ニシアメリカオオコノハズクの寿命はどれくらいなのでしょうか？
もちろん、ペットにはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、ニシアメリカオオコノハズクのかかりやすい病気やその予防法、ペットの種類に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
ニシアメリカオオコノハズクの平均寿命はどれくらい？
ニシアメリカオオコノハズクは、北米から南米に生息する小型のフクロウです。
茶褐色の美しい模様と、黄色い瞳がポイントのフクロウです。
寿命はおおむね10～15年前後と言われていますが、長生きできるかは飼育環境の大きく左右されます。
ニシアメリカオオコノハズクの寿命と長生きするコツ
ニシアメリカオオコノハズクは、寿命が10～15年程度と言われています。
ペットとして長生きをしてもらうためには日々の観察が重要になりますが、小型のフクロウは短時間で体調を崩して弱ってしまうことも少なくありません。
定期的に体重を量ったりフンの様子を観察することは、フクロウの健康を知るうえで大切な作業になります。
さらに体調不良の場合には、できるだけ早い対応が必要になるので、あらかじめ信頼して相談できる獣医さんを見つけておくなら、具合が悪い時にも安心して相談ができます。
加えてフクロウは鋭い爪をもっていますが、爪が伸びすぎてしまうと自分の体を傷つけてしまうことがあります。
その場合に怖いのは、傷からばい菌が入って感染症を起こしてしまうことで、放置しておくと病気にかかってしまうこもあります。
自然界では自然に削ったり磨かれたりしますが、飼育下ではそうもいかないので定期的に爪を切ってメンテナンスをしてあげる必要があります。
飼い主が行うことが難しい場合には、猛禽類を扱うペットショップなどに依頼する方法があります。
ニシアメリカオオコノハズクのかかりやすい病気は？
ニシアメリカオオコノハズクを含む猛禽類の仲間は、みな感染症のリスクを抱えています。
人間かかることで有名なオウム病は、猛禽類のかかりやすい病気のひとつです。
さらに猛禽類だけに限らず鳥全般のかかりやすい病気ですが、真菌による感染症にも注意が必要です。
急激な環境の変化や、ストレスを強く感じることがあると、体力が弱ってしまいます。さらにケガをすることにより、そのケガから感染症につながってしまうケースもあります。
ニシアメリカオオコノハズクの病気のサイン
ニシアメリカオオコノハズクを含める多くの猛禽類は、感染症にかかったり寄生虫のせいで病気になることがあります。
その際には、普段と違った動き方をしますので、毎日の観察で異変を感じることが多いでしょう。
極端にゆっくりとした動きになったり、目をつぶってじっとしていることが増えた場合には、体の具合が悪いということが考えられます。
また多くの場合、猛禽類は多少の体調不良は隠そうとする習性があります。
羽毛を膨らませたり、口を開けてハアハア息をしているような時には、自分では隠し切れないほど体調が悪くなっているので、早急に獣医師に診察してもらう必要があります。
病気の予防法と対処法を紹介
ニシアメリカオオコノハズクをはじめとする小型の猛禽類の健康には、毎日出されるフンやえさの食べ残しをきれいに片づけておくことが欠かせません。
鳥のフンには感染症の原因となる菌が含まれていることも少なくないため、もしフンを放置しておくならニシアメリカオオコノハズク自身が病気にかかってしまう恐れがあります。
さらに1つのケージに複数のニシアメリカオオコノハズクを入れたり、ほかの種類の鳥と一緒にするなら、ストレスがたまり病気になりやすくなります。
病気の予防を考える場合に、複数での飼育は避けましょう。
もちろん大声を出したり脅したりする行為もストレスとなるので避けましょう。
そして万が一体調を崩してしまった場合には、飼い主の判断で治療をするのは危険な場合があります。
ニシアメリカオオコノハズクをペットとしてお迎えする前に、猛禽類を診てくれる獣医さんをあらかじめ見つけておき、異常がある場合には診てもらえるように、体制を整えておきましょう。
ニシアメリカオオコノハズクの老化のスピード
ニシアメリカオオコノハズクを含む猛禽類の老化のスピードについては、詳しいことは知られていません。
昔から鷹匠が鷹を飼うなど、猛禽類を飼育する習慣があったことにはありましたが、そういった一部の特殊な猛禽類を除いて、人が飼うという機会が少なかったために、ペットとしての歴史が浅く、仕方がないことと言えるでしょう。
どうしても情報が限られてしまいますが、雛のころの綿毛が抜けて、外見が成鳥となってからは、年齢を見極めるのが難しいといわれています。
ニシアメリカオオコノハズクの老化に伴う外見の変化
ニシアメリカオオコノハズクの場合、外見上の老化に伴う目立った変化はみられませんが、年齢とともに爪やくちばしがもろくなってくる傾向があります。
これはほかの多くの猛禽類にもよく見られることですので、爪やくちばしをメンテナンスする時に気がつくことが多いようです。
また、以前よりもえさを食べなくなった、寝ていることが多くなった、という話も聞きますが、病気にかかっていて具合が悪くなっているという可能性もあるので、注意が必要です。
歳を重ねたペットにおすすめの食べ物は？
ニシアメリカオオコノハズクのエサは、ウズラやヒヨコなどの鶏肉を小さくしたものです。
猛禽類を扱っているペットショップやフクロウカフェでは、ウズラやヒヨコの肉を小さくカットしたものや、ミンチ状にしたものを主なエサとして与えています。
若い時も年を取ってからも、基本的にエサの内容には変化はみられません。
くちばしがもろくなってきた場合には、若いころに比べて肉をちぎることが難しくなっているために、小さく食べやすい大きさにカットして与えると良いでしょう。
さらに多くの場合、エサとなるウズラやヒヨコを冷凍保存し、エサとして与える分だけを解凍していますが、解凍する際の温度に気をつけましょう。
十分に解凍されていない状態で与えたり、解凍されていても冷たい状態で与えるなら、体調を崩す原因となってしまいます。
若いころに比べて体も弱くなっていることが多いので、特に温度が低すぎないか気をつけて与えるようにしましょう。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
ニシアメリカオオコノハズクは、人に慣れてくると腕に乗せて一緒に遊ぶことも可能です。
しかし、犬や猫のように飼い主になでられて喜ぶ動物ではありません。
あくまでも、人に触られても平気になる、程度ですのでなで回したりすることは、ストレスとなります。
また、猛禽類は頭のいい生き物ではあるものの、犬のようにしつけたり、トイレを覚えることはできません。
しつけようとしてたたいたり、しかりつけるようなことをすれば、ストレスになるだけでなく、病気になってしまうこともあります。
多くの飼い主さんが口をそろえて言うように「鳥中心の生活になってしまった」ということもあるくらいですので、鳥をしつけるのではなく、人間の側にかなりの工夫が求められます。
さらに単独飼育にするなら不要なストレスを抱えなくてすむでしょう。
ニシアメリカオオコノハズクの寿命に関するまとめ
ニシアメリカオオコノハズクは、小型のかわいらしいフクロウです。
犬や猫といった、今まで親しまれていたペットとは一味違った魅力があるものの、エサや習性もあまり知られていないことが多いので、人間の側が学んでいく必要があります。
できるだけ長生きをしてもらい、たくさんの思い出を作るためにも、健康管理やストレスをためないことは大切です。
わからないことは、猛禽類専門店のスタッフに聞くなどし、相談できる獣医師も探しておくことをお勧めします。
