オジロプレーリードッグの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、ペットにはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、オジロプレーリードッグのかかりやすい病気やその予防法、ペットの種類に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
オジロプレーリードッグの平均寿命はどれくらい?
プレーリードッグは現在5種類おり、日本に多く広まったのは尻尾の先が黒いオグロプレーリードッグで、オジロプレーリードッグは尻尾の先が白色です。
平均寿命は野生と人工飼育では大きく異なり前者は3~4年、後者は7年~8年です。
一般的に雌の方が雄より長生きすると言われています。
オジロプレーリードッグの寿命と長生きするコツ
オジロプレーリードッグの寿命は野生ならば長くて3~4年、非野生ならば、7~8年と言われています。
オジロプレーリードッグもオグロプレーリードッグも動物園でも飼育されていることが多く、人々によく知られ人気者です。
しかし彼らは大きな地下穴を掘り、牧草や農作物に被害を与えます。
そのため害獣と見られ駆除をされるため、実のところアメリカの生息地ではプレーリードッグの数がずいぶん減っています。
特に、亜種であるユタプレーリードッグ は個体数が著しく減少してます。
メキシカンプレーリードッグにいたっては既にほぼ絶滅してしまっていると言われています。
現在ユタプレーリードッグ「国際自然保護連合(IUCN)」のレッドリスト(絶滅の恐れがある野生動物リスト)に載っています。
オジロプレーリードッグはそこまで種の継続の危機にはさらされていないものの、アメリカでは保護区に置かれています。
長生きのコツは人工飼育でも、なるべく本来の野生の習性に近い環境を試み、運動不足にさせないことがまず上げられます。
そして社会性のある生き物であるので、苦手な孤独にはさせないことです。
元々賢く甘えん坊な気質を持つため、人間にはよく懐きます。
オジロプレーリードッグのかかりやすい病気は?
オジロプレーリードッグのかかりやすい病気はケージや異物を咬むことによって生じる不正咬合、そしてそれらを噛んで傷ついた部位を自分で癒そうと舐めて噛んでしまい逆に傷口が悪化してしまう自咬症です。
さらにあまり運動ができる環境ではないと運動不足になりストレスにもかかり、消費カロリーと摂取量が比例せず過食になってしまいます。
過食の結果、肥満に陥り脂肪肝になってしまうこともあります。
そして食物繊維不足になると、腸の細菌に異常がきたし腸毒素血症になってしまうこともあります。
オジロプレーリードッグの病気のサイン
オジロプレーリードッグは開けた草原地帯やサバンナに生息しリス科の中では珍しく、大きな群れで生活しています。
雄の方がひと回りほど体が大きく、身体の毛は年に2回生え変わります。
このオジロプレーリードッグのかかりやすい病気は、飼育下に置かれている個体ならば真っ先に肥満が真っ先に上げられます。
同時に十分な活動量を消費できないほどの狭い環境にいるとストレスも生じ、ケージやそこに置かれているすのこなどをむやみやたらに噛みつき歯牙疾患を起こしやすくなります。
元々プレーリードッグは何でも噛んで遊ぶという性質をもっているため、ストレスがなくても異物を飲み腸閉塞を起こしてしまうトラブルがよく生じてしまいます。
病気の予防法と対処法を紹介
オジロプレーリードッグのかかりやすいであろう病気のひとつが歯牙の疾患です。
リス科のプレーリードッグは何でもかじる傾向があり、ケージなどを噛みつくことにより不正咬合に陥りやすいのです。
不正咬合になってしまうと物が食べにくくなる上、歯根部分が変形してしまい、そしてそこが大きく石灰化してしまう恐れがあります。
これは鼻腔に悪影響及ぼして呼吸困難を招くことになります。
正しい呼吸ができていないためよく風邪やアレルギー症状と誤診されてしまいます。
くしゃみや鼻水呼吸困難などの症状が出てきたら、一般的には歯牙疾患を疑いレントゲンを撮るべきでしょう。
治療は抗生物質や消炎剤投与になりますが、残念ながらこれらは根本的治療ではありません。
言えるのは不正咬合をなるべく早い段階で見つけてやることです。
またプレーリードッグは本来の習性に従って、穴を掘ろうとケージの中で前足をガジガジガリガリさせます。
するとケージに足を引っ掛けます。
そしてその傷ついた自分の足先(爪)の部分を、自分の歯牙で噛んでしまうということがあります。
いわゆり自咬症ですが、自分で咬むことにより傷口がもっと悪化しより深刻な状態に陥ってしまいます。
自咬症になれば傷口の消毒や化膿止めに抗生物質などの投与の治療になります。
しかしプレーリードッグはとても力がありじっとしていません。
彼らを診察治療するのは容易ではないので、やはり極力自咬症にならないように気をつけておきましょう。
オジロプレーリードッグの老化のスピード
オジロプレーリードッグは、そもそも寿命そのものが決して長くはなく野生は3~4年、人間の飼育下では7~8年程度と言われています。
大変警戒心が強く、野生の世界ですと巣穴の周辺には見張り台を設け、そこには常に周りに気をつけている見張り役が置かれているのが見られます。
外敵はコヨーテ、アナグマ、オオヤマネコなどのほか、ワシやタカなどの猛禽類、大型のヘビなどで、危険が迫るとするどい声をあげて仲間に伝えるのですが、この時の鳴き声がイヌに似ていることからプレーリードッグ(草原のイヌ)と名づけられています。
プレーリードッグが後足で立って見張りをしている姿は動物園などでもよく見かけられますが、この声を聞くと、仲間はいっせいに巣穴の中に逃げ込んで身を隠すが、鳴き声には幾つかの違いがあることが知られていて、その短い鳴き声の中には様々な情報が盛り込まれており単発の鳴き声により様々な内容を伝えていると考えられています。
年老いたからといって鳴かなくなるだとか声に張りがなくなく、いわゆる老化のスピードというのはありません。
犬猫のようにじょじょに年老いていくというわけではなく、生きている間は何歳であろうが一定の習性を行っているといえるのかもしれません。
オジロプレーリードッグの老化に伴う外見の変化
オジロプレーリードッグは他のプレーリードッグと同様に一夫多妻です。
生息地のよって若干幅がありますが繁殖期は1~4月頃です。
1産1~6子で、妊娠期間33~38日前後で、ふつうは3~4子を出産します。
生まれたばかりの子どもは体長7cm、そして体重もわずか15~16g程度で、目は閉じており体毛も生えていません。
目は4週間程で見えるようになりそして体毛は3週間ほどでしっかりとしてきます。
授乳期間は30~50日程度であり、1~2年くらいで成熟します。
それ以降は外見に特に変化は見られません。
野生での寿命は3~4年、飼育下で7~8年程度と言われています。
歳を重ねたペットにおすすめの食べ物は?
オジロプレーリードッグの野生は、シニアでも主にイネ科の植物の葉や茎などを食べ、食物は前足をうまく使って食べます。
木の根や球根、木の実、樹皮そして花など、季節に合わせて様々な種類の植物を食べますが、プレーリードッグが食べる植物には水分も多く含まれていて、生活に必要な水分は植物と一緒に摂っているのです。
また、バッタや甲虫などの昆虫類も少しは食べるものの、全ての摂取量の98%は植物質と言われています。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
草原における野生のオジロプレーリードッグの交尾時期は、毎年春 – ?2月から3月までのみです。
雌の妊娠期間はわずか1ヶ月であり、その後3~4匹の仔が出生します。
プレーリードッグの赤ちゃんは、最初は毛が生えておらず盲目です。(食物とケアのために親のプレーリードッグに頼りきります)、視力を得て自分自身で活動することを学ぶまではずっと巣箱に住み続けます。
これには6~7週間かかりその後は離乳されます。
しかし、雄の子どもたちはさらに約2週間は母親のそばにとどまることになります。
もし人工飼育の下で生まれても、本来の通り巣箱に雛たちを置かせてあげましょう。
そして成長した彼らががストレスを感じないようにと飼い主ができることは、まずできるだけ十分な運動ができるように飼育環境を工夫してやることです。
これは不足咬合や自咬症、脂肪肝などの防止にもつながります。
オジロプレーリードッグの寿命に関するまとめ
リス科のプレーリードッグはその鳴く声が犬によく似ていることから、草原のイヌという意味を持つプレーリードッグと名付けられ、オジロは尻尾の先が白く、オグロプレーリードッグは尻尾の先が黒色をしています。
野生のプレーリードッグは広い穴を掘る習性があり非常に活動的です。
よって人間がこの生き物を飼う時の注意点は、運動不足でストレスを溜めさせ肥満にさせないことです。
一方でとても賢く飼い主を見分け懐き甘えてきます。
よって飼育環境を整え、日々の運動もさせていればプレーリードッグはペットとしてとても愛らしい大事な存在になることでしょう。