ケアンテリアの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、ケアンテリアのかかりやすい病気やその予防法、犬種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
ケアンテリアの平均寿命は?
ケアンテリアの平均寿命は15歳前後で、小型犬としては平均的といわれています。
一般的に丈夫な犬ですが、健康上の問題点がある場合もあります。
しかしながら、近年の獣医学の進歩とともに、平均以上に長生きする個体も増えてきています。
ケアンテリアの寿命と長生きするコツ
ケアンテリアは元気いっぱいなので、ちょっとくらい体調不良でも、私たちには決してその素振りを見せません。
明らかに何かおかしいと思った時には、相当病気が進行しているということも珍しくはありません。
だから、元気そうだから健康と過信せず、健康でいられるため、予防医学に力を入れることが、長生きのコツといえるでしょう。
検診は、5歳までは年に1回。
5歳を過ぎたら場合によって年に2回受けるようにしましょう。
また、健康でいるためには食事も大事です。
できるだけ添加物の入らない、質のいい食事を心がけましょう。
最近は、天然素材で、人間でも食べられるような、ヒューマングレードの食事もたくさんあります。
体質や年齢に合わせた食事選びが非常に大切になります。
運動も長生きのコツの1つです。
ケアンテリアは、元気な犬なので、しっかり散歩をさせてあげてください。
老犬になってからも、しっかり歩けるように、若いうちに、きっちり体力づくりをさせましょう。
ケアンテリアのかかりやすい病気は?
ケアンテリアは遺伝的に眼病が起きやすい犬種とされています。
注意が必要なのは、緑内障、白内障、進行性網膜萎縮症です。
進行すると失明や事故につながることもあります。
また、ケアンテリアは比較的、皮膚疾患を起こしやすいとされています。
中年期以降になると甲状腺機能低下症になり、毛が生えにくくなったり、太ってくることがあります。
それで、活動量も落ち元気がなくなってくることもあります。
ケアンテリアのかかりやすい病気のサイン
緑内障のサインとして、目をかゆがる、目を気にする、眼球が大きくなる、元気がない、よく眠っていることなどがあげられます。
白内障のサインとしては、水晶体が白く濁る、恐る恐る歩くように見える、ものにぶつかる、つまづく、急に怖がるようになる、ボールなどを投げても気づかない、食べ物などを匂いながら探すなどです。
進行性網膜萎縮症の主なサインとして、ものにつまづく、夕暮れや夜間の散歩のときに不安そうにする、歩きたがらない、動作が緩慢、あちこち匂いながら歩くことが増えた、食べ物を探す、壁伝いに歩く、階段やソファーにあがらなくなった、飼い主と目線が合わないなどです。
病気の予防法と対処法
緑内障は眼球の中にある房水という液体が眼球内にたまり、眼圧が高まることにより起こる視覚障害です。
進行すると、失明してしまう怖い病気です。
人間の緑内障は進行が徐々に進むことが多いですが、犬の場合は発症してから急激に進行することが特徴なので、早めの発見が大切です。
緑内障は発症した早い段階で対応することができれば治療の手段もありますが、発見が遅れるにつれて根治は難しくなり、対応としても、症状の進行をできるだけ遅らせるというものに変わってきます。
白内障の場合は、先天性や若年性、老齢によるものは予防することが難しいですが、後天性のもの、外傷、感染症、糖尿病によるものは予防可能です。
予防接種や体重が増えすぎないように食事に注意することは、白内障を予防するうえで大切です。
対処法としては初期であれば、点眼薬やサプリメントで治療します。
症状が進行した場合、外科手術が必要になります。
進行性網膜萎縮症の予防は、早めに目の検査を受けさせることです。
対処法は、治療をすることですが、効果的な治療法は存在しないのが事実です。
対処療法として、サプリメントやビタミンなどを与えることはできます。
ケアンテリアの老化のスピード
ケアンテリアがどのように歳を取るかというと、1歳になった時に人間でいうと17歳になります。
また1年半で20歳になります。
ちなみに生後1か月で、人間でいうところの1歳だそうです。
3歳で人間年齢28歳になります。
ここからは毎年4歳ずつ歳を重ねていきます。
10歳になると、人間の年齢で56歳くらいになるそうです。
ケアンテリアの老化に伴う外見の変化
老化に伴う外見の変化です。
顔が全体的に白くなり、目、鼻、口、全身の毛の色が薄くなります。
体形に変化が現れ、太ってしまうタイプ、やせてくるタイプといます。
鼻先が若いころに比べ、乾き気味になります。
しっとりしていないためか、光っていません。
口臭がきつくなります。
ケアンテリアに似た犬種
ノーフォークテリア、ノーリッチテリア、ウエストハイランドホワイトテリア
老犬におすすめの食べ物は?
ケアンテリアに心配される病気として、緑内障や白内障、進行性網膜萎縮があります。
緑内障に効果的なサプリメントとして、プロポリス、アントシアニン、アスタキサンチンなどがあげられます。
また、白内障はドッグフードでも予防することができます。
一般的に目の酸化予防・目の健康に効果的な成分は、アントシアニン、ビタミンC、ルテインなどがあります。
進行性網膜萎縮に効果的なサプリメントとして、アスタキサンチン、ルテインなどがあります。
甲状腺機能低下症に効果的な食事は、良質な低脂肪のもの、低カロリー・低糖質のもの、高消化性のたんぱく質などがあげられます。
ケアンテリアに適した散歩の量は?
ケアンテリアは小型犬ですが、活発な猟犬です。
運動は十分に必要で、1回30分以上の散歩をする必要があります。
また、散歩だけでは運動は足らないので、ドッグランのような広場で思いっきり走らせてあげる環境が必要です。
子犬のときは筋肉や関節の成長期なので、無理な激しい運動はさけます。
成犬になったら、足腰を鍛える時期です。
シニア犬になっても力強く歩けるように、きっちり体力をつけましょう。
シニアになったら、筋力を衰えさせないように毎日の運動は必要ですが、激しい運動は避けるようにします。
年をとっても、散歩はストレス解消などの目的もありますので続けるようにしてください。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
ケアンテリアは、子犬のときから甘やかすと、神経質になりやすく無駄吠えが増え、飼いにくい犬となってしまいます。
人の出入りが多い家や留守がちな家庭では、無駄吠えが増えトラブルのもととなってしまうので、適切にしつけてあげてください。
ケアンテリアは一般的に抜け毛が少ないと言われているので、ブラッシングしてください。
比較的、皮膚疾患を起こしやすいのでトリマーに依頼するのがおすすめです。
穴掘りが好きなので、庭に出る際には気を付けてください。
おもちゃは丈夫なものがいいでしょう。
ストレスが溜まってきたなという時は、ドッグランなどで思いっきり遊ばせてあげるとよいでしょう。
ケアンテリアの寿命に関するまとめ
ケアンテリアのような犬は、運動量が多く、多少手はかかりますが、楽しいパートナーとなるでしょう。
ケアンテリアは、日本では珍しく、元気で陽気なので、癒しの効果も抜群です。
ケアンテリアはアジリティ競技やドッグスポーツにも向いている犬種です。
アクティブな飼い主の方におすすめの犬種といえます。
愛犬とのゆかいな生活を送るためにも、情報を集め、最後まで責任をもって飼うようにしてください。