皆さんは、ドッグフードをどこで買っていますか?
通販、ホームセンター、ペットショップ、動物病院など、ドッグフードを購入できる場所はたくさんありますね。
愛犬のためにも高品質なドッグフードを買ってあげたい、と思っても犬を飼っていれば何かとお金はかかります。
できれば少しでも安い値段で購入したいものです。
そこで今回は、高品質で安いドッグフードを購入するなら通販とホームセンターのどちらなのかをご紹介します。
高品質なドッグフードとは?
そもそも、高品質なドッグフードとはどんなドッグフードを指しているのでしょうか。
高いから高品質、安いから低品質と思っているだけでは、確かな品質のドッグフードを手にすることはできません。
どんなに高いドッグフードでも、犬の健康に悪影響を及ぼす原材料が使用されていることもあり、逆に安いドッグフードでもしっかりした品質の原材料を使用していることもあります。
ですから、ドッグフードのパッケージの裏面には必ず原材料が記載されているので、そこをチェックする習慣をつけましょう。
原産国に関しては、例え中国産の原材料を使用していても最終的に手を加えた場所が日本国内であれば日本と明記できるため、参考程度にしかなりません。
愛犬が毎日口にする食事であるドッグフードだからこそ、確かな品質のものを選んであげることが大切です。
ここでは、高品質なドッグフードの見分け方をご紹介していきます。
主原料が動物性タンパク質であること
原材料の表記は、多く使用しているものから記載することが基本となっています。
それはドッグフードに限らず、私たち人間が口にするものでも同様です。
犬は本来肉食動物ですから、生命活動に欠かせないアミノ酸が含まれる動物性タンパク質を必要としているため、原材料の1番最初に肉や魚が記載されているものを選ぶ必要があります。
1kg500円程度で販売されている市販の安いドッグフードでは、小麦粉から始まっているものも多いため、犬にとって必要な動物性タンパク質が十分に摂取できません。
高品質なドッグフードは、主原料が動物性タンパク質であることが基本となります。
4Dミートを使用していないこと
4Dミートとは
DEAD | 死亡した動物の肉 |
---|---|
DISEASED | 病気だった動物の肉 |
DYING | 死にかけていた動物の肉 |
DISABLED | 障害のあった動物の肉 |
を指します。
食べられない内臓や骨、腸内に残る糞、ひづめ、爪、皮、獣毛など、様々な部位が含まれている、いわば肉副産物です。
ペットフード安全法によりある程度の取り決めはありますが、完全に使用していけないものではないため、ドッグフードに肉副産物が使用されることは禁止されていません。
農林水産省のHPでもはっきりと明記されているため、肉副産物の使用されていないドッグフードを選んであげる必要があります。
チキンミールやポークミール、ミートミール、ミートアンドボーンミール(肉骨粉)と表記されている場合では、4Dミートが使用されている可能性が高くなりますが、海外産のドッグフードの場合では挽肉をミールと表記することもあるため、まずはその会社のHPをチェックするようにしましょう。
農林水産省「ペットフード用肉骨粉等の取扱の見直し」添加物に配慮していること
ドッグフードには、ドライフード、ウェットフード、セミモイストフードがあります。
ドッグフードの賞味期限を延ばすためには、酸化防止剤や保存料を使用しなければいけませんが、それが人工の酸化防止剤や保存料なのか自然由来の酸化防止剤なのかでは、大きく異なります。
また、見た目を良くする着色料のほか、犬の食いつきを良くするための香料などの人工の添加物が含まれているものは高品質とは言えません。
市販されている安いドッグフードの多くには、そういった人工の添加物が多く含まれているのも事実です。
かといって、通販で買えば添加物が含まれていないかといえばそうでもないため、しっかり見極めることが大切です。
正規輸入品であること
高品質なドッグフードを選ぶためには、正規輸入品であることが重要です。
国産のドッグフードでは問題ありませんが、海外産のドッグフードは正規輸入品と並行輸入品があります。
正規輸入品であれば、日本の気候を考えられて作られていたり、保管や輸送の際のコンテナ内も温度管理が行われているため、品質の低下はありません。
しかし、並行輸入品は製造した国で販売することを目的として作られているだけでなく、保管状態がいい加減であったり、輸送の際のコンテナも通常の貨物と同様のため、高温多湿などによる品質低下が考えられます。
正規輸入品よりも安い値段で販売されることもありますが、この違いをしっかり理解しておきましょう。
添加物が犬にもたらす影響
高品質のドッグフードには、無添加のものが多いです。
それは、添加物が犬の健康に影響するとされているからであり、高品質なドッグフードで添加物を使用していても、安全性が認められているものだけと配慮されています。
しかし、品質の悪いドッグフードにはそういった配慮はありません。
ここでは、添加物が犬にもたらす影響について知っておきましょう。
保存料
保存料として多く使用されている添加物は、ソルビン酸カリウムです。
細菌やカビの発生や増殖を抑えてくれるため、食品にも使用されている添加物です。
厚生労働省の指定添加物であるように、私たちが普段口にするものにも普通に使用されていますが、1日の摂取量が決められているものです。
発ガン性はありませんが、アレルギー反応が出ることもあるため、できることなら避けたい添加物です。
摂取量を守っていれば毒性はないとされていますが、ラットを使った過剰摂取の実験で半数以上の死亡が確認されています。
日本のドッグフードでも使用していい量は決まっているため、給餌量を守って与える分には問題はないとされていますが、愛犬が毎日食べ続けることを考えると恐ろしいですね。
着色料
ドッグフードやおやつの原材料の表記に、赤色2号、赤色3号、赤40、赤102、黄4、黄5、青2…など、様々な表記の方法で色と数字が書かれているのを見たことはありませんか?
合成着色料の原料は石油です。
海外では多くの着色料が人間への使用が禁止されていますが、日本は使用することが許されているため、多くの食品でも目にすることのできる表記です。
しかし、発ガン性やアレルギー、肝臓肥大や心臓肥大など、様々な健康被害の影響がある添加物となるため、着色料の使用されているドッグフードは与え続けるのは危険です。
そもそも、犬は赤い色を認識できないため、着色料は無意味なものでしかありませんね。
また、二酸化チタンも着色料です。
人間では24時間以内に体外に排泄されますが、動物に関してはラットの摂取実験で半数以上が死亡してしまうほか、犬への使用の安全性や危険性がわかっていない添加物です。
酸化防止剤
ドッグフードの人工の酸化防止剤には
- BHT
- BHA
- エトキシン
- 没食子酸プロピル
- プロピレングリコール
などが使用されています。
BHTやBHA、エトキシン、没食子酸プロピルは発ガン性物質のある酸化防止剤となります。
エトキシンは特に毒性も強く危険なものなので、十分に注意してくださいね。
増粘安定剤
セミモイストタイプやウェットタイプのドッグフード、柔らかいおやつなどに使用されることが多い添加物は、増粘安定剤であるプロピレングリコールです。
ドッグフードの食感を変えるために使用されています。
プロピレングリコールも様々な食品に使用される指定添加物で、一般的には安全とされるものですが、あくまでも摂取量を守れば、という前提です。
犬のプロピレングリコールの過剰摂取は、ふらつきや元気消失、貧血、けいれん、あえぐような呼吸といった症状がみられます。
実際に2015年には、アメリカでネスレピュリナが犬の健康被害で集団訴訟されたこともあったため、給餌量を超えて与えることは注意が必要な添加物です。
高品質で安いドッグフードを購入できるのは?
高品質なドッグフードを選ぶ基準を理解した上で、高品質で安いドッグフードを購入できるのは通販なのか、ホームセンターなのかという疑問を解決していきましょう。
基本的には通販を利用した方が、確かな品質の安いドッグフードを購入することができます。
しかし、利用の仕方によってはホームセンターでも高品質で安いドッグフードを購入することができます。
通販とホームセンターのそれぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
通販で購入するメリット・デメリット
高品質なドッグフードを購入する場合、通販の公式サイトから購入するのが1番お得に購入することができます。
定期便などに申し込めば、初回を安い金額で設定しているだけでなく、2回目以降も割引きになることが多いです。
1度にたくさん購入すれば1袋あたりの値段が安くなることもあり、1袋づつ購入するよりもお得ですね。
しかし、公式サイトのない海外メーカーのドッグフードでは、取扱販売店のオンラインショップや楽天市場、アマゾンなどから購入することになります。
楽天市場やアマゾンでは、販売されている値段を比較することができるというメリットがあり、更に楽天市場であればポイントを貯めることも使うこともできますね。
販売しているお店によっては試供品を付けてくれることもあるため、重たいドッグフードを家まで配送してくれるのは助かります。
しかし、デメリットとしては1袋しか購入しない場合では、配送料がかかることがほとんどです。
配送料とドッグフード1袋の値段を考えると高くなってしまいます。
ホームセンターで購入するメリット・デメリット
ホームセンターでも高品質なドッグフードを購入することはできます。
ただし、販売されているドッグフードの種類が限られていたり、欲しいドッグフードを取り扱っていないこともしばしばです。
しかし、缶詰入りなどのドッグフードでは、3個で〇〇円というセールを行っていたり、配送料がかからないという点では、1袋や数個しかいらない、という場合では通販で購入するよりも安く購入することができます。
例えば、ホームセンターで販売されているデビフの缶詰や流動食などは、通販で1箱(24個入り)購入しても送料がかかってしまいますが、ホームセンターではセールをしていれば安く購入できるだけでなく、送料もかかりません。
デビフは動物病院で使用されることもある、高品質なドッグフードです。
看護士さんがホームセンターに買出しに行く、なんてことも実際にあるので、購入するものによってはホームセンターのほうが安く購入できるということです。
欲しいドッグフードによって上手に使い分けるのがポイント
通販とホームセンターは、上手に使い分けることがポイントとなります。
愛犬に毎日与えるドッグフードはまとめ買いなどで通販を利用し、たまにトッピングとして与える缶詰やウェットタイプのドッグフードはホームセンターで購入する、などの手間はかかりますが、使い分けることで高品質のドッグフードを安く購入することができますね。
市販でおすすめの高品質で安いドッグフード
それなりのドッグフードを作ろうと思ったら、原材料などのコストから、1kgあたり2,000円前後となることがほとんどです。
2,000円以上のドッグフードもいいですが、中には値段と内容が見合っていないものもあるのが事実。
安すぎるのも問題ですが、高ければいいというわけではないため、何を基準とするかよく考えてみてくださいね。
ここでは、ホームセンターでも購入できる、市販でおすすめの高品質で安いドッグフードをご紹介します。
ユーカヌバ
ロイヤルカナン社が製造・販売する「ユーカヌバ」は、2.7kg入りで2,626円~2,999円(税込み)とお手頃価格になっています。
ドッグフードの種類も豊富で、原材料の動物性タンパク質はすべてヒューマングレードです。
もちろん人工添加物は不使用で、厳しい衛生管理の中で製造されていて安全性も問題ありません。
人間が食べられる原材料を使用しているのは、大きなポイントですね。
ユーカヌバ公式サイトピュリナワン
「ピュリナワン」は、ネスレ日本が製造・販売するドッグフードです。
2.1kgで1,609円(税込み)というコスパもあり、愛用者が多いことでも知られています。
ペット専門栄養士により、栄養バランスが考えられているのも嬉しいですね。
主原料は肉を使用しており、添加物も不使用なので安心です。
公式サイトからは定期購入が1,359円ですが、4,000円未満は送料がかかってしまうため、1袋ずつ購入するのであればホームセンターで購入したほうが安いかもしれません。
ヒューマングレードの原材料を使用しているかは不明なため、品質は良いですが高品質とは言い切れない部分もあります。
ピュリナワン公式サイトサイエンスダイエット <プロ>
ヒルズの製造・販売する「サイエンスダイエット<プロ>」は、動物病院でも販売されている安心のブランドです。
主原料は肉となっており、添加物も不使用です。
3.3kgで3,772円(税込み)というコスパの良さも人気の理由の1つかもしれません。
サイエンスダイエット<プロ>公式サイト通販でおすすめの高品質で安いドッグフード
通販のドッグフードは高価、というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、広告費にお金をかけず口コミだけで頑張って、高品質で安いドッグフードを販売しているところもたくさんあります。
ここでは、通販でおすすめの高品質で安いドッグフードをご紹介します。
吉岡油糧
愛犬の症状や目的に合わせたオリジナルドッグフードを作ってくれる「吉岡油糧(よしおかゆりょう)」は、ヒューマングレードの原材料を使用し、添加物不使用の国産フードです。
1kgで1,750円(税抜き)か1,950円(税抜き)と、フードの粒の大きさで値段が違いますが、オリジナルで作ってくれてこの値段は安いですね。
お試しセットは、粒の大きさが違う200gのフードが3袋とサプリが2種類入って0円です。
気になる方は、公式サイトをチェックしてみてくださいね。
吉岡油糧公式サイトアーテミス
「アーテミス」は、アメリカで作られているドッグフードですが、アメリカの犬の専門誌「ホールドッグジャーナル」で最高級品賞と評価されているドッグフードです。
ロサンゼルスの警察犬の指定食にもなっており、ヒューマングレードで無添加なだけでなく、厳しい品質管理の中で製造されています。
3kgで4,117円(税込み)という、1kg2,000円を切るコスパの良いのドッグフードです。
アーテミス総輸入代理店・株式会社ケイエムテイ公式サイト高品質で安いドッグフードを上手に購入しよう!|まとめ
今回は、高品質で安いドッグフードを購入するなら通販かホームセンターか?という疑問について、そもそもドッグフードの高品質の基準は何かということを含めてご紹介しました。
基本的には通販で購入する方が、高品質なドッグフードを安く購入できます。
しかし、通販には送料の壁があります。
ホームセンターで購入することのできるドッグフードであれば、送料を節約することもできますが、欲しいドッグフードがなければ通販で購入することになりますね。
通販では〇〇円以上で送料無料、3袋以上で送料無料などのサービスがあるため、賞味期限と1ヶ月の使用量を考えながら、通販とホームセンターを上手に活用してみましょう。