犬にとって散歩とは、1日の中で1番楽しみなイベントといっても過言ではないくらい、散歩が好きな犬は多いですよね。
しかし初めて犬を迎えた時、いつから散歩に行っても良いんだろうと悩みませんか?
散歩デビューは、犬にとって未知の世界へ行くことです。
そこで今回は、犬の散歩デビューはいつから可能なのか、また散歩デビューの時に気を付けたいことなどをご紹介します。
犬の散歩デビューはいつから?
犬を迎えてから初めての散歩は、飼い主さんにとっても何よりの楽しみですよね。
では、散歩はいつから行えば良いでしょうか?
ワクチンプログラムが終わってから
犬のお散歩デビューは、ワクチン接種が終わってからが望ましいです。
ちなみにワクチン接種は任意で接種する期間も様々ですが、一般的には生後6~8週頃に1回目を接種し、それ以降は前回接種から1ヶ月程度間隔をあけて打つというパターンが多いようです。
このワクチンプログラムが完了していない場合、ほかの犬や猫、草などを介してウイルスに感染してしまう可能性があります。
中には致死率の高いウイルスもあるため、必ずワクチンプログラムが完了してから、散歩デビューをさせるようにしてください。
散歩デビューに前に準備しておくもの
毎日の散歩に欠かせない、必要なものがいくつかあります。 散歩デビューをさせる前に、必ず準備をしましょう。リード|散歩時に準備しておくもの
散歩中は必ずリードをする必要があります。
一部の公園やドッグランでは、ノーリードでも散歩できる場所はありますが、路上でのノーリードは禁止されています。
またリードは、飛び出しや噛みつきを防止にも繋がります。
事故やケガを抑止するためにも、必ずリードは準備しましょう。
首輪、もしくはハーネス|散歩時に準備しておくもの
首輪とハーネスには、それぞれメリットとデメリットがあります。
首輪は、散歩中のしつけを行いやすいですが、犬の首に負担がかかりやすくケガに繋がる可能性が考えられます。
ハーネスは、胴体部分につけるため首に負担がかかりにくいですが、しつけや犬のコントロールがしづらいというデメリットがあります。
必ず犬の身体の大きさや、性格に合ったものを選ぶようにしましょう。
迷子札|散歩時に準備しておくもの
万が一リードを離してしまったり、ハーネスが抜けてしまった場合、迷子札があると安心です。
迷子になった場合、気づいた人が連絡を取りやすいように、犬の名前や自宅の電話番号、自宅住所を記載しておきましょう。
水|散歩時に準備しておくもの
犬の排泄はにおいが強いため、公園や路上で排泄をした後にエチケットとして、水をかけるようにしましょう。
また夏の暑い日や、たっぷり運動した後に、水分補給ができるよう、水を持つことをおすすめします。
トイレグッズ|散歩時に準備しておくもの
犬が排泄したあとは、その場に放置せず必ず自宅へ持ち帰りましょう。
においが出にくいポリ袋や、排泄後のお尻を拭くためのシートなどを入れた、散歩バッグを用意すると良いでしょう。
散歩デビュー前にしつけはしっかりと
散歩デビューをするまでに、最低限のしつけをしましょう。
犬にとっても飼い主にとっても、もしもの時のために重要なことです。
待て|散歩時に必要なしつけ
外の世界に慣れていない犬は、初めて聞く音などが原因で、パニック状態になることがあります。
そんな時のために待てをしっかりと教えておきましょう。
道路への飛び出しや、ほかの犬への飛びつきを防止することができます。
自宅でも、犬のお気に入りのおもちゃや、おやつを使って、待てができるようにしましょう。
しつけ|散歩時に必要なしつけ
初めて見る景色や、初めて嗅ぐにおいに犬が興奮して、リードを引っ張ってしまうことがあります。
リードを引っ張ると、犬の首や体に負担がかかるだけでなく飼い主にとっても、窮屈な散歩になってしまいます。
散歩デビューまでに、おやつなどをつかって飼い主の横について座る練習をしておきましょう。
散歩デビューの前にしておきたいこと
ワクチンプログラムも完了し、いざ散歩デビューをする時に、事前にしておくと便利なことをご紹介します。
抱っこをして散歩に出かける
ワクチンプログラムが完了する前に、まずは犬を抱っこした状態で散歩をしてみましょう。
犬にとって、初めて聞く音や、初めて見る人や物が、怖くて怯えてしまうこともあります。
そのため抱っこをして散歩することで、ほかの犬や猫などからウイルスをもらうことなく、車の音や外のにおいに少しずつ慣れさせることができます。
自宅でもリードや首輪、ハーネスに慣れさせる
初めてつけるリードや首輪、ハーネスを嫌がる犬は多いのです。
散歩デビューの時は、犬も興奮しやすいため散歩デビューまでに自宅で首輪やハーネスに慣れさせる練習をしておきましょう。
犬に必要な運動量とは?
犬に必要な散歩量は、犬の大きさによって違います。
また、犬の大きさだけでなく年齢や犬の体調によって、1日に必要な散歩量は変わります。
そのため、毎日必ず愛犬の様子を確認するようにしましょう。
散歩デビューの日
いきなり長時間、長距離を歩く必要はありません。
散歩デビューでは、自宅の近くを散歩することから始めましょう。
もし怖がって動かない場合や震えている場合は、無理に散歩させようとせず抱っこして散歩をするか、抱っこをして自宅に帰りましょう。
初めてのことは、犬にとっても怖いものです。
犬のペースに合わせて、ゆっくりと散歩に慣れるようにしましょう。
小型犬
1日1回、30分~1時間が目安です。
もともと骨も細く、長時間の運動に向いていない犬種が多いため、無理に長時間散歩をすることでケガや病気になる可能性があります。
中型犬
1日2回、1時間が目安です。
中型犬は、比較的運動量が多い犬種が多いため、ただ歩くだけの散歩ではなく、ボール遊びやドッグランを利用して、思いっきり走らせる動作を加えてください。
運動不足になると、犬がストレスを感じ問題行動を起こす可能性もあるため、しっかりと体を動かす意識をしましょう。
大型犬
1日2回、1~2時間が目安です。
大型犬の場合、中型犬に比べて体を動かすこと。意識するよりも、ゆっくりと長い距離を散歩させることが理想です。
体力もあるため運動には向いていますが、子犬や成長期に運動をさせすぎると、ケガに繋がる可能性があります。
そのため、運動のし過ぎには注意しましょう。
散歩に出かける時間帯
季節やその日の気温によって、散歩に適した時間帯があります。
朝と夕方の涼しい時間帯
犬は、暑さがとても苦手な生き物です。
そのため、1日の中で比較的過ごしやすい気温である、朝か夕方に散歩へ出かけるようにしましょう。
また食後に散歩や運動すると、胃捻転などの病気になる可能性もあります。
食事は、散歩から帰ってきてから与えるようにしましょう。
夏場の散歩
夏場のアスファルトは、最も日が高い時間帯だと人間でも、素足で歩くことができないほど熱くなっています。
犬は素足のため、肉球をやけどしてしまいます。
夏場は、暑い日中の時間帯を避けて、涼しい時間帯に散歩へ行くことを心がけましょう。
また、日が落ちてもアスファルトの熱はすぐには冷めません。
アスファルトを触って、熱くないと感じるまでは注意しましょう。
犬にとって散歩が必要な理由
犬は散歩が好きと、よく聞きますよね。
散歩は、運動をするためだけの行為ではないのです。
社会性が身につく
家の中や、庭で1日の多くを過ごしている犬にとって、外の世界はとても刺激に溢れた世界です。
車の音や、風や草のにおい、ほかの犬や猫などの生き物との出会いによって犬は、たくさんのことを学ぶだけでなく、犬にとって良い刺激にもなります。
人や音などに慣れていないと、興奮したり吠えたりといった行動を取ることがあります。
しかし、初めての散歩の時には、驚いたり怖がったりしていたことにも徐々に慣れていき、興奮することもなくなります。
犬にとって散歩は、社会性を身につけ、たくさんのことを学ぶ場でもあるのです。
飼い主とのコミュニケーション
散歩と聞くと、犬を運動させ、ただ歩くだけといったイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。
しかし、散歩は犬と飼い主のコミュニケーションの場でもあります。
犬にとって飼い主の存在は、とても大切で大きな存在です。
家の中や庭で、あまり構ってあげられない場合、散歩の時は犬に声をかけたり、一緒に散歩ができる楽しさを犬とともに感じてください。
犬の散歩デビューはいつから?|まとめ
犬の散歩デビューは、必ずワクチンプログラムが終わってから行うようにしましょう。
犬の散歩は、ただ歩き、運動をさせるためだけではありません。
社会性を身につけたり、飼い主とのコミュニケーションを取ることができる大切な時間なのです。
その大切な時間を一緒に過ごすために、最低限のマナーやしつけは欠かせません。
また散歩に出かける際は、犬の様子や体調に合わせて、気温にも注意する必要もあります。
特に夏の暑い日には、気温だけでなくアスファルトの熱さにも注意することが大切です。
犬のためにも、マナーやルールを守って、毎日楽しい散歩へ出かけましょう。