チワズーの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、チワズーのかかりやすい病気やその予防法、犬種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
チワズーの平均寿命は?
チワズーは名前からうっすら分かる通り、チワワとシーズーのミックス犬です。
そんなミックス犬のチワズーの平均寿命についてですが、詳しくは分かっていません。
そもそもミックス犬が流行りだしたのがここ数年のことであるため、ミックス犬に関するデータが少ないのが現状です。
しかし、一般的に純血種より混血種の方が、体が強く寿命が長くなると言われています。
そしてチワワとシーズーは共に平均寿命が15年前後であるため、もしかしたらとてもご長寿になることが期待できるかもしれませんね。
チワズーの寿命と長生きするコツ
チワズーの寿命と長生きのコツを紹介します。
一般的にミックスの方が寿命が長くなる理由として、個々の犬種の血が薄まるためということが挙げられます。
同じ犬種同士で交配を続けることにより、その犬種特有のよくない遺伝子も引き継いでしまう可能性が高くなります。
犬についてよく調べられている方なら何度も目にしているであろう遺伝性疾患がこれにあたります。
ミックス犬は別種同士の交配で個々の血が薄まるため、遺伝性疾患を発症する確率が比較的低く、体が強いと言われています。
長生きのコツとして、基本はやはり適切な飼育方法を理解し、できるだけ愛犬を健康かつストレスフリーな生活を送らせてあげることではないでしょうか。
チワズーはとても友好的で愛情深い性格をしています。
愛犬の気持ちに応えるため、私たちは沢山の時間を注ぐ必要があります。
しっかりと時間をかけてお世話をして、たくさん構ってあげるととても喜びます。
1つ注意点があり、チワワは社会性があまり高くないということです。
小さい頃から沢山の人や犬に会わせてあげないと、家にお客さんが来た場合や散歩中に遭遇した人や犬に対して、吠えてしまう子になってしまう場合があります。
あくまでチワワの傾向でしかないのですが、チワワの血を継いでいる以上、気にするに越したことはないかもしれません。
チワズーのかかりやすい病気は?
チワズーのかかりやすい病気についてですが、チワズーの誕生の歴史が浅すぎてまだはっきりしていないというのが現状です。
ですが小型犬であるため「膝蓋骨脱臼」には気をつけなければなりません。
膝蓋骨とは俗にいう膝の皿のことで、これがズレてしまうケガです。
そしてチワワとシーズーが共に発症する恐れのある「白内障」は意識しておいた方が良いでしょう。
また被毛がチワワではなくシーズー寄りの場合は「脂漏性皮膚炎」にも注意した方が良いでしょう。
いずれにせよ日頃から愛犬をよく観察し、ちょっとした変化にも気づいてあげなければなりません。
チワズーのかかりやすい病気のサイン
まずは「膝蓋骨脱臼」についてです。
軽度なものから重度なものまであるのですが、膝の皿の脱臼なので、歩き方等に何らかの違和感がでてきます。
例えば足を引きずったり、かばいながら歩いたり、立ち上がる時や座る時の動きがぎこちなくなったりします。
何かしら足の動きに異変を感じた場合、病院へ連れて行きましょう。
「白内障」の場合は目に白い濁りが出てきます。
さらに症状が進むと、目が見えなくなってくるため、物にぶつかったり何かにつまずいたりするようになります。
「脂漏性皮膚炎」の場合ですと、皮膚に赤みが勝ってきたり、ふけが増えたりと、皮膚に何らかの異常をきたします。
毛で皮膚の状態が分かりにくいので、日ごろからブラッシングの際などにチェックする習慣をつけておきましょう。
放っておくと悪化する場合がありますので、早期発見を常に心がけたいところです。
病気の予防法と対処法
それでは先ほど紹介した「膝蓋骨脱臼」「白内障」「脂漏性皮膚炎」の紹介をします。
まず「膝蓋骨脱臼」についてですが、こちらは膝の皿がずれてしまうという脱臼です。
脱臼の度合いにより症状は異なってくるのですが、基本的に歩き方に異常がみられるようになります。
対策としては、膝に負担をかけないような環境を作ってあげることです。
例えばフローリングは足が滑りやすくなり、膝への負担が大きくなります。
そのためカーペットを敷いてあげると良いです。
他には大きな段差に飛び乗ったり、飛び降りたりさせないことです。
そのような場所がある場合、階段を置いてあげると良いでしょう。
次に「白内障」についてです。
こちらは遺伝性の場合、予防することは困難ですが、早期発見ができれば、治療できる場合もあります。
目に少し異変が見られたらすぐに病院へ行きましょう。
もしかなり進行が進んでいた場合でも、ワンちゃんは家具の配置等はしっかり覚えているので、生活は比較的困りません。
ですので、家具の配置を変えない等、目が見えなくなっても困らないようにしてあげることが大切です。
「脂漏性皮膚炎」は皮膚に細菌等が繁殖し、それにより炎症が起こる病気のことなのですが、こちらも遺伝の要素が多い病気です。
ですが日々のブラッシングやシャンプー等のケアをしっかりとしていれば、発症率はグンと下がります。
また専用のエサやシャンプーもありますので、一度獣医さんに相談してみることをおすすめします。
チワズーの老化のスピード
一般的に小型犬は、6から7歳程度でシニア犬、11歳から高齢犬と言われています。
ですがチワワやシーズーは比較的寿命が長く、またそのミックスであるため一概にそうだとは言い切れません。
同じ犬種でも個体によりその差は大きく異なりますし、環境により老化のスピードにも差は出てきます。
できる限りワンちゃんにとって良いエサや環境を提供し、ストレスフリーな生活を送らせてあげることが老化抑制の秘訣かもしれません。
何歳からシニア犬になるということは頭の片隅に入れておく程度で、今現在の愛犬の状態を的確に捉えておくことが大切だと思います。
チワズーの老化に伴う外見の変化
チワズーの老化に伴う外見の変化について説明します。
チワズーに関わらず、私たちにも言えることなのですが、まず筋肉が落ちます。
そして肌や毛も、今まで会ったようなツヤやハリは消えて行きます。
また今までのように俊敏に走り回ることもしなくなり、のそのそとした歩き方に変わっていきます。
体力も落ち今までのような遊びはできなくなるかもしれませんが、遊ぶことが好きなのは変わりません。
かわいそうだからと運動させずにそっとしておくと、かえって衰える一方です。
今の愛犬の体力をしっかりと把握し、それにあった運動を心がけましょう。
チワズーに似た犬種
老犬におすすめの食べ物は?
歳をとってくると、エネルギーの消費量も落ちてくるため、今までと同じエサを与えていると、次第に太っていきます。
そのため高カロリーの食事は控えることをおすすめします。
また筋肉量が落ちることで、噛む力や飲み込む力も衰えていきます。
ドライのエサよりウェットタイプのエサの方が、食べやすく飲み込みやすいので、もしドライのエサを使っていて、少し食べ辛そうにしていると思ったら、ウェットタイプのエサに変更してみることをおすすめします。
またその際、一気にエサを変えてしまうとワンちゃんもびっくりし、最悪の場合拒食になる恐れもあります。
なので今食べているドライのエサに少し混ぜ、その混ぜる割合を徐々に増やしていくという変え方をお勧めします。
チワズーに適した散歩の量は?
チワズーの散歩量についてですが、あまり多くの運動量を必要としません。
1日30分を目安に散歩に連れて行くことをお勧めします。
チワワの場合、家が広ければ散歩に連れて行かなくても事足りてしまう子もいるそうなのですが、散歩を嫌うワンちゃんはなかなかいません。
「連れて行かなくても大丈夫かな。
」と考えるよりは「連れて行ったら喜ぶだろうなあ。
」と考えた方が、ワンちゃんも嬉しいのではないでしょうか。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
チワズーにストレスをかけないために私達ができることは、まずは病気やケガをなるべく予防し、もし発症した場合早期に発見して対処してあげることです。
病気を私たちが見逃し、放置し続けるとストレスどころか健康に大きな影響を与えます。
いつも愛犬の様子をしっかりみて、細かな変化にも気づけるように心がけましょう。
そしてたくさんの愛情を注ぐことです。
エサや決まり切った散歩、トイレ掃除等決まり切った最低限の世話で毎日を終えるのではなく、たくさん話しかけてたくさん一緒に遊んで、ワンちゃんの愛情に応えてあげましょう。
チワズーの寿命に関するまとめ
まだはっきりとしたデータの少ないチワズーについてでしたが、いかがでしたでしょうか。
ミックス犬は比較的体が丈夫で長生きしやすい性質をもちますが、反対にチワワとシーズーの性質を両方理解する必要もあります。
ミックス犬は飼育が簡単なようで実は難しく、かといって心配していたら案外そうでもなかったりもします。
ですが知識を蓄えておくに越したことはありません。
しっかりとチワワとシーズーの両方を理解した上で、チワズーにたくさんの愛情を注いで、ワンちゃんと飼い主さんが共に幸せに暮らせることを願っています。