飼い主さんの中には飼っている猫のいたずらなどに手を焼いている方は少なくないでしょう。
猫を飼う上でしつけはもちろん重要ですが、それ以上に猫の特性や行動について予め理解しておく必要があります。
また、猫のトイレトレーニングというのも一緒に快適な生活をする上で必要不可欠なことであるため、その方法についてもしっかり学びましょう。
猫の「しつけ」を行うための心構え
猫のしつけを考える前に飼い主さんが知っておきたい心構えがあります。
一般的に猫のしつけが難しいと言われる原因でもありますが、猫は基本的に単独行動を好む非常にマイペースな動物です。
同じペットでも比較的しつけしやすいと言われている犬はもともと群れをなして生活していた動物であり、群れの中で上下関係を決めるという習性があることによって上の者に対して従順になるという習性があります。
一方猫の場合は野生でも群れをなして生活することは少なく、基本的に本能のまま動きます。
そのため、猫は犬のように「何かに従って行動する」という概念がもともとないことからしつけが難しいとされています。
しかし、ペットして飼う以上はある程度のしつけは必要となります。
猫のしつけのポイントやいたずら対策
「壁を引っ掻いてボロボロにした」「ティッシュで部屋を散らかした」など、猫を実際に飼っているかはこのようないたずらを経験したことがあると思います。
これらのいたずら対策も含め、猫をしつける際のポイントや効果的な方法について一緒に考えていきましょう。
猫の行動を先読みして環境を整える
まず猫のいたずら対策に関して、猫は本能のまま動く動物であるためいたずら自体を完全にやめさせることは非常に難しいです。
しかし、猫の行動を先読みして生活環境に注意することによっていたずらされにくい環境をつくることはできます。
ティッシュのいたずらに関してはティッシュ箱を逆さまにして置いておく、猫の見えない場所や手の届かない高いところに置いておく、香りつきのティッシュを準備するなどの対策が効果的です。
また、壁を引っ掻くいたずらに関しては猫が習慣的に爪とぎやいたずらをする場所にハッカや柑橘系の香りのするいたずら防止用のスプレーを掛けておくといった方法がオススメです。
このように予めいたずらされないような環境を整えることによっていたずらを防ぐだけでなくお互いが心地よく生活できることにつながります。
アメとムチを使い一貫性を持つ
ペットと飼い主という本来の関係を築くためにはもちろん褒める・叱るといったアメとムチを使ったしつけ法はもちろん重要です。
その際には一貫性を持ってしつけを行いましょう。
同じことをしたのにも関わらず日によって褒められる・叱られるという一貫性のないしつけ方を行っていると猫はやって良い事・悪い事の判断がつかず結果的に混乱してしまいます。
また、アメとムチを与えるタイミングというのも重要で、猫がなにかの行動をした直後にアメ、もしくはムチを与えないと何に対しての報酬、もしくは罰なのか判断することができません。
そのため、アメとムチを使ってしつけを行う際は毎回同じ方法で一貫性をもって行う必要があります。
家族のいる方はお互いに共通のしつけ方法についてしっかり認識しておきましょう。
叩いたり頭ごなしに叱るのはNG
猫が何か良いことをした、飼い主の指示に従った際には褒める、また、いたずらや何か悪さをしたら叱るということがしつけの基本ですが、褒め方、叱り方にもポイントがあります。
まず、褒め方に関しては頭や身体を撫でるといったスキンシップや飼い猫が大好きなおやつやおもちゃを与えるといった方法が良いでしょう。
一方、叱る際には叩いたり頭ごなしに叱るような猫の身体面・精神面にダメージを与えるような叱り方はNGです。
というのも、猫は危険や恐怖感を感じると攻撃してきたり、いつまでもトラウマとして残る場合があるため猫にとって大きなデメリットがあります。
正しい叱り方としては、猫は水が嫌いであるため霧吹きで水を少量吹きかける、また「ダメ!!」など短い言葉を使うことも効果的です。
猫のトイレトレーニングの方法やポイントとは?
以上の3点が猫のしつけやいたずら対策のポイントとなります。
猫のしつけに関して、トイレトレーニングというのも猫を飼う上で必要不可欠になります。
それではその方法やポイントについて見ていきましょう。
猫のトイレトレーニングは簡単!?
実は猫のトイレトレーニングは意外と簡単なのです。
というのも、猫は毎回同じ箇所で排泄した後に排泄物を砂で覆って隠すという習性をもともと持っているからです。
そのため、屋内で飼う際も猫用のトイレを用意し最初の数回だけそこに誘導してあげれば次回からその場所でしっかり排泄出来るようになります。
しかし、時には他の場所で排泄してしまった、猫がトイレに行きたがらないといった問題が生じることもあります。
その際にはトイレの環境気をつけてあげましょう。
排泄物等の汚れはないか、トイレの形や砂は猫にあっているかなど猫にとって快適なトイレ環境を作ることができれば猫はリラックスして排泄をすることができます。
尿や便のチェックも忘れずに
トイレをきれいな状態に保つために定期的に砂を取り替える、水洗いするといったことはもちろん大切ですがその際には必ず尿や便のチェックも忘れずに行いましょう。
排泄物の色や形、臭いをしっかり確認することよって猫の健康状態を知ることができます。
特に年老いた猫が下痢や血便をする際には体内で大きな病気が進行しているサインである可能性もあるため、早急に対処する必要があります。
そのため、日頃からトイレをきれいにする際には排泄物のチェックを必ず行い猫の健康状態のケアをしてあげましょう。
猫のしつけ方やトイレトレーニングまとめ
今回は猫のしつけやトイレトレーニングの方法について紹介しました。
猫はもともとマイペースで単独行動を好む動物であるため、完全に従わせようとすることは不可能です。
しかし、お互いに快適な生活を送るためにはある程度のしつけは必要となります。
以上で紹介したしつけ方法やトイレトレーニングのポイントを是非参考に、飼い猫と良好な関係が築けるように努めましょう。