猫の「ゴロゴロ」と鳴く声を聞いたことある飼い主さんは多いんではないでしょうか。
しかし猫はなぜ「ゴロゴロ」と鳴くのでしょうか?
実はこの「ゴロゴロ」は猫の気持ちに大きく関係しています。
今回は猫がどのように「ゴロゴロ」鳴くかによって推測出来る猫の気持ちや心理について、詳しく考察してみました。
猫の喉はどうやって鳴る?
まずは猫の喉がどのようにゴロゴロ鳴くかを見ていきましょう。
猫のゴロゴロの理由は様々ありますが代表的な説を3つ挙げてみました。
喉頭の筋肉の収縮
猫の喉頭の筋肉が収縮し、声門を振動させることでゴロゴロと鳴るという仕組みになっています。
携帯電話などのバイブレーションのイメージに近いようですね。
軟口蓋の動きのため
猫の喉の奥にある軟口蓋という部分の動きによってゴロゴロとなっているという説もあります。
普段鳴き声をあげる際には使わない部位だからこそ、全く違う音が鳴るのかもしれません。
血流による振動音
猫の体内で腹部や頭部へ血管に血が流れる際に、胸の中で血流が反響して鳴るという仕組みからゴロゴロ鳴るそうです。
猫のゴロゴロに関しては、鳴る理由など様々な研究がなされており、現在では喉頭の筋肉の収縮により鳴るという説が主流のようです。
また猫のゴロゴロには様々な効果をもたらすとして、研究も行われているようです。これから解明されていくのが楽しみでもありますね。
猫が喉をゴロゴロ鳴らすのはどんな時?
猫がゴロゴロ鳴らすことは、猫のコミュニケーションと言えましょう。
では、猫が喉をゴロゴロ鳴らすのは実際にどんな時なのでしょうか。
リラックスしているとき
まず猫がゴロゴロ鳴るときはリラックスしているという証拠です。
リラックスしていて、幸せであるというのを飼い主さんに伝える為にゴロゴロ鳴らしています。
また親子の猫同士がいる場合は、親子間のコミュニケーションとも捉えられるそうです。
母親に子猫はゴロゴロ鳴らすことで、リラックスしているというのを伝えています。
また逆に母親がゴロゴロ鳴らすことで、「側にいるよ」というように安心感を子猫に与えています。
ちなみに、この猫のゴロゴロを聴くと人間にもリラックス効果があるそうです。
自分の飼っている猫がリラックスでいたら、飼い主さんもリラックスな気分になれますね。
不安や苦しみを感じているとき
また、リラックスしている時だけでなく、不安や苦しさを抱えている時にもゴロゴロ鳴らすそうです。
例えば、猫が病気で苦しんでいる時や死が近づいている時は、周囲に苦しさを伝えるためにためにゴロゴロ鳴くそうです。鳴くことで飼い主さんに助けを求めているのかもしれません。いつもと違う様子でしたら気にかけて見てあげましょう。
要求があるとき
ゴロゴロ音は、何か要求がある時かもしれません。
例えばお腹を空かせている時でしたら、「お腹が空いた」と飼い主さんにゴロゴロで訴えかけているのです。
また、家にいる猫で、外から帰ってきた飼い主さんにゴロゴロ鳴らしていたら、「寂しかった」「なでなでして」と甘えているのかもしれません。
飼い主さんに何かしらの要求がある時にゴロゴロ鳴らすので、飼い主さんも何を要求しているのか考えてみましょう。
猫が喉を鳴らす時の気持ちは?
今度は、猫の鳴き声の高低で猫の気持ちを見ていきましょう。
低い声で喉を鳴らすときの気持ち
猫が低い声で鳴らすときは、一般的に苦しい・不快に思っているそうです。
猫が骨折していたり怪我している時に喉を鳴らすことが多いようです。
その時に自身で喉をゴロゴロすることで痛みを落ち着かせるという効果もあるようです。
猫がいつもと違う様子で低い声で喉を鳴らしていたいたら、ちゃんと見てあげましょう。
高い声で喉を鳴らすときの気持ち
高い声で喉を鳴らしていたら、これは何かしてほしいと要求しているサインの可能性があります。
例えば、「お腹すいた」や「外に出たい」「暖かなところで眠りたい」「背中かいて」など、何か訴えかけていることが多いようです。
ちなみにこの高い声は、高周波の音が含まれています。
人間はこの高周波の音を聴くと緊急性を感じ、「何だろう、要求に応えなくては」と感じるんだそうです。
是非普段の声と聞き分けて何を求めているのか察してあげましょう。
猫が喉を鳴らす理由は病気の可能性も?
猫がいつもと様子が違うと、喉を鳴らしているだけで飼い主さんは不安になりますよね、どのような可能性があるのか見ていきましょう。
体調が悪いとき
低い声で喉を鳴らしていたら、それは苦しみ・痛みを抱えていて、その痛みを和らげるためにゴロゴロと鳴らしているそうです。
また、緊急を要するような唸るように訴えかけているようでしたら、何か病気のせいで痛みを抱えている可能性があります。
心配な場合は、なるべくはやく動物病院で診てもらいましょう。
喉を鳴らさない猫もいる?その理由とは
猫がみんな、ゴロゴロと喉を鳴らす訳ではありません。
喉を鳴らさなくなった理由としては、去勢・避妊手術をしてゴロゴロと鳴らさなくなったり、生活環境が変化した影響で鳴らさなくなったというのがあります。
例えば、家の引越しや部屋の模様替え、赤ちゃんが生まれたりなど新しい家族が増える、懐いている飼い主が長期、家から離れてしまった等々、これらが原因でストレスを抱えてゴロゴロと喉を鳴らさなくなっているのかもしれません。
なので猫がゴロゴロ鳴らさないことで何かストレスや不安を感じていると考えるといいでしょう。
猫のゴロゴロの秘密|まとめ
猫の喉の鳴らすことは、猫のある種のコミュニケーション手段と言えましょう。
普段から、どんな場面で猫がゴロゴロと鳴らすのか注意深く見て、どんな気持ちを抱えているのか親身に寄り添ってあげることが重要です。
猫の喉や耳の裏やお腹など猫それぞれにとって、どの部分をかいてもらうのが心地よいのか、ゴロゴロ鳴くことで把握することができます。
また猫がリラックスしてゴロゴロを鳴くことで、人間もリラックスすることができるそうです。
猫と飼い主さんがスキンシップを通して、心を通じ合えた良い関係になれたら良いですね。