アカスズメフクロウの寿命はどれくらいなのでしょうか？
もちろん、ペットにはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、アカスズメフクロウのかかりやすい病気やその予防法、ペットの種類に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
アカスズメフクロウの平均寿命はどれくらい？
フクロウの中でも小型のアカスズメフクロウの体重はわずか60～70g。
大きさとしては手のひらサイズなので、つい素手で触ってしまいそうになってしまいますが、立派なくちばしと爪を持っているので、油断大敵です。
発見されている生息地は米国南西部から中南米にかけての、寒低気圧低地や砂漠から亜熱帯雨林にかけてです。
特徴はフクロウとしては非常に珍しく夜行性ではなく、昼行性であることです。
平均寿命は10年と言われていますが、データが少ないフクロウであるため実際のところは正解には不明です。
アカスズメフクロウの寿命と長生きするコツ
アカスズメフクロウの平均寿命は正しく分かっていません。
自然界で生まれ育った野生と人間の手によって雛から孵化させた人工繁殖個体では、全くその寿命の長さが異なるのは間違いないものの、それぞれの寿命のデータがまだ不十分なのです。
またアカスズメフクロウは寒帯地域には生息しておらず、元々寒さが苦手です。
よって室温が少しでも下がると、体温維持を己で行おうとし多大がエネルギー(カロリー)を消耗します。
そして大きな物音や揺れなどの環境ストレスで一気に痩せてしまうこともあります。
さらに言えば捕獲された元野生だと人になつきにくいものですが、それを無理やり馴らせようとあまり構い過ぎたり視線をやり過ぎたりすると、フクロウは非常に居心地が悪くなってしまうことでしょう。
小さな身体をしていて可愛いらしいので、ついいじくり回したくなるかもしれません。
しかしフクロウのことを思いやり、敢えてベタベタし過ぎないように気をつけてください。
むしろ鋭いくちばし爪で攻撃されかねないので、事故防止のためにも構い過ぎるのは厳禁です。
アカスズメフクロウは夜行性ではなく昼行性である習性も忘れてはなりません。
こういった事柄を忘れずルールを守った飼育をしてやれば、長生きできる可能性がぐっと高くなることでしょう。
アカスズメフクロウのかかりやすい病気は？
アカスズメフクロウがもっともかかりやすい病気は、低温度における急激な痩せ細りが真っ先に上げられます。
亜熱帯気候の地域に多く生息しているアカスズメフクロウは、寒さに弱いフクロウです。
自分が置かれている環境の気温がわずか数度でも下がってしまうと、体温維持をどうにかしようと本能が働き、一気に自分の体内カロリーを消費してしまいます。
すると生気を失い下手すれば食欲減退にもなり生命の危険に脅かされてしまいます。
またとてもナイーブでデリケートなので、騒音が続くと大きなストレスがかかってしまいます。
やはり寿命が短くなってしまう恐れがあります。
アカスズメフクロウの病気のサイン
アカスズメフクロウはとてもデリケートで、あまり人に触られ続けたり人の目にさらされたり、または騒音振動に悩まされ温度も低音になれば、すぐにたちまち元気が失せて痩せていき生気を失います。
そうなってからでは取り返しのつかない事態に陥ることもしばしあるため、くれぐれも彼らにとってベストの環境を常に整えてあげていることが非常に重要です。
ただ元野生ではなく、人工の環境で生まれ育ったアカスズメフクロウならば、もう少し柔軟性があるという説もあります。
そもそもアカスズメフクロウはしつけが難しくそうそう懐かしいと言われています。
しかし人間とフクロウの関係の過去をみると、フクロウは人間の相棒として狩りに協力し、人間がはめる手袋に止まって仕事をこなしていました。
愛玩生き物としての人間との関係はまだ歴史が浅いですが、元々共存していた歴史もあるわけです。
きっと人工的孵化が何代にも腸って続けばもっと犬猫のようになつくのではないかとも考えられています。
病気の予防法と対処法を紹介
アカスズメフクロウの病気の対処法と予防法は、まずは低温度や騒音などのストレス解消よる体重の大幅な減少に気をつけることです。
フクロウはそもそも何かがあるとすぐに痩せてしまういわゆる神経質な生き物なので、決して大雑把なルール違反の飼育は許されません。
ところでアカスズメフクロウ自体が絶滅危惧品種に認定されています。
元々の生息地のアメリカのアリゾナ州では完全なる絶滅危機に瀕しており、彼らの保護観察地区を広げ繁殖増加に努めたいとする保護団体と不動産開発者側との間で十年以上ものいざこざが続いています。
メキシコを例外とし、全体的にアカスズメフクロウの数が減っているのは間違いありません。
よってこのフクロウに関してはまず野生界においてもその全体数をもっと増やす、ということから見ていかねばならないのです。
病気の注意はもっともですが、それ以前にアカスズメフクロウ自体の存続の危機が非常に深刻な課題です。
アカスズメフクロウの老化のスピード
アカスズメフクロウの平均的サイズは約16～17㎝、体重も60～70ｇほどです。
正しい寿命データについてはまだ分かっていません。
しかし長くて15年ほどで、せいぜい10年ほどであろうと言われています。
目でそれと分かる彼らの老化のサインはなかなかありません。
ただ元々とても神経質で人間に対しては怯えやすいところがあります。
あまりストレスを与えると高齢の身体に触るというより、例えまだ若くてもすぐに健康面に弊害が出てきます。
よって高齢だからあれこれ気をつける、というよりも年齢に関係なくストレスは一切かけないように気をつけましょう。
アカスズメフクロウの老化に伴う外見の変化
アカスズメフクロウは耳たぶがない丸い頭をし、目の色は黄色ではなく黒色です。
成人に成長すると白い眉毛と頭の白い模様が表れシニアになってもそれは変わりません。
雄と雌は容姿外見が非常によく似ています。
しかし雌の翼の方が赤みが強いです。
この色味も年老いてもそう変わりはありません。
歳を重ねたペットにおすすめの食べ物は？
アカスズメフクロウはシニアになっても、食べるものは若い時とは変わらず同じ給餌内容になります。
小さな昆虫から大きな昆虫に、鳥類、小型哺乳動物両生類および爬虫類(主にトカゲ)等です。日本で人工飼育する場合はラット(ネズミ)そしてウズラやヒヨコが一般的です。
野生のアカスズメフクロウはシニアになっても大胆で猛烈な昼食捕食フクロウであり、農家にいる家畜も襲っているという報告があります。
爪で自分より身体が大きめの獲物をしっかりつかみ取り、それを裂き食べ殺します。
人工飼育をする場合もシニアになってからもしっかりと食べさせることが長生きのコツの一つです。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
人工飼育をする場合ですがアカスズメフクロウは小型のフクロウですが、W60～100cmサイズのケージまたは専用の部屋が必要です。
ケージの場合は騒音や振動がない部屋の隅っこや奥に置きます。
何故ならアカスズメフクロウは他からの目線が来ない静かで落ち着きのある環境を好むからです。
そうでないと間違いなくストレスが溜まり健康状態に悪影響を及ぼします。
水飲み用と水浴び用の水場も必ず設置しましょう。
アカスズメフクロウの寿命に関するまとめ
アカスズメフクロウは南アメリカ及び南米で生息しており、フクロウの種類の中では珍しく夜行性では無く昼行性です。
また小鳥のような鳴き声も魅力的な小型フクロウの一つです。
ただし非常にデリケートでストレスを受けやすいので細心の注意を払った飼育をしなければなりません。
このフクロウの最大の目下の問題の一つは、絶滅しかかっているということです。
アカスズメフクロウの存続を救うためには生息地での保護区を増やしもっと人々が援助と協力をしていくことでしょう。
