありますので、活動する部屋やケージは清潔に保ち、騒音などが聞こえないようにするのがよいようです。
うさぎは縄張り意識があるため、多頭飼いや他の動物との同居がストレスになります。
1匹だけで飼うか、多頭飼いや他の動物と一緒に飼う場合は、相性が良くないようなら部屋を分けるなどするとよいでしょう。
発情がストレスになるため、避妊や去勢もストレス回避につながります。
シルバーの寿命に関するまとめ
シルバーは非常に珍しい品種で入手は困難ですが、比較的穏やかで優しい性格をしているため、初心者でも飼いやすいうさぎです。
他のうさぎと同様に、飼育環境を整えて、ストレスをかけないようにしてあげると長生きすることができます。
中型種であるシルバーが大人になっても十分伸びたりできるスペースのあるケージを用意して、温度湿度を適切に管理し、騒音などのない環境で生活させてあげましょう。
活発な性格のシルバーですので、日中はケージから出して、たくさん運動させてあげるとよいでしょう。