カラフトフクロウの基本情報
- 原産国、地域 北アメリカ北部(ミネソタ・カナダ)・ユーラシア大陸北部(ロシア・北欧)
- 一般的な体重 0.8~2kg
- 一般的な体高 体高55~85cm
カラフトフクロウの名前の由来
寒冷地に生息し、樺太にも生息することに由来します。
英名の「Great Grey Owl」を直訳すると、「素晴らしい灰色のフクロウ」で、見た目に由来しているようです。
学名の「Strix nebulosa」は、「大灰色フクロウ」を意味します。
カラフトフクロウの歴史
カラフトフクロウにはどのような歴史はがあるのでしょうか?
1772年、カナダのハドソン湾岸で学者によって発見されました。
1985年に、マニトバ州の「州の鳥」として選ばれています。
北米で最も多くのカラフトフクロウを見ることができ、バードウォッチャーが沢山集まることから、州の鳥として選ばれました。
カラフトフクロウの性格や特徴
カラフトフクロウには、どんな性格や特徴があるのでしょうか。
それぞれの性格や特徴をきちんと知っておくことでペットが長生きし(寿命が延び)、一緒に過ごせる大切な時間が増えることにも繋がります。
意外と知らないカラフトフクロウの性格が見えてくるかもしれません♪
カラフトフクロウの性格
カラフトフクロウは、聴覚が優れており、獲物の位置を捉えることが得意なフクロウです。
大きさは、フクロウの中では世界最大級と言ってよいほどの大きな種類です。
また、長い尾も持っています。
野生では、針葉樹林に生息しています。
また、寒冷地に生息しており、寒さ対策のために多くの羽毛に覆われています。
その多くの羽毛に覆われていることにより、実際の体重に比べると、大きく見られます。
見た目で特徴的なのは、やはり円盤のような大きく立派な顔面です。
大きく立派なレコードのような顔面も、そのほとんどは羽毛で構成されています。
羽毛によって身体が大きく見えるのに対して、身体は細身で、足は小さく、脚指も短いです。
目の虹彩は黄色で、顔の大きさに比べて小さな目をしています。
その目は、アーモンドを横にした形で人間の目の形に似ているので、少々親近感がわきます。
行動する時間帯については、フクロウでは珍しく、昼夜を問いません。
鳴き声は、太く短い「ホ~」という音を繰り返し、約8秒に渡って鳴きます。
縄張り宣言は、深いうなり声で行います。
営巣については、カラスやオオタカなどの古い巣を再利用します。
子供は、一腹で3羽作ります。
性格としては、とても穏やかな性格で、人によく懐きます。
カラフトフクロウの毛色
カラフトフクロウの毛の色や柄はこんな種類があります。
灰色
カラフトフクロウに似ているのは?
カラフトフクロウに似ている種類のペットはこちら!
オナガフクロウ、ユーラシアワシミミズク、トルクメニスタンワシミミズク
カラフトフクロウの飼い方としつけ方
種類によって適している飼い方やしつけ方は様々です。
室内で飼う方が適しているペットもいれば、逆に屋外で飼う方がストレスがたまらず快適に過ごせるペットもいます。
もちろん、性格によってしつけ方も全く変わってきます。
カラフトフクロウに合わせた飼い方・しつけ方を解説します。
カラフトフクロウは、世界最大級と言われるほどの大型フクロウです。
大型フクロウにとって、小型フクロウが入るような狭いケージに閉じ込められている状態は酷いストレスとなります。
ですので、なるべく広いケージの中で飼ったり、放し飼いにできる部屋を用意することが必要です。
フクロウは、ペットとしての認知度は高くなく、診療・治療の出来る病院は限られてきます。
もしも、飼っているペットが急に病気になったときに、慌てて病院を探すことが無いように予め病院を探しておきましょう。
フクロウは、一見大人しそうに見えますが、鳥なので当たり前のように鳴きます。
マンションやアパートで飼育する場合は、防音設備のしっかり整っている場所でなければ騒音トラブルの原因ともなりかねないので、飼育は難しいでしょう。
室内と屋外どっちで飼うのに適している?
カラフトフクロウは、両方で飼うことに適しています。
カラフトフクロウのオスとメスの違い
カラフトフクロウオス・メスそれぞれの性格の違いや行動はあるのでしょうか?
カラフトフクロウの性別ごとの性格・特徴を見ていきましょう。
オス:体重がメスの4分の3
メス:体重がオスの1.3倍以上
カラフトフクロウのおすすめのエサ
ペットのエサは数えきれない種類があります。
何を選べばいいかわからない人も多いと思いますが、エサもペットによって様々です。
カラフトフクロウの体質に合った、健康的で長生きすることにつながるエサの種類を紹介します。
一口サイズにカットしたマウス、ウズラ、ヒヨコがおすすめです。
マウスは与えすぎると、胃や腸に負担を与えてしまう可能性があります。
フクロウがストレスにさらされているときは、マウスよりもヒヨコを与えたほうがよいでしょう。
カラフトフクロウの1ヶ月の食事代(エサ代)の平均
カラフトフクロウの1ヶ月の食事代(エサ代)は、約7,000円~8,000円です。
カラフトフクロウのお風呂のペース
これといって、水浴びのペースは特に決まりはないようです。
毎日水浴びする個体も居るようです。
飼っているフクロウが、水浴びが好きな個体であるようなら頻繁に、そうでないなら控えめに、と適宜対応していくことをお勧めします。
環境に慣れてからでないと、水浴びさせるのは難しいようです。
水浴びの代わりに、砂浴びをさせることも可能です。
また、霧吹きで体を濡らしてあげることで、水浴びの代わりとすることも可能です。
カラフトフクロウにおすすめのグッズ
カラフトフクロウを飼うにあたっておすすめのグッズを紹介します♪
健康管理用に、適性な体重であることを確認するための体重計が必要です。
フクロウに触れる際に、フクロウの爪から身を守るための厚手の皮の手袋も必要です。
鋭いフクロウの爪をカットするための爪切りも必要です。
フクロウが水を飲んだり、餌を食べたりするための、水入れ・エサ入れも勿論必要になります。
フクロウに餌を与える際に、ネズミやウズラなどの肉を解体する専用のハサミも必要です。
放し飼いをしない場合は、フクロウが止まって休むためのパーチ(止まり木)、フクロウの脚首に着けるアンクレット(犬における首輪)と、アンクレットとパーチを繋ぐための紐であるリーシュも必要になってきます。
また、フクロウが過ごしやすい室温に調整するためにエアコンが必須です。
カラフトフクロウのかかりやすい病気
体質によって、かかりやすい病気は様々です。
自分のペットのかかりやすい病気を知っておくことで、日頃の生活で気をつけることも見えてきます。
カラフトフクロウがかかりやすい病気はこのようなものがあります。
飼育失宣、感染性胃腸炎、絞扼壊死、趾瘤症(バンブルフット)、骨折、呼吸感染症(肺炎・気嚢炎)、アスペルギルス症、吸引中毒、ハジラミ症、熱中症、白内障、角膜腫瘍、眼内出血、尿酸結石、口内炎
カラフトフクロウのよく使う薬・サプリ
普段の食事で補いきれない栄養素を補給するために、ビタミン剤やカルシウム剤を使われることがあります。
換羽期だけに飲ませる、換羽用ビタミン剤もあります。
また、消化器系を助ける、消化酵素の入ったサプリもあります。
カラフトフクロウの治療平均価格
ペットを飼うには、もちろん高い医療費がかかります。
最近はペット用の保険もありますがまだまだ浸透しておらず、病気になった際に飼い主は高額な治療費を払うこともあります。
そして、治療費はペットの種類によってさまざまです。
ペット保険に入っていない場合や、ペット保険に入れない場合は、緊急時のために10万円程は用意しておくのがよいでしょう。
肝炎の場合、入院・検査・投薬で5万円ほどかかるようです。
病気の原因がはっきりわからない場合は、原因を調べるために様々な検査が必要になってくるでしょう。
その場合の参考の検査・入院・対処療法費としては、血液検査1万3000円、レントゲン5000円、便検査500~1000円、入院1泊5000円、点滴2500円、注射1000円、となります。
カラフトフクロウの平均寿命と価格
カラフトフクロウの平均寿命
人間よりもとても寿命が短いペットたち。
その分、1日1日を大切にして健康的で幸せな日々を一緒に過ごしたいですよね。
ですが、種類によって平均寿命は違うので基礎知識として覚えておきましょう。
カラフトフクロウの平均寿命は30~40年前後です。
カラフトフクロウの価格相場
カラフトフクロウの価格相場は、50~70万円です。
カラフトフクロウを飼っている主な著名人
現在調査中
カラフトフクロウに関するまとめ
カラフトフクロウは、調教でフライトを身につけさせることができるので、フクロウを調教して飛ばしたいという人にはおすすめです。
性格が穏やかで、人に懐くため、初心者にもおすすめすることができます。
また、体格が大柄なので、部屋のスペースに余裕がある方がよいでしょう。
カラフトフクロウは、一見顔が怖いと思う人も居るかと思いますが、見慣れてくるとその真顔が可愛らしく見えてきますし、怖い見た目なのに人懐こいというギャップに癒されたりするのではないでしょうか。
小柄で可愛らしいフクロウよりも、大柄でたくましいフクロウが好きな方には、ピッタリではないでしょうか。