アフリカオオコノハズクの基本情報
- 原産国、地域 サハラ砂漠以南のアフリカ
- 一般的な体重 0.1~0.2kg
- 一般的な体高 体長19~24cm
アフリカオオコノハズクの名前の由来
アフリカに棲む大型のコノハズクであったことが由来です。
ちなみにコノハズクは「木の葉のように小さなミミズク」という意味があるといわれていますが諸説あります。
アフリカオオコノハズクの歴史
アフリカオオコノハズクにはどのような歴史はがあるのでしょうか?
アフリカオオコノハズクが日本で有名になったのはTVメディアが取り上げた2000年初期のことで、体の大きさを変えるフクロウとして知名度が上がりました。
また、花鳥園でもその人懐っこさと可愛らしさから記念撮影や触れ合い、マスコットキャラクターとして起用していたようです。
日本で販売されているアフリカオオコノハズクは『ミナミアフリカオオコノハズク』と『キタアフリカオオコノハズク』の二種ですが、『ミナミ』や『キタ』といった表記はされていないことがほとんどのようです。
『キタ』と表記されていなければ『ミナミ』か『ミナミ』寄りの混血のようです。
現在、純粋な『キタアフリカオオコノハズク』はほとんどいないようです。
アフリカオオコノハズクの性格や特徴
アフリカオオコノハズクには、どんな性格や特徴があるのでしょうか。
それぞれの性格や特徴をきちんと知っておくことでペットが長生きし(寿命が延び)、一緒に過ごせる大切な時間が増えることにも繋がります。
意外と知らないアフリカオオコノハズクの性格が見えてくるかもしれません♪
アフリカオオコノハズクの性格
性格は好奇心旺盛でややワガママ気味です。
フクロウは本来人に懐きにくい性分ですが、その中でも珍しくアフリカオオコノハズクは人の懐きやすく、飼い主以外にも懐くことがあります。
アフリカオオコノハズクは鮮やかなオレンジ色の目をもち、顔は白色で黒いフェイスライン、頭には羽角と呼ばれる飾り羽が付いているミミズクの一種です。
体は灰色で黒褐色のまだらな縦縞模様が特徴です。
基本的に自分で巣を作ることはせず、他の鳥類(カラスやタカなど)が使わなくなった古巣や自然に出来た樹洞などを利用します。
アフリカオオコノハズクの最大の特徴は相手によって体の大きさを変化させることです。
自分より相手が弱い敵とみなした相手に対しては羽を使い、体を大きく見せて威嚇します。
逆に相手が自分よりも強い天敵だとみなした場合には体を細くして木に擬態します。
しかし、一度攻撃的になると目を大きく見開いて噛みつくなどの攻撃を行います。
アフリカオオコノハズクの毛色
アフリカオオコノハズクの毛の色や柄はこんな種類があります。
濃灰色(ミナミ)、薄灰色(キタ)
アフリカオオコノハズクに似ているのは?
アフリカオオコノハズクに似ている種類のペットはこちら!
スピックスコノハズク、ヨーロッパコノハズク、インドオオコノハズク
アフリカオオコノハズクの飼い方としつけ方
種類によって適している飼い方やしつけ方は様々です。
室内で飼う方が適しているペットもいれば、逆に屋外で飼う方がストレスがたまらず快適に過ごせるペットもいます。
もちろん、性格によってしつけ方も全く変わってきます。
アフリカオオコノハズクに合わせた飼い方・しつけ方を解説します。
アフリカオオコノハズクを含めたフクロウの飼い方として、「係留飼育」「半放し飼い」「ゲージ飼い」「放し飼い」の4つの方法があります。
「係留飼育」はパーチと呼ばれる止まり木に繋いで飼育する方法です。
フクロウカフェなどでよく見られます。
羽が傷つきにくく、掃除が楽などのメリットがありますが、パーチが不安定だったりリーシュ(フクロウのアンクレットに繋いだひものこと)が適切な長さでなかったりするとストレスや事故の原因になるデメリットがあります。
「半放し飼い」は飼い主の目が届く範囲内のみで自由にさせることです。
飼い主さん遊ぶことが出来たり自由に動けたりなどのメリットがありますが、家具との衝突や誤飲などのデメリットがあります。
「ゲージ飼い」は文字通り大きなゲージの中だけで自由にさせることです。
花鳥園などで見ることが出来ますね。
ゲージが大型のものでなければストレスが溜まってしまうのであまりオススメは出来ません。
「放し飼い」はフクロウ専用部屋など安全な場所で放し飼いをする方法です。
自由に飛び回ることが出来ますが、羽が傷つく・掃除が大変・脱走などのリスクもあります。
フクロウの飼い主さんには「係留飼育」と「半放し飼い」を合わせて行っている方が多いようですが、飼育スタイルでもめることもあるようなので自分とフクロウの性格やライフスタイルに合ったやり方を模索しましょう。
アフリカオオコノハズクは基本的に静かで滅多に鳴かないため、そういったしつけも必要ありません。
逆に彼らが鳴いたときは怒っていたり怖がっていたり嫌がったりするようなのでその時に応じて不満を解消してあげましょう。
室内と屋外どっちで飼うのに適している?
アフリカオオコノハズクは、両方で飼うことに適しています。
アフリカオオコノハズクのオスとメスの違い
アフリカオオコノハズクオス・メスそれぞれの性格の違いや行動はあるのでしょうか?
アフリカオオコノハズクの性別ごとの性格・特徴を見ていきましょう。
オス:体が小柄な傾向がある
メス:体が大きい傾向があり、無精卵を生むことがある
アフリカオオコノハズクのおすすめのエサ
ペットのエサは数えきれない種類があります。
何を選べばいいかわからない人も多いと思いますが、エサもペットによって様々です。
アフリカオオコノハズクの体質に合った、健康的で長生きすることにつながるエサの種類を紹介します。
マウス、ウズラ、ひよこなどを下処理して与えます。
スーパーで売っている鶏肉は血抜きされているため栄養価が足りないのでNGです。
下処理は主にお腹を開けて腸にたまった糞や卵黄を取り除くことです。
下処理した餌は切って与えても、丸ごと与えても大丈夫です。
アフリカオオコノハズクの1ヶ月の食事代(エサ代)の平均
アフリカオオコノハズクの1ヶ月の食事代(エサ代)は、約1万円程度です。
アフリカオオコノハズクのお風呂のペース
お風呂は水浴びです。
水浴びで使う水は常温のものを用意し、お湯は絶対にやめてください。
また、シャンプーも必要ありません。
水浴びの方法は、桶に水をためて自分で水浴びさせる方法と霧吹きをする二つの方法があります。
フクロウの羽は撥水性が高く自分で体の水を飛ばすのでタオルドライは必要ありません。
簡単に出来ることから頻度は「気になったらやる」方が多いようです。
アフリカオオコノハズクにおすすめのグッズ
アフリカオオコノハズクを飼うにあたっておすすめのグッズを紹介します♪
フクロウの止まり木であるパーチは安定するものを選びましょう。
市販のものに人工芝などを巻いてあげるなど自作するのもオススメです。
アンクレットに通して手綱となるジェスは半年に一度交換する必要がありますが、係留飼育には必須なので多少高価でも丈夫なものを選びましょう。
革タイプとロープタイプのものがありますが、革タイプのものでカンガルー革がオススメです。
フクロウをつなぐ紐であるリーシュは、必ず登山用のロープを使用してください。
一般的な紐だと強度が弱くほどいたりちぎったりする危険があります。
フクロウは月に一回メンテナンスが必要なので移動用のキャリーバックが必要になります。
外が見えると不安になってしまうので目張りがしてあり、羽が挟まらないような隙間のない物を選びましょう。
フクロウがつぶれてしまう恐れのないハードキャリーがおススメです。
アフリカオオコノハズクのかかりやすい病気
体質によって、かかりやすい病気は様々です。
自分のペットのかかりやすい病気を知っておくことで、日頃の生活で気をつけることも見えてきます。
アフリカオオコノハズクがかかりやすい病気はこのようなものがあります。
趾瘤症(バンブルフット)、飼育失宣、感染性胃腸炎、異物誤飲、絞扼壊死、呼吸感染症、アスペルギルス症、吸引中毒、ハジラミ症、熱中症、白内障、角膜腫瘍、口内炎、尿酸結石
アフリカオオコノハズクのよく使う薬・サプリ
粉末タイプのカルシウム剤、換羽期用ビタミン剤、消化酵素
アフリカオオコノハズクの治療平均価格
ペットを飼うには、もちろん高い医療費がかかります。
最近はペット用の保険もありますがまだまだ浸透しておらず、病気になった際に飼い主は高額な治療費を払うこともあります。
そして、治療費はペットの種類によってさまざまです。
肝炎で5万円程度かかった事例もあれば、大きな病気で入院・手術で50万円以上かかったりすることもあります。
フクロウは病気を隠す生き物なので気付くのに時間がかかり重篤化している事例があります。
そのため、緊急時には少なくとも10万円程度出せるように用意しておく必要があります。
アフリカオオコノハズクの平均寿命と価格
アフリカオオコノハズクの平均寿命
人間よりもとても寿命が短いペットたち。
その分、1日1日を大切にして健康的で幸せな日々を一緒に過ごしたいですよね。
ですが、種類によって平均寿命は違うので基礎知識として覚えておきましょう。
アフリカオオコノハズクの平均寿命は9年前後です。
アフリカオオコノハズクの価格相場
アフリカオオコノハズクの価格相場は、40万円前後です。
アフリカオオコノハズクを飼っている主な著名人
緒方龍一
アフリカオオコノハズクに関するまとめ
アフリカオオコノハズクは人懐っこく可愛らしいフクロウですが管理が大変な生き物でもあります。
ご飯をきちんと用意してあげられるか、将来的に共に暮らしていけるのか、経済的に余裕はあるかなど多くの心構えを持って飼う必要があります。
また、忘れてはいけないのは彼らが猛禽類であるということ。
可愛いに気を取られ過ぎないように注意が必要です。