スカイテリアの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、スカイテリアのかかりやすい病気やその予防法、犬種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
スカイテリアの平均寿命は?
スカイテリアの平均寿命は12歳から14歳くらいと言われています。
特に重大な遺伝性の病気も見受けられず、比較的丈夫な犬種です。
成長期に激しい運動により引き起こされる病気もありますが、それ以降は適切な健康管理によって比較的健康に過ごすことができるとされています。
スカイテリアの寿命と長生きするコツ
スカイテリアは命に関わる遺伝的な病気は特になく健康で比較的長生きする犬種と言われています。
スカイテリアの寿命を延ばし長生きさせるポイントは、「適度な運動をさせてあげる」「食事の管理をする」「ストレスを溜めさせない」などが挙げられます。
スカイテリアはもともと狩猟犬として活躍していた犬種ですが運動量はあまり多く必要としません。
15分から20分程度の散歩を1日2回で十分です。
激しい運動は軟骨異形成症を引き起こす可能性があります。
特に、成長期である2歳くらいまでは階段の上り下り、長時間にわたる散歩などは極力控えた方が良いとされています。
足が短く胴が長い体型から背骨や関節に負担がかかりやすいスカイテリアは、肥満に注意が必要です。
適正体重を保てるよう食事の管理をしてあげましょう。
運動量はあまり必要としませんが、お留守番の時間が長くなったり一人ぼっちの時間が多いとストレスが溜まってしまいます。
長時間家を空ける際は、事前に散歩に連れて行ってあげたり、一緒に遊んであげるなどコミュニケーションをとることを心掛けましょう。
スカイテリアのかかりやすい病気は?
スカイテリアのかかりやすい病気は、胴長短足という特有の体型から「椎間板ヘルニア」が挙げられます。
椎間板ヘルニアは、背骨の間でクッションの役割を果たしている椎間板が飛び出し脊髄を圧迫してしまうことで、腰の痛みや肢に麻痺症状が出る病気です。
うなだれてトボトボ歩くようになったり、背中や腰を触られることや抱っこを嫌がるそぶりを見せるようになったらすぐに動物病院で診察してもらいましょう。
他には、手足の骨がほとんど成長せず、前足の関節にズレが生じたり後ろ足がO脚になってしまう「軟骨異形成症」が挙げられます。
スカイテリアのかかりやすい病気のサイン
スカイテリアのかかりやすい病気のサイン(症状)を知っておくことで、病気の予防や早期発見・早期治療につながり、長生きしてもらうためにもとても大切になってきます。
スカイテリアのかかりやすい病気には「椎間板ヘルニア」が挙げられます。
腰に痛みが出るため触られたり抱っこを嫌がる、足に麻痺が出る、まっすぐ歩けないなどの症状が見られます。
他には、軟骨の発育異常によりO脚気味になったり肘の関節がうまく噛み合わないなどの症状が見られます。
また、スカイテリアは胃腸が弱いと言われています。
消化に良い食事を与えましょう。
獣医師さんの指示をあおぎ、個体に合うフードを考えてもらうのも良いかもしれません。
病気の予防法と対処法
スカイテリアのかかりやすい病気の予防法と対処法をご紹介します。
スカイテリアは「椎間板ヘルニア」にかかりやすい犬種で、胴長短足のため背骨に負担がかかりやすいことが原因とされています。
症状としては、腰に痛みが生じたり後ろ足に麻痺症状が出ます。
重症化すると下半身麻痺になり、場合によっては膀胱の麻痺も併発してしまい、自分で排泄することができなくなります。
症状が軽い場合は内服薬での治療と運動制限を行います。
重症化している場合は、飛びたした椎間板を切除する手術を行います。
食事の管理を行いスリムな標準体型を維持し、二本足で立たせたり縦抱きするなどの背骨に負担のかかる姿勢はとらせないよう注意しましょう。
「軟骨異形成症」は小型化や理想のスタイルを求め品種改良を重ねる過程の中で異常を持ってしまった遺伝子により肢の骨がうまく成長しない病気です。
人間も発症することがあり、小人症と呼ばれています。
症状としては、短足になり、前足の関節にズレが生じたり後ろ足がO脚になるなどが見られます。
遺伝によるもので犬種の特徴でもあるので予防はできません。
股関節の形成不全や椎間板ヘルニア、脱臼などの併発しやすい病気に対するケアや治療を行っていきましょう。
2歳までの成長期に特に発症しやすいと言われており、子犬の頃のジャンプやよじ登り、激しい運動はあまりさせないように注意してください。
スカイテリアは胃腸をが弱いため、硬いフードを一気に食べさせてしまうと、お腹を壊したり消化不良になってしまいます。
消化しやすいものを選んであげたり、お湯でふやかすなどして、少量を数回に分けてあげましょう。
スカイテリアの老化のスピード
比較的健康で丈夫なため他の犬種より長生きすると言われているスカイテリアですが、12歳から14歳という平均寿命は人に例えると64歳から72歳にあたります。
大きな病気をせず健康に過ごした場合、もっと長生きする個体もたくさんいます。
犬の6歳(人に例えると40歳くらい)からシニア期、11歳(人に例えると60歳くらい)から高齢期と呼ばれるようになります。
若い頃はもちろんですが、シニア期・高齢期は特に健康管理や体の調子に気をつけて見てあげることで、少しでも健康に長生きしてもらいたいですね。
スカイテリアの老化に伴う外見の変化
スカイテリアは歳を重ねることによって、抜け毛が増え被毛に艶がなくなるなどの外見の変化が見られます。
もともと筋肉質でがっしりとした体格をしていますが、加齢に伴い衰えてくるため、全体的に痩せていきます。
また、髭や眉毛に白髪が目立つようになって来ます。
スカイテリアに似た犬種
クライズデール・テリア(絶滅犬種)
老犬におすすめの食べ物は?
スカイテリアはもともと胃腸の弱い犬種です。
犬が消化しにくいと言われている穀物(米、麦、雑穀、とうもろこし等)や食物繊維の含まれているフードは避けた方が良いとされています。
動物性タンパク質を主体とした高タンパク低脂肪のフードをお湯でふやかしてあげましょう。
飼い主の手作りご飯も良いですが、野菜を入れる場合は細かく刻んであげたり、形がなくなるまで煮込んであげるなどの工夫をしてあげましょう。
少量を数回に分けてあげるなど胃への負担を軽減させる方法も有効です。
スカイテリアに適した散歩の量は?
スカイテリアは多くの運動は必要としない犬種です。
特に成長期に階段の上り下りやジャンプなどの激しい運動を行うと、軟骨や関節の異常を引き起こす可能性が高くなってしまうので注意が必要です。
20分程度の散歩を1日2回してあげましょう。
運動を意識した散歩ではなく、気分転換や遊びを目的としたのんびりとしたもので充分だとされています。
年齢を重ねることによって、筋力や体力も落ちてくるので、様子を見ながら個体に合わせた運動時間を確保してあげてくださいね。
散歩に行きたがらないようなら無理に外出せず、うちの中で遊ぶ時間を設け、適度な運動でストレス発散させてあげると良いでしょう。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
スカイテリアは激しい運動は必要とはしません。
しかし、運動不足になるとストレスが溜まってしまい、無駄吠えや噛み癖、イタズラなどの問題行動を引き起こしてしまう要因にもなりえます。
適度な運動をしてあげることや、飼い主と遊びしっかりとコミュニケーションをとることで、ストレスを発散させてあげましょう。
スカイテリアの寿命に関するまとめ
勇敢で忠実なスカイテリアは、運動量をあまり必要としないので都会でも飼いやすい犬種と言われています。
しかし、テリア特有の頑固で警戒心の強い面も持ち合わせているのでしつけをしっかり行うことが大切です。
胴長短足という特有の体型から、発症しやすい病気もあるので歩き方や座り方も注意して観察してあげてください。
胃腸が弱いことに加え、歳を重ねるとともに食欲の低下などにも気をつけて食事の管理を行いましょう。
また、定期的な健康診断を受けさせることで無症状の病気も発見できることのあります。
早期発見・早期治療が大切になりますので、少しでも疑わしい症状が見られたら早めに動物病院を受診しましょう。
できるだけ健康に、少しでも長く楽しく過ごしてもらいたいですね。