世界で一番長生きした犬を知っていますか?
ギネス記録に載っている記録では、なんと29年以上も生きた犬がいたそうです。
今回は、そんな長寿の犬のギネス記録や長生きの秘訣をご紹介します。
すぐに始められる長生きのためのポイントもご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
犬の寿命はどれくらい?
犬の平均的な寿命は10?13歳くらいと言われています。
しかし実際は犬種によっても平均寿命は大きく異なります。
小型犬の方が長寿
大型犬に比べると、小型犬の方が比較的長寿であることが多いようです。
特にチワワやトイプードルといった犬種は長寿で、平均寿命は14?15歳とも言われています。
それに対して、小型犬に比べると大型犬の平均寿命は短く、10歳前後であることが多いようです。
これにはいくつかの原因があります。
1つ目の原因は、単純に大型犬の方が小型犬より成長スピードが早い傾向にあるというものです。
そのため、一生を早く終えてしまう多いのです。
また、体の大きさと内臓機能も原因の1つです。
大型犬はその体の大きさに対して内臓の機能が十分でないため、小型犬に比べて体にかかる負担が大きく、病気にもなりやすいと言われています。
大型犬は小型犬に比べてこのような特徴があるため、平均寿命が比較的短い傾向にあるのです。
しかし、大型犬でも15歳を超えるような場合も多いです。
特に近年では犬の平均寿命もだんだん長くなってきているため、この後ご紹介するポイントに気をつければ大型犬でもある程度は長生きすることができます。
世界一長生きした犬は?
ギネス記録によると、世界一長生きした犬はなんと29歳5ヶ月も生きたそうです。
この犬の名前はブルーイと言い、犬種はオーストラリアン・キャトル・ドッグという種類です。
ブルーイは1910年にオーストラリアで生まれ、約20年もの間牧羊犬として働いた後1939年に静かに息を引き取りました。
この記録は90年近く経った今でも塗り替えられていないため、この記録がいかにすごいものかがよくわかります。
実はもっと長生きの犬も…
ギネス記録ではブルーイが世界で最も長生きした犬とされていますが、実はブルーイ以上に長生きしたとされている記録も残っています。
その記録を持っているのはマギーという名前の犬で、2016年に亡くなるまでに30年もの間生き続けました。
また、マギーは小型な犬種というわけでもなく、小型犬ではないのにこれほどまで長生きできたのは非常に稀なケースだったそうです。ちなみにこの30歳という年齢は人間に換算すると160歳くらいだそうで、このことからもマギーやブルーイがいかに長生きだったかがわかります。
しかし残念なことに、マギーの生まれに関する記録や書類が残っていなかったためギネスの公式な記録としては認められませんでした。
長寿犬、日本記録は?
日本一長寿の犬としては、栃木県に住んでいたプースケがギネス記録として登録されています。
プースケはなんと1985年から2011年まで26年間もの間生き続けました。ギネスの世界記録の中でも歴代9位となっています。
23歳の時には車に轢かれてしまい内臓破裂という大ケガをしてしまいますが、驚異的な回復力を見せてなんとか九死に一生を得たそうです。
犬の長寿の秘訣は?
マギーやブルーイほど長生きするのは個体差もあるためなかなか難しいですが、いくつかのポイントに気をつければ15?20歳くらいまでは長生きすることが可能です。
愛犬にずっと元気でいてもらうためにも、長生きのためのポイントを実践してみてください。
1.食事の量や内容に気をつける
人間と同様、食べ過ぎによる肥満は健康に良くありません。
逆にご飯をあげなさすぎても栄養不足になって健康状態は悪くなってしまいます。
ご飯は適切な量を守ってあげることが大切です。
また、量だけでなく内容にも気をつける必要があります。
特に、つい人間と同じ食べ物をあげてしまいがちですがこれは長生きのためには良くありません。
有名なところだとチョコレートやネギは犬に食べさせていけないことで有名ですが、他にも犬の健康に悪い食べ物はたくさんあります。
単純に人間の食べ物は犬にとって脂質や塩分が多過ぎるということもあるので、ご飯はなるべく市販のドッグフードや犬用のおやつなどをあげるようにしてください。
特に歳を取ってシニア犬になってからは量にも内容にも細心の注意が必要です。
歳を取ると運動することが少なくなりご飯の量もあまりいらなくなるので、少量を何回かに分けてあげるようにしましょう。
2.適度に運動を行う
健康のためには運動も必要不可欠です。
ギネス記録を持っているブルーイもずっと元気に牧羊犬として活躍していたように、長生きのためには毎日の運動が大切です。
必要な運動時間は犬種によっても異なりますがだいたい小型犬なら10?20分程度、大型犬なら1時間ほどが目安になります。
シニア犬になってからは体に負担をかけない程度の短い運動や散歩を複数回に分けて行うと効果的です。
3.定期的に健康診断を受ける
歳を取るにつれて様々な病気のリスクが高まってしまうので、定期的に健康診断を受けて健康状態を診てもらいましょう。
病気の治療で最も大切なのは早期発見・早期治療です。
症状の軽い病気でも、放っておくと悪化して手術をしなくてはならなくなったりすることもあります。
信頼できる近場の獣医さんを見つけて、半年に一度くらいは健康診断を受けることをおすすめします。
4.スキンシップも忘れずに
食事や運動だけでなく、毎日のスキンシップも欠かさず行ってください。
犬も飼い主さんとずっと離ればなれになるとストレスを感じることがあります。
ただ過度なスキンシップは逆にストレスをかけてしまうこともあります。
寂しい思いをさせないよう、毎日短時間で良いのでスキンシップを取ってあげてください。
世界で一番長生きの犬は?ギネス記録|まとめ
ブルーイやマギーほどの長寿を目指すのは難しいかもしれませんが、長生きのためのポイントを守れば15歳?18歳くらいまでは元気に生き続けることができます。
特に食事や運動は年齢に合わせて適度に行うことが長寿の秘訣です。
愛犬といつまでも一緒にいるためにも、今回ご紹介した長生きの秘訣に気をつけてみてはいかがでしょうか。
また、長生きには毎日愛情を持って接してあげることも大切なので、ぜひこれからもスキンシップを欠かさないようにしてみてください。