北海道犬の寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、北海道犬のかかりやすい病気やその予防法、犬種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
北海道犬の平均寿命は?
つい100年ほど前まではアイヌ犬と呼ばれていた北海道犬は性格的には警戒心が強く、「1代1主」といった面を持ち肉体的には筋肉質で、厳しい寒さにも強いタフさを持った犬種です。
そのような彼らの平均寿命は13歳から15歳ほどといわれています。
北海道犬の寿命と長生きするコツ
北海道犬は長い間、人によって改良されることもなく昔ながらの姿を保ってきた犬種で、その名のとおり北海道という環境に適応した日本犬です。
彼らは、元来、ヒグマなどを相手にした獣猟犬として活躍してきたことが示す通りに勇猛果敢で、そして一生を通してこの人だけを主としようといった「1代1主」という性質を持っています。
そんな彼らは基本的に体は丈夫で、病気にも強いと考えられています。
が、彼らは長年、北海道という環境に慣れ親しんで生きてきたせいか、暑さには弱いようです。
なので暑い地域での屋外生活は彼らの命取りになる可能性が高くなります。
そんな彼らに長生きしてもらうためには、犬という生物そのものが体温調節を苦手とする中で北海道犬は特に暑さを苦手とするので、生活環境には配慮する必要があります。
また、十分な運動も必要です。
そして年に2回の換毛期でのブラッシングですが数日をかけて被毛の清潔さを保つ必要があります。
食事については、厳しい環境で食物に恵まれていなかった彼らにとっては、現代の高カロリーの食事は内臓に高い負担がかかるようです。
北海道犬のかかりやすい病気は?
北海道犬は基本的には丈夫な体と知的さと勇敢さをあわせもった犬種です。
そんな北海道犬のかかりやすい病気としては、皮膚に常駐潜伏しているカビや菌が要因となって引き起こされる「皮膚病」また、関節の軟骨がすり減るため関節が変形することにより引き起こされる「変形性関節症」または、目の水晶体が白濁し、視力低下を引き起こす「白内障」さらには、高齢犬によくみられ、進行状態によっては死に至る可能性のある「腎臓病」などが挙げられます。
北海道犬のかかりやすい病気のサイン
北海道犬は基本的には丈夫な体と知的さと勇敢さをあわせもった犬種です。
そんな北海道犬のかかりやすい病気としては、皮膚に常駐潜伏しているカビや菌が要因となって引き起こされる「皮膚病」また、関節の軟骨がすり減るため関節が変形することにより引き起こされる「変形性関節症」または、目の水晶体が白濁し、視力低下を引き起こす「白内障」さらには、高齢犬によくみられ、進行状態によっては死に至る可能性のある「腎臓病」などが挙げられます。
病気の予防法と対処法
北海道犬のかかりやすい病気の予防法と対処法をご紹介します。
まず最初に「皮膚病」についてです。
皮膚の問題もシャンプー時や皮膚のチェックも兼ねたブラッシング時など、日常的に行っていると、ちょっとした異変にも気づきやすくなるようです。
なので毎日10分ぐらい、そのような時間を取るように心がけましょう。
とはいえ、すべての疾患に気付くというのは無理な話なので、定期的な健康診断を受けるようにしましょう。
つづいて「変形性関節症」についてです。
関節を支える筋肉強化のためには、適度な運動は欠かせません。
負担の少ない適度な運動を毎日行うようにしましょう。
もしも「変形性関節症」を患った場合には体重管理も大切になってきます。
関節に負担のかかる肥満を防ぐためにバランスのとれた低カロリーの食事の提供に心がけましょう。
でも、「どんな食事を?」という方は獣医師に相談してみるのもよいでしょう。
次に「白内障」ですが、「白内障」に至るからくりは、はっきりとは解明されていないのが現状のようです。
なので、薬や食事、健康補助食品、栄養補助食品などでの改善は望めません。
ただし「酸化ストレス」という状態が原因の1つではないのかとは考えられているようです。
この「酸化ストレス」のケアが「白内障」予防にもつながる可能性があるのかもしれません。
最後に「腎臓病」についてです。
この病気に関しても明らかな予防法というものはないようなのですが、日常的に気を付けておきたい事柄はあるようです。
例えば、定期的な歯磨きや飲料水を絶やさない、タンパク質や塩分を制限した食べ物の提供などです。
「腎臓病」は犬の三大死因のひとつとされているので、もし、「あれっ」と思われたら、すぐに受診するようにしましょう。
北海道犬の老化のスピード
北海道犬は中型犬に分類されるので、その歳の取り方は小型犬とほぼ同様で、彼らの1歳は人年齢に換算して15歳に、2歳は24歳に、その後は1歳ごとに人年齢4歳に相当するスピードで歳を重ねていくことになるようです。
北海道犬の老化に伴う外見の変化
一般的に犬の老化のサインが表れ始めるのは7歳から9歳頃と言われています。
それに伴い、外見の変化としては白髪や白髭が目立つようになってきた、毛に艶がなくなってきた、そもそも毛の量が減ってきた、また伸びるのが遅くなってきた、毛が抜けやすくなってきた、白っぽい目になってきた、皮膚にハリがなくなってきた、目ヤニが増えてきたなどが挙げられます。
北海道犬に似た犬種
老犬におすすめの食べ物は?
北海道犬に限らず、シニア期に入ると運動量が減少し、消化機能や基礎代謝力も低下してきます。
その結果、食欲不振や食べ物の好みが変わったりすることがあります。
そのような状態では消化吸収のよい高品質タンパク質がシニア犬にとって欠かかすことのできない食事になります。
重ねて、歳をとるごとに筋肉が失われていくので、筋肉を作るアミノ酸を含む良質な動物性たんぱく質の摂取が必要になってきます。
ただし、万病のもとといわれる肥満などを防ぐためにも適度な運動を取り入れながらの適量の食事が大切になってきます。
さらに老齢になると基礎代謝も大分落ちてくるので、肥満につながるカロリーの取り過ぎは避け、ミネラル分も含んだ必須栄養素を十分摂取できる低カロリー食の提供を心がけるようにしましょう。
北海道犬に適した散歩の量は?
北海道犬に限らず、シニア期に入ると体力の衰えは否めないものです。
ですから、シニア期に入る以前の散歩距離を少し短めにしたり、途中で休憩したり、散歩中、無理に引っ張ったりせず、彼らのペースに合わせ、ゆっくりと歩くようにこころがけましょう。
また、ドッグランなどでの急激な運動は避けましょう。
自力での歩行が難しい場合は抱っこしての散歩もよいでしょうし、近くの公園まで乗り物を使って連れていき、芝生や土の感触を味合わせつつ、少し立たせてみたり、歩かせてみたりするだけでもよい運動になるでしょう。
それらの行為は脳を刺激し、体内のリズムを改善させることにもつながります。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
長年、獣猟犬として活躍してきた北海道犬にとって屋外での激しい運動は不可欠です。
散歩程度では満足できない相当タフな犬種のようです。
そのようなことから、十分な運動ができないと、それらがストレスとなり、そのストレス発散目的、あるいは何らかの要求目的のため咬みついたりする可能性があります。
なので彼らにストレスをためさせないためには、ます相当な運動をさせてあげるということを念頭に置いておかなければならないでしょう。
北海道犬の寿命に関するまとめ
北海道犬は元来、獣猟犬として活躍してきた犬種で、その性質は勇猛果敢、また「1代1主」にみられる愚直なまでの忠実さがあり、相当激しい運動をこなすだけの逞しい体もあわせもっています。
その反面、しつけの難しい犬種とも考えられています。
長い間、北海道で生活してきたわけですが、そのせいか、少々の寒さは何ともないけれども暑さには弱いという一面も持っています。
そんな彼らの平均寿命は13歳から15歳といわれています。