いつも元気な愛猫が突然、元気をなくなってしまったときはありませんか?
ペットも人間と同じように体調不良になることがあります。
特に季節の変わり目には、体調を崩しやすいですよね。
そこで今回は、春の季節に多い猫の体調不良とその症状と原因について解説していきます!
春に多い猫の体調不良は?
春は、人間にとって環境の変化や新しい環境に向けての準備する時期です。
猫にとっても、春から夏の季節に向けての準備期間になると言えます。
寒さが和らいで暖かくなっていく前にしっかりと健康管理をして体調を整える時期が必要となります。
そこで、季節の節目である春に多い猫の体調不良を紹介していきます!
毛球症
春は、猫にとっては冬毛から毛が生え変わる換毛期になります。
猫は毛並みを手入れするときに、舌を使ってグルーミング(毛づくろい)をします。
猫がグルーミングをしたときに、大量の毛を飲み込んでしまい胃や腸の消化器官内で毛玉となり、吐き出すことができずに毛球症という症状を起こします。
花粉症
最近になり猫にも花粉症があるということが分かってきました。
猫の花粉症は、鼻水や涙目という症状より皮膚のかゆみや嘔吐などの症状の方が強く出ます。
春の時期になるとアレルギー体質や皮膚炎になりやすい猫は、身体にかゆみや嘔吐、くしゃみ、目の充血などの症状を起こします。
発情期によるストレス
春は、猫にとって1番大きな発情の季節です。
猫が鳴きだす頻度が多くなり、外に出る猫が増えます。
発情しても交尾まで至れないストレスは、精神的に負担がかかり体調不良を起こす猫もいます。
出産を望まない場合は、去勢や避妊手術を受けた方がいいでしょう。
環境変化によるストレス
春は、飼い主にとっては新しい環境の準備で忙しい人もいるでしょう。
猫にとって、今までと違う環境は不安になり落ち着かずストレスを感じてしまいます。
また、冬から春になっていくときの寒暖差が、ストレスにつながって体調不良を起こす猫もいるようです。
猫の体調不良の症状と7つのサイン
体調を崩したりストレスを受けた猫は、いつもと違う行動を取ることで飼い主にサインを送っています。
早期に体調不良に気づいて愛猫のストレスや痛みを取り除いてあげるために、ここでは体調不良の症状と7つのサインをご紹介します!
サイン1:食欲がない
猫は、神経質で繊細な動物です。
食べ慣れたキャットフードを変えたとき、引っ越しをしたとき、知らない人が来たときなど猫はストレスを感じて食欲がなくなる可能性があります。
サイン2:何となく元気がない
私たち人間に限らず猫も「今日何となく身体がだるい、ゴロゴロしたいな」と感じることがあります。
1日2日ならまだしも数日間続いて元気がなく動きがないときは、体調不良のサインです。
サイン3:嘔吐・下痢をしている
猫は、毛づくろいをして腸や胃に溜め込んでしまった毛玉を吐くために嘔吐することがあります。
嘔吐が激しかったり下痢をするなどの症状がある場合は、消化器官内に寄生虫がいたり病気にかかっている可能性があります。
サイン4:冷たいところに隠れる
室内が暑くないのに暗いところへ隠れる場合は、体調不良のサインです。
猫の平熱はだいたい38℃程と言われていますが、体調不良になるといつもより暑さを感じて冷たいところで居続けたりします。
サイン5:ふらふらと歩く
猫が前足を引っ張ってふらふらと歩き始めたり、休んでいるのに急にハアハアし出したら血栓塞栓症の疑いがあります。
動脈に血の塊である血栓が詰まってしまい、その部分から血の血行が遮断されてしまう病気です。
サイン6:くしゃみをする・鼻水が出る
猫が頻繁にくしゃみをしたり鼻水が出る場合は、「ねこかぜ」と呼ばれるウイルス性呼吸器感染症の可能性があります。
鼻水の色が透明か黄色か、サラサラかネバネバか、血が混じっていないかなど観察する注意が必要です。
サイン7:大声やかすれ声で鳴く
猫が大きな声で鳴いたり、いつもより頻繁に鳴くなど鳴き方に変化がある場合があります。
大声で苦しそうに鳴いていたり、声がかすれたりしているときは、ストレスを感じているサインです。
体調不良や嘔吐の症状を起こすこともあるので、鳴き方や機嫌を観察して体調不良かどうか判断しましょう。
猫の体調不良の原因と対処法
春になる季節の変わり目には、体調を崩しやすくなっているため特に体調管理が必要です。
ここでは、体調不良になる原因とその対処法をご紹介します!
猫の体調不良の原因
猫は、自由気ままな生活をしているように見えますが、意外とストレスに弱いものです。
飼い主の引っ越しによって、今までの環境から変化したり、お気に入りのおもちゃが新しいものに変わったり環境変化のストレスは大きく受けます。
また、猫は寂しがり屋の一面も持っているため、飼い主が長期間不在になったり、新しいペットを迎え入れることで嫉妬しストレスを感じる猫もいます。
猫の体調不良の対処法
春は猫にとっては換毛期になるため、毛玉を消化器官内に溜め込まないようにブラッシングなどで小まめに手入れをしてあげることが大切です。
また、飼い主との不仲が原因でストレスを感じることが多いため、大好きなご飯やおやつを与えたりマタタビやおもちゃを使ってスキンシップを取りましょう!
スキンシップの取りすぎ、構いすぎも猫の性格によっては、ストレスを感じるため猫の性格に応じて反応を見ましょう。
もうすでにこの記事でご紹介した体調不良の兆候がある場合は、獣医の診察を受けることをおすすめします!
ペットのプロに診てもらうことで、飼い主が気づくことのできない微妙な変化や、猫の異常行動も気づき教えてくれます。
春の季節に多い猫の体調不良と症状の原因|まとめ
いかがでしたでしょうか。
春の季節に多い猫の体調不良と症状の原因をご紹介しました。
愛猫の体と心の健康を守るためにも、日常の様子、食欲、排せつ排尿を観察することが必要です。
飼い主の日々の気遣いが、体調不良を隠す猫の病気や怪我を気づき助けることができます。
自分で解決できないと感じた場合は、獣医師やペットシッターに相談し改善していくことをおすすめします。
暖かくなる春に向けて、いつもより愛猫と向き合う時間を多めに作ってあげてみてはいかがでしょうか。