愛猫に突然、噛まれた経験はありませんか?
猫の歯は、他の動物の歯と比較しても鋭く、噛まれるととても痛いですよね。
しかし、噛まれたことに驚いてそのままにしていると噛み癖になることもあります。
今回は、猫の噛み癖の直し方やしつけ方と、原因について詳しく解説していきます。
猫が噛む理由
元々、狩猟動物である猫は、ペットとして飼われるようになった今でも、狩猟本能が強く残っています。
その為本能を刺激するような臭いや、音を感じると獲物を狙う動作を取り、噛むということが考えられます。
そのほかにも飼い主さんを噛む原因として考えられることがありますので、まずは子猫の噛み癖の原因について解説していきます。
子猫の噛み癖の原因
子猫が噛む原因の多くは、親猫や兄弟猫と早くに離されたために、噛んではいけないものを知らないからです。
そのため、飼い主さんがしつけを行い、噛み癖に発展させないようにさせなければいけません。
じゃれている
上記にもあるように、早くから親猫や兄弟猫と離されている場合、噛む力加減や、噛んではいけないものを知りません。
通常、親猫や兄弟猫とのじゃれ合いの中で、本気の噛み合いになり、痛い思いをしたり、大きな声で痛い!と鳴かれることで、噛む力加減を学んでいきます。
こういった経験がない場合に、飼い主さんに対して噛みつくという行動を起こします。
歯の生え変わりによる痒み
子猫の乳歯は、1ヶ月で生えそろい、3~6ヶ月で大人の歯に生え変わります。
そのため、歯の生え変わる頃に歯がむず痒く感じ、飼い主さんの手を噛むことによって、その痒みを紛らわせていることがあります。
また、飼い主さんの手だけではなく、家具などの噛んではいけないものを噛む場合もあります。
興奮した時
おもちゃで遊んでいる時などに、急に猫が噛む場合があります。
これは、遊びなどに夢中になり興奮状態となることで、飼い主さんの手を攻撃しているとが考えられます。
嬉しい時や、楽しい時に猫が興奮することはよくあります。
そのため、愛猫が興奮している状態がどういった様子なのかを学ぶ必要があります。
子猫の噛み癖の直し方
子猫の噛み癖は、比較的しつけがしやすく子猫の頃に学ばせることで、頑固な噛み癖に発展しないように防ぐことができます。
可愛いからと言って、甘やかしすぎずに以下で説明する方法で、噛み癖を解消していきましょう。
じゃれている時に出る噛み癖のしつけ方
一番良い方法は、多頭飼いをすることです。
猫同士で遊ばせることによって、噛む加減や噛んではいけないものを理解できるようになります。
しかし、多頭飼いをすることができない場合もありますよね。
そういった場合は、猫用のおもちゃを使ってたくさん遊んであげることが大切です。
この時に注意しなければいけないことは、手をおもちゃのようにして遊ぶのではなく、必ず猫用のおもちゃを使うことです。
人の手をおもちゃのようにして遊んでしまうと、子猫は「人の手=おもちゃ」として認識してしまいます。
また、遊ぶ時は焦らすばかりではなく、おもちゃである獲物を仕留めさせ、噛ませてあげるようにしましょう。
歯の生え変わりによる噛み癖のしつけ方
歯の生え変わりの時期は、噛んでも良いものを子猫に教えることが大切です。
もし飼い主さんの手で、痒みを紛らわせている時は、噛んだらすぐにおもちゃにすり替えることが効果的です。
子猫がケガをしないためにも、ゴム製のものやフェルトで作られた柔らかいおもちゃが安全です。
また、猫は動くものに興味を示すため、おもちゃを動かしてあげるとより効果的です。
興奮した時に出る噛み癖のしつけ方
遊びの最中などに興奮して噛む場合は、即座に遊びをやめて違う部屋に移動したり、完全に無視するようにしましょう。
遊ぶことをやめると、猫は混乱します。
しかし、噛んだら遊びをやめるを続けることによって、猫も噛んだら遊んでもらえないと次第に理解します。
この方法で注意したいことは、猫は20秒ほど経つと忘れてしまう生き物と言われています。
そのため、20秒ほど経ったらいつも通り接してあげるようにしましょう。
大人の猫の噛み癖の原因
大人の猫が噛む理由は、子猫と比較すると様々な原因が考えられます。
しかし、その中の多くは「噛めば思い通りになる」や「やめてほしい」などの意志の表れが多いようです。
子猫の時からしつけは大切ですが、大人の猫でも噛み癖を直すことはできます。
次に、大人の猫の噛み癖の原因について解説します。
撫でられるのが嫌になった
猫を撫でていると、気持ちよさそうにゴロゴロと喉を鳴らすことがありますよね。
気持ちいいのだと思い、ずっと撫で続けていると突然噛むことがあります。
これは、撫でている時間が長すぎるために、猫が「もうやめて」と飼い主さんの手を噛んでいることが考えられます。
遊び足りない
十分に遊んで貰えていない場合、ストレスが溜まってしまい猫が噛むことがあります。
これは、そのストレスから動いている飼い主さんを獲物に見立てて、攻撃していることが考えられます。
その他にも、人の手を使って遊んだことがある場合などに、人の手をおもちゃだと思い、噛んでいることもあります。
八つ当たり
予期せぬ行動や、大きな物音は猫にとってストレスの原因です。
そのため、猫がびっくりするような音や、思いもよらないことが起こった場合に、八つ当たりとして飼い主さんを噛むことがあります。
大人の猫の噛み癖直し方
大人の猫の噛み癖は、習慣化されてしまっていることが多いため、根気強く直すことが重要です。
大人の猫だからと諦めずに、以下で紹介する方法で、噛み癖を直すようにしましょう。
撫でられるのが嫌な時に出る噛み癖のしつけ方
撫でられるのが嫌になった場合、猫は噛む前に必ず「もうやめて」とサインを出しています。
嫌そうに体をよじったり、尻尾を素早くパタパタさせたり、耳をぴくぴくと動かし始めるのは、猫が嫌がっているサインです。
こういった反応が見られたら、撫でるのをやめてあげましょう。
また、普段から愛猫の様子をよく観察して、嫌がっている反応を察してあげましょう。
遊び足りない時に出る噛み癖のしつけ方
遊び足りない場合は、思いっきり愛猫と遊んであげましょう。
その時に注意したいことは、遊びと同時にしつけも行うことです。
手や足を噛んだ場合は、遊ぶのを即座にやめ、20秒ほど経過したらまた遊びを再開してあげましょう。
こうすることで、噛んではいけないものを次第に猫が理解していきます。
もし噛み癖がひどい場合は、猫が嫌がる匂いがするスプレーなどを手や足につけておくのも効果的です。
八つ当たりで出る噛み癖のしつけ方
猫は本来、お年寄りなどゆったりとした動作をする人を好みます。
大きな物音や、予期せぬ行動をしないように、飼い主さんが気を付けてあげましょう。
大きな物音などは、猫にとってのストレスとなり、次第に常に怯えて警戒することもあります。
落ち着いて愛猫が生活できるようにすることで、愛猫の攻撃性も抑えることができます。
もし猫に噛まれてしまったら
噛み癖のしつけをしていると、どうしても猫に噛まれることもあると思います。
少し血が出ただけで、大した傷じゃないからと放置するのは危険です。
猫の口中には、ウイルスが多く存在しているため、感染症にかかる可能性もあります。
すぐに噛まれた傷口を流水で洗い流し、早めに医療機関を受診しましょう。
まとめ
今回、愛猫の噛み癖のしつけ方や直し方について、解説してきました。
本能が色濃く残っている猫とは言え、やはり愛猫に噛まれると痛いですよね。
当然ですが、叩くなどの行為はしつけではありません。
普段から、愛猫をよく観察し飼い主さんも、愛猫の性格を理解することが大切です。
愛猫の噛み癖に困っている飼い主さんは、この記事を参考にしてみてください。