オグロプレーリードッグの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、ペットにはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、オグロプレーリードッグのかかりやすい病気やその予防法、ペットの種類に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
オグロプレーリードッグの平均寿命はどれくらい?
オグロプレーリードッグの平均寿命は、野生では3~4年、飼育下では7~8年といわれています。
野生では若く死ぬことが多く、メスの54%オスの47%が最初の1年を超すことができ、野生の平均寿命は1年といわれることもあります。
オグロプレーリードッグの寿命と長生きするコツ
オグロプレーリードッグを長生きさせるコツはまず、落下事故に気を付けることです。
オグロプレーリードッグは運動量が多く活発な動物なので自由に動き回れる広さのケージを用意する必要があります。
時にカーテンや高いところに登ることもあるため落下事故に注意しましょう。
高さがありすぎるケージでの飼育にも注意してください。
次に肥満に注意しましょう。
草食動物であるプレーリードッグは、主に繊維質が豊富でカロリーの低いイネ科の植物を食べています。
プレーリードッグは野生化で低カロリーの食餌でも十分対応できるように進化した動物なのです。
飼育下では肥満になりやすい傾向にあります。
肥満は健康に様々な悪影響を及ぼすので高繊維のペレットや牧草を主食として与え、餌には低カロリーを心がけましょう。
また室温にも気を付けましょう。
プレーリードッグは寒さに弱いため、室温が15度以下になると仮死(冬眠)状態になることがあります。
この状態になると命に危険を及ぼす可能性があるので、室温は常に約20~28℃位に保つようにしましょう。
冬場はヒーターなどで保温しましょう。
オグロプレーリードッグのかかりやすい病気は?
オグロプレーリードッグは切歯(前歯)が一生伸び続けます。
物をかじる習性があり、金網式のケージをかじり続けることで切歯が折れたり、歯根に影響を与え歯牙腫などの問題を引き起こす可能性があります。
歯牙腫は切歯が折れる、歯根に過度の刺激が加わるなどの原因により切歯が歯肉から正常に出てこられない状態になります。
正常に出てこられなくなった切歯でも歯根部での成長は持続し、歯根部に硬いこぶのようなものを形成します。
このこぶが鼻からの空気の通り道である気道を防ぎ、鼻炎や呼吸困難などの症状がみられるようになります。
この状態が歯牙腫という病気でオグロプレーリードッグがかかりやすいといわれています。
オグロプレーリードッグの病気のサイン
オグロプレーリードッグがかかりやすい歯牙腫は呼吸困難を引き起こす病気です。
初期症状として切歯や歯根部とは関係ないと思われるくしゃみや鼻水がみられます。
一般的な鼻炎と捉えがちになるのですが、危険な病気を知らせるサインでもあります。
病気の症状が進むにつれて食欲不振にともなう体重の減少、また気道が塞がれるため呼吸音が荒くなります。
歯牙腫は一度発症すると自然に治療することはない病気です。
そのため初期症状でみられるくしゃみがみられたら病院で診てもらいましょう。
症状を軽いものと思わずすぐに病院で診てもらうことにより早期回復へと繋がります。
病気の予防法と対処法を紹介
オグロプレーリードッグがかかりやすい病気の予防法と対処法について解説します。
歯牙腫になってしまった場合、内科的治療法と外科的治療法の2つの治療法があります。
内科的治療は抗生剤や抗炎症剤の投与、根布ライジングなどをおこないます。
内科的治療は鼻炎の治療は全身状態、食欲、呼吸状態などの改善を目的にしています。
外科的治療は問題となっている切歯を抜く方法と、鼻の上部に穴をあけ別の気道を確保する方法があります。
歯牙腫は飼育下のプレーリードッグに多く見られる病気であり、歯牙腫は切歯が折れてしまったり歯根に過度の刺激が加わることにより発症するといわれています。
そのため高いところからの落下に注意し、ケージの金網をかじられないように内張りするなど、飼育環境を工夫して発症を未然に防げるようにすることが大切な予防法になってきます。
こまめに口元や歯を確認して異常がないかチェックしましょう。
定期的な健康診断を行うことで早期発見に繋がります。
オグロプレーリードッグの老化のスピード
オグロプレーリードッグの飼育下での平均寿命は7~8年といわれており、5歳から老化がはじまります。
5歳以降はシニアとしてより低カロリーな食事に気を使いましょう。
犬や猫に比べて寿命が短い生き物なので、歳をとるにつれてその子に合ったサポートをしていきましょう。
オグロプレーリードッグの老化に伴う外見の変化
オグロプレーリードッグは老化が進むと、餌の食いつきが悪くなったり、毛並みが悪くなる傾向があります。
歳をとったら、食べれるものを優先的に与えてふやかしたご飯をあげましょう。
小動物用のミルクを与えるのも良いです。
便や尿の変化も変わりがないかチェックし、体調の変化があればすぐ病院へ行きましょう。
歳を重ねたペットにおすすめの食べ物は?
オグロプレーリードッグの主な餌はペレットです。
チモシーという牧草などを粉末にして固めたのがペレットです。
保存がききバランスよくいろいろな栄養素をとることができます。
猫や犬でいうとカリカリのご飯のようなものです。
通常タイプだとカロリーが高すぎるので、ケージ飼いの場合は低カロリーのものを選んであげましょう。
ペレットだけだと高カロリーになりがちなのでチモシーも与えると良いでしょう。
硬いチモシーをかじることで歯が伸びすぎるのを防いでくれます。
また、オグロプレーリードッグは、キャベツやホウレン草、さつまいもや人参、リンゴやバナナなどの野菜や果物が好きな傾向があります。
生物は多くあげすぎるとお腹がゆるくなったり、食あたりの原因になったりするので1日1回、ひとつまみ・ひとかけらくらいが望ましいです。
果物にはたくさんの糖分が含まれているので、果物をあげるときはあげすぎに注意してください。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
オグロプレーリードッグがストレスをためると自咬症を発症してしまいます。
自分の手や傷がついた体の部位をガチガチと噛んでしまう症状でストレスを紛らわせるために行うといわれています。
そうならないためにできることは2つあります。
1つ目はできるだけスキンシップをはかることです。
寂しがりやのプレーリードッグは一人ぼっちにされるとストレスを感じてしまいます。
そのために飼育を始めたら毎日必ず一緒にあそんであげてスキンシップを多くとりましょう。
2つ目は一緒に2匹以上飼育することです。
飼い主さんが毎日時間を作れない場合にはプレーリードッグを2匹以上飼育することをおすすめします。
元々群れで生活する生き物なので仲間が一緒にいると寂しさからくるストレスが軽減されます。
オスとメスのペアで飼育すると繁殖してしまうこともあるので、繁殖を望まない場合はメス同士で飼育すると良いでしょう。
オス同士は喧嘩の可能性があるので相性をよく確認してから飼育を始めましょう。
オグロプレーリードッグの寿命に関するまとめ
オグロプレーリードッグは飼育下でも犬や猫にくらべて寿命が短い動物です。
かかりやすい病気を発症しないように気を付けることも大事ですが、オグロプレーリードッグが生活しやすい環境を整え少しでも長生きしてもらえるようにしましょう。
寂しがりやでストレスを抱え込みやすくストレスにより自分の体を傷つける行為をする場合があるので、沢山遊んで、一緒にいる時間をなるべく多く作れるようにしましょう。
大切なオグロプレーリードッグと少しでも長く一緒にいられるように、定期的な健康診断を受けることが大切です。