犬のがんについて

愛犬が癌に、治療中から治療後に転移させないための食事療法

最近では長寿命化により犬の癌が増えています。多くの飼い主さんが癌の症状緩和や転移防止のために食事療法を治療の補助として行っており、癌と食事については切り離せない関係にあります。癌の療法食の基本について知り、適切な食事で愛犬を支えましょう。

犬も人間同様に寿命が延び、それに伴い癌リスクも非常に増えています。

愛犬が癌になってしまったら、病院での治療に合わせて食事療法を行うことが非常に大切であると考えられます

食事は体の構成や機能にとって非常に大切で、時に抗がん剤治療が引き起こす症状緩和に繋がったり、癌の転移防止に役立ったりすることがあります

癌と闘う愛犬にとっては、何より飼い主が諦めずに毎日笑顔で準備してくれる食事が一番効果的なのではないでしょうか。

Sponsored Link

食事療法で愛犬が助かる可能性も

バーニーズマウテンドッグの療法

愛犬の癌告知は本当に飼い主にとっては衝撃が大きく、精神的にダメージを受けやすいと思います。

実際、私自身も愛犬(バーニーズマウンテンドッグ)の癌告知を2度受けており、2年半以上癌のための食事療法を行ってきました。

その甲斐があって術後の食事療法のみで一度目の悪性腫瘍である血管肉腫が完治、癌の中で非常にたちが悪いと言われている、転移性の非常に高い2度目の組織球性肉腫も1年以上転移なく、現在愛犬は毎日元気に走り回っています。

癌と食事には大きな関りがあるので治療に合わせて食事療法を行う、または治療が出来ない状態である場合は症状緩和の為にも尚更食事に配慮しなくてはいけません。

一例として細胞についてご紹介致しますが、癌の細胞と犬の体が闘う時には白血球が癌細胞を攻撃すると言われており、この白血球の攻撃システムを助けているのが食事由来成分であると言う専門家もいます。

また、癌になる原因の1つとして体内の水分量の不足や低品質ドッグフードに含まれている添加物等によって遺伝子に傷がつき癌細胞が活発化するという見解もあり、食事によって癌が生きにくい体作りを行い、それによって癌の転移を防止、または転移するまでの期間を延ばしたり症状を緩和したりすることが非常に大切であると考えられます。

犬の癌と闘う食事~8つの食事療法~

ドッグフード

たかが食事と考える方もいますが、食事療法によって癌細胞の増殖を緩やかにしたり、転移を防いだりした症例は数多くあり、癌と食事には大きな関りがあります。

癌と闘う食事療法の基本は、癌細胞の餌になる栄養素や癌細胞増殖の原因となる体内に不要な物質を出来る限り排除して、その代わりに健康な身体維持に役立つ栄養素を多く取り入れることです。

免疫力を上げる食事

人間の癌治療にも同じことが言えますが、犬の癌の再発防止や転移防止、また抗がん剤治療において免疫力を上げる食事は非常に大切であると考えられています。

犬の免疫システムには癌を中心とした病原体を認識して、体に不要であるそれらの物質を体外から排除する役割を補っている為、癌細胞の増殖を抑える効果があります

私たちの体内では健康であっても日々癌細胞が発生しており、この免疫システムが不要な癌細胞を排除しています。

その為、癌細胞が増殖せずに癌という病気にまで発展しない仕組みになっていますが、この免疫システムが弱って正常に機能しなくなると癌になるリスクが高まります。

既に癌を発症している犬であっても、再発や転移防止にとってこの免疫システムを健康に保つことが非常に大切であり、免疫力が上がる食事は癌のみならず様々な病気の予防や治療において重要な食事療法の1つであると考えられます

腸内環境が整う食事

免疫力を上げる食事の重要性についてご紹介致しましたが、免疫力と腸内環境の健康維持には大きな繋がりがあります。

犬の腸には「腸管免疫機構」という免疫システムが備わっており、何と犬の免疫の約6割がこの腸の免疫機構にあり、犬の体で最大の免疫システムであると言われています。

その為、腸内環境が整う食事療法を行う事が最大の免疫細胞の健康維持に繋がり、犬が癌と闘う上でとても重要になります。

例えば、抗がん剤治療を行う際に抗がん剤が効かなくなった場合、この免疫システムを強化することによって、今まで効果がなかった抗がん剤が効くようになったと言う症例も数多くあります。

その他、この免疫細胞がしっかりと機能していない場合は、癌の再発や転移リスクを上げてしまうので癌の治療中や治療後は特に腸内粘膜の健康を考えた食事療法を重点的に行いましょう

抗酸化作用が期待できる食事

犬の体には人間同様に活性酸素という癌細胞の増殖や病気、老化の原因となる物質がありますが、この活性酸素を抗酸化力が強い食事によって除去することが、癌の再発、転移防止に非常に役立ちます

抗酸化作用が期待できる食事としては、主にファイトケミカルと呼ばれる植物由来の成分が有効であると言われており、多くの野菜に含まれています。

手作り食やトッピングご飯によって抗酸化作用が期待できる食事を与える飼い主さんが多くいますが、ドッグフードでも抗酸化力が高いフードも数多くあります。

抗酸化作用が期待できる食事療法で癌の餌となる活性酸素を除去して、腸を中心とした体に溜まってしまう老廃物の排泄を促してあげると良いでしょう

糖質制限された食事

犬が癌にな­­­ってしまったら、食事療法の一環として糖質制限を行う必要があります。

特に炭水化物には単純糖質という癌細胞の大好物である糖質が多く含まれており、この糖質を食事によって体に取り込むことによって、癌細胞の増殖を促し癌の進行を早めてしまう危険性があります。

多くのドッグフードには、この単純糖質(穀物やトウモロコシ、大豆や小麦等)が含まれているのでドッグフードを選ぶ際には細心の注意を払いましょう。

高タンパク質な食事

食事療法の1つとして糖質制限についてご紹介致しましたが、糖質制限をするにあたって、糖質の多い炭水化物を減らし、その代わりとして高タンパク質である食事で栄養を補います。

また、癌が体内にある場合は癌に栄養素が奪われやすくタンパク質が不足しやすい状況になり代謝異常が起こり得ます。

癌によってタンパク質が失われると、体重減少元気喪失の原因になるので、良質なタンパク質を多めに与えましょう。

高脂肪(動物性脂)の食材を利用した食事

癌の餌になりやすい糖質(炭水化物)を減らすことによって身体はエネルギー不足になりがちですので、糖質の代わりに高脂肪食でエネルギー源となる栄養素を補います。

ちなみに癌は脂肪を活用して増殖することがない為、安心して与えることが出来ますが、質の悪い脂肪(調理のしすぎ、酸化しているような脂肪)を与えてはいけません。

癌の治療中、術後は与える脂肪の量や質にも注意しましょう

高オメガ3脂肪酸(必須脂肪酸・植物性脂質)が入っている食事

癌の治療中、治療後は良質なオメガ3脂肪酸を与えることが一般的に良いとされています。

オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)とは、多価不飽和脂肪酸の1つで魚や植物に含まれている栄養素であり、全身に栄養素や酵素を巡らせるのに有効です。

癌治療中の犬に与えることによって悪性腫瘍の成長(増殖)速度が緩やかになる、生存期間が延びるという報告が挙げられています。

ただし、オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)は(熱、光、空気によって)酸化しやすい為(熱、光、空気によって)、新鮮な魚等に含まれる良質な高オメガ3脂肪酸を与えなくてはいけません。

犬用サプリメントも販売されているので、試してみるのも良いですね。

体を冷やさない食事

体を冷やしてしまうと、血流が悪くなって癌のみならず様々な病気の要因になります。

血流が悪くなると、免疫力が低下したり白血球機能にも障害が生じたりします。

白血球は、癌を中心とした病気の原因となるウイルスや細菌などの「体に不要な異物」を除去する働きがありますが、体が冷えた状態だとこの白血球が集まりにくい状態になる為不要な物質を体外に排泄するのが遅くなります

癌の治療中、または治療後は特に体外に溜まる不要物質を排泄させるために人肌程度に食事を温める、または根野菜や大豆製品、赤み肉等の体を温める食材を加えたりこれらが入っているドライフードを与えたりする等の工夫が大切です。

癌と闘う犬にお勧めのドッグフード

愛犬のためのドッグフードの選び方

癌の治療中、または治療後に愛犬に手作り食を与える飼い主さんが多くいますが、全ての方が手作り食を与えることができるわけではありません。

時間的な問題であったり金銭的な問題であったり理由は様々ですが、手作り食を与えるにはある程度の知識も必要であり、手作り食なら何でも癌に効果的なわけではありません

そんな時に癌の治療中、治療後の犬にとって効果的なドッグフードを活用できる時代になったことは非常に嬉しく思います。

みらいのドッグフードで転移・再発防止!

みらいのドッグフードは全般的に薬膳を利用したドッグフードで、様々な病気に対応した特別療法食ですが、中でも癌(腫瘍)対応の薬膳食事療法利用の「特別療法食G 腫瘍用」が評判を集めています。

癌治療に効果的な食事療法の基本として、高タンパク質、糖質制限、高脂質、高オメガ3脂肪酸についてご紹介致しましたが、こちらのドッグフードはこの癌対応の食事の基本4つに重点を当てて作られています。

また、腫瘍用フード限定で良質なオメガ3脂肪酸が豊富に含まれている亜麻仁油が付いていたり10種の漢方茸が使われていたりと癌治療中、または治療後の犬の健康維持や症状緩和にとって多くの配慮がされているため、なかなか手作り食を作ってあげられない、できるだけ治療に効果のある食事を与えたい。という時におすすめの療法食です。

癌と戦う愛犬のためのドッグフード

その他に食事で気を付けたい事

トイプードル

癌の治療、治療後に有効な食事についてご紹介致しましたが、ご紹介させていただいた8つの食事療法以外にも毎日の食事をほんの少し工夫することによって、症状緩和や転移防止に役立つ事もあります。

Sponsored Link

水分が補給できる食事にしよう!

癌治療中であったり治療後であったりする犬の場合は、体内の毒素を出来るだけため込まないような食事の工夫が必要です。

手作り食の場合は野菜の水分を中心に、水分量が必然的に高い食事内容になりますが、ドライフードの場合は人間の手のひらの温度程度の水分を少しドライフードに加えてあげると効果的です。

水分量の多い食事を与えると排尿の量も増える為、犬の体に不要な物質である老廃物が排泄されやすい状況になります。

冷たい水は体を冷やしてしまい、熱いお湯はドライフードの栄養素を壊す恐れがあるので、少量手のひら温度のぬるま湯を加えることをお勧めします。

ぬるま湯でなくても野菜(水分量が多いキャベツやキュウリ等)のすりおろしをトッピングするのも良いでしょう。

水分量があまりに多いと逆に消化不良の原因となる(胃酸を薄めてしまう)ので、適量の水分量になるように調整しましょう。

可能であれば食物繊維を付け足そう!

癌には免疫力の向上が大切であるとご紹介致しましたが、免疫機能を上げるためには食物繊維を利用した食事が効果的です。

悪玉菌が作り出す活性酸素は体内に入った食物繊維にくっついて便として排出されやすいと言われています。

その他にも食物繊維は腸管を活発化させることによって、犬の体温を上げて免疫力を向上するのに役立ち、同時に癌の餌になりやすい糖質をブロックするために役立ちます

先述でご紹介させていただいたみらいのドッグフードには、適切な量の食物繊維が入っていますが、その他の一般的なドライフードを与える場合は、食物繊維量をしっかりと確認して不足している場合はきのこ類や海藻類、ゴボウ等の野菜類をトッピングして不足分を補うと効果的です。

加熱しすぎた食材は避けよう!

健康な犬にも同じことが言えますが、愛犬が癌の場合は特に加熱しすぎた食材は避けなくてはいけません。

加熱しすぎた食材は、栄養素や酵素を壊してしまいやすく手作り食の場合はせっかく新鮮な食材で作ってもあまり効果が期待できません

ドライフードの場合でも同じで、フードの作り方をしっかりと調べてから購入しましょう。

最近の高品質のドッグフードは加工過程やその方法についてもインターネットやパンフレットで情報公開している物も多く、一例としてみらいのドッグフードの場合は低温低圧力製法という栄養素や酵素を壊さないフードづくりに力を入れています。

ドライフードを選ぶ時には、しっかりと原材料だけでなく製造過程についても調べてから購入することをお勧めします。

>>愛犬の健康を考えた療法食ならコレ!

まとめ

食事療法は非常に効果の高い治療の一環であると考えられ、余命宣告を受けた犬であっても治療に合わせて食事療法を行うことによって余命を遥かに超え元気に過ごしている犬も数多くいることを忘れてはいけません。

ストレスから解放された生活、また飼い主が笑顔で愛情をこめて与える食事が、癌と闘う犬にとっては何よりもの力になるのではないでしょうか。

食事療法で色々考えるのが大変、サプリメントを試し過ぎてよくわからなくなってきた…という方はぜひ、みらいのドッグフードという、癌や腫瘍に悩んでいるわんちゃん専用の療法食を試してみるのも1つの手です。

本当に必要な栄養素がギュっと詰まったドッグフードのため、中途半端に色んなサプリメントや食事療法を試すよりも簡単で尚且つ安価に抑えられます。

獣医師監修のドッグフードぜひ試してみてはいかがでしょうか。

公式サイトはコチラから

コメントを残す

*