うさぎをペットとして迎える方も増え、うさぎの飼育環境も年々良くなってきましたね。
うさぎの平均寿命は8歳です。
可愛がっているうさぎにいつまでも元気で寿命をまっとうしてもらうためにも、年齢別に合った飼い方をすることが大切です。
そこで今回は、うさぎの年齢別の飼い方や餌、年齢ごとの特徴についてご紹介しますので、うさぎに毎日を快適に過ごしてもらうためにも参考にしてくださいね!
うさぎの年齢別飼い方|成長期
0歳~1歳はうさぎの成長期です。
人間の年齢に起き替えると、うさぎの年齢は以下の通りです。
- 生後1ヶ月 2歳
- 生後2ヶ月 5歳
- 生後3ヶ月 7歳
- 生後6ヶ月 13歳
- 1歳 20歳
1年で20歳年をとるということを考えれば、この時期はうさぎにとって大切な意味を持つことがわかりますね。
ここでは、うさぎの成長期における年齢別の特徴や餌について見ていきましょう。
成長期のうさぎの特徴
生後6ヶ月頃までのうさぎは、置かれた環境や飼い主さんに慣れることに必死です。
ストレスに対しての耐性も十分ではないため、ちょっとしたストレスで体調を崩すことがあります。
この時期のうさぎには、特にストレスを与えないように配慮してあげなければいけません。
また、生後6ヶ月を過ぎると自我が芽生え、飼い主の上になろうとマウンティングをしたり、部屋中に排泄をして縄張りであることを主張しようとします。
思春期でもあるため、しつけに手こずることもありますが、部屋の中にマーキングをしたらすぐケージに戻すといったしつけを行いましょう。
しかし、大きな声を出して怒ったり、音で怖がらせるといったことや体罰は、絶対に行ってはいけません。
成長期のうさぎの餌
うさぎの成長期は、丈夫な体を作ってもらうための大切な時期です。
餌は必ず成長期用のペレットを与えてくださいね。
生後6ヶ月までのうさぎには、ペレットは食べ放題にします。
牧草は栄養たっぷりなマメ科のアルファルファを与え、こちらもたくさん食べられるようにしてください。
生後6ヶ月を過ぎてからは、ペレットの量は標準体重の5%前後を与えます。
また、牧草はアルファルファだけでなくイネ科のチモシーを混ぜ、1歳になる頃までにチモシーだけに切り替えます。
成長期にいろいろな餌やうさぎが食べてもいい野菜を与えておくことで、あとあとやってくる食べず嫌いに対処しやすいですよ。
うさぎの年齢別飼い方|維持期
1歳~5歳のうさぎは、維持期になります。
人間の年齢に置き換えると維持期の年表は以下の通りです。
- 1歳 20歳
- 2歳 28歳
- 3歳 34歳
- 4歳 40歳
- 5歳 46歳
ここでは、うさぎの維持期における年齢別の特徴や餌について見ていきましょう。
維持期のうさぎの特徴
維持期に入ったうさぎは、精神的に落ち着き、成長期にあったマウンティングやマーキングなどの問題行動もなくなってきます。
1歳~2歳のうさぎは好奇心旺盛で遊び回ることが大好きです。
3歳になったうさぎは、体調を崩しやすいので体調の変化に気をつけてあげる必要があります。
4歳~5歳になると、うさぎによっては体調の変化や老化の兆候がみられることがあります。
維持期のうさぎの餌
維持期のうさぎの餌は、通常のペレットを与えてください。
ペレットの量は標準体重の3~5%にして、肥満にならないように気を付けておげましょう。
牧草もチモシーだけにして、食べ放題にします。
うさぎの年齢別飼い方|中年期
5歳~7歳のうさぎは、中年期です。
人間の年齢に置き換えれば、うさぎの5歳は46歳、6歳は52歳、7歳は58歳です。
ここでは、うさぎの中年期における年齢別の特徴と餌について見ていきましょう。
中年期のうさぎの特徴
中年期に入ったうさぎは、運動量が減ってきて体の代謝も落ちます。
今までできていたことができなくなってしまったり、よりいっそう頑固になって食の変化もみられます。
特に5歳と7歳は体調の変化が起こりやすく、すぐに体調を崩してしまったり病気になってしまうため、毎日の健康チェックと定期的な健康診断を受けるようにしましょう。
中年期のうさぎの餌
中年期のうさぎの餌は、まだ通常のペレットを与えます。
あまり動かなくなり体の代謝も落ちるため、食事量の見直しが必要です。
肥満にならないようにペレットの量を調整し、牧草をたくさん食べてもらえるように工夫しましょう。
また、うさぎは新しいものは警戒して食べないことが多々あるため、牧草を食べなくなっても急に変更するのではなく、今までの牧草にいろいろな牧草を混ぜて与えてください。
うさぎの年齢別飼い方|高齢期
7歳以上のうさぎは高齢期(シニア期)です。
高齢期のうさぎの人間年齢をまとめるとこんな感じ。
- 8歳 64歳
- 9歳 71歳
- 10歳 76歳
- 11歳 82歳
- 12歳 88歳
- 13歳 91歳
- 14歳 98歳
高齢になったうさぎの飼育放棄も問題となっていますが、最期まで愛情を持ってお世話してあげてくださいね。
ここでは、うさぎの高齢期(シニア期)の特徴と餌について見ていきましょう。
高齢期(シニア期)のうさぎの特徴
うさぎが高齢期(シニア期)になると足腰が弱り、ちょっとした段差が登れなくなったり、休んでいる時間が増えるようになります。
今まで飲めていたはずの吸水器の位置では飲めなくなってしまうこともあるため、吸水器の位置を低くしてあげる、バリアフリーにしてあげるなどの過ごしやすい環境を作ってあげることが大切です。
突然の体調の変化や病気も多くなり、場合によっては排泄や食事などの介護が必要になることもあります。
うさぎが認知症になることもあるため、獣医師さんとよく相談しながらうさぎのお世話をしていきましょう。
毎日の健康チェックや定期的な健康診断はもちろんですが、いつもと違うと感じた場合でも、動物病院を受診するようにしてくださいね。
また、うさぎが高齢になると動物病院のお世話になることが増えるため、安心して任せられるかかりつけの病院を見つけておくことも大切です。
高齢期(シニア期)のうさぎの餌
高齢期(シニア期)のうさぎの餌は、シニア用ペレットを与えてください。
高齢になるとペレットを食べなくなることも多く、無理に食べさせる必要はありません。
その代わり、牧草がとても重要となってくるため、体調を崩していたらアルファルファを与えるなど、牧草やうさぎ用のサプリメントなどで調整するようにしてください。
食欲が変わらずあるうさぎでは、運動量や代謝が落ちて脂肪がつきやすくなっているので、獣医師さんと相談しながら適切なペレットの量を決めていきます。
うさぎの年齢別の飼い方を知っておこう|まとめ
今回は、うさぎの年齢別の飼い方と、年齢ごとの特徴や餌についてご紹介しました。
命あるものは、いつか命が尽きる日がやってきます。
それがいつになるかは誰にもわかりませんね。
しかし、精一杯の愛情とお世話をしてあげることで、うさぎの一生がとても充実したものになることは間違いありません。
うさぎの1年は私たち人間の1年と違い、時間の流れがとても早いです。
年齢別に合わせた適切な飼い方をしてあげることがとても重要となってくるため、しっかり覚えておいてくださいね。