もし愛猫が迷子になってしまったら、どんな行動を取れば良いのでしょうか。
あまり考えたくはありませんが、猫を飼っている以上迷子になってしまうことは充分ありえます。
しかし、有効な捜索方法を知っておけば発見の確率が上がるかもしれません。また、予防や対策をしておけば迷子自体を減らすことができるかもしれません。
愛猫が迷子になったらまず最初にするべきこと
もし愛猫が迷子になってしまっても、闇雲に探し回るのは良くありません。まずは一旦落ち着いて、冷静に行動するようにしましょう。
まずは近場を捜索
もし迷子になってしまったとしても、まずは近場にいないかどうか探してみましょう。
猫の行動範囲は半径500m程度と言われています。
何らかの原因でパニックになって遠くへ行ってしまうことも考えられますが、そもそも猫は自分が住んでいる場所から離れたがらないという習性を持っています。
そのため、迷子になってもまだ近くにいる可能性が高いです。
また、室内飼いの場合、迷子になった時に行動できる範囲は半径200m程度と言われています。特に室内飼いのように外に慣れていない場合には人目のつかない場所にうずくまっていることも多く、遠くへはあまり行けないようです。
そのため、まずは家から近い場所を重点的に捜索してみてください。
猫が帰って来れるようにしよう
迷子になってしまっても猫が自力で帰ってくることも考えられます。
そうした時のために、猫が家の中に入れるようにしておくと良いかもしれません。
せっかく自力で帰宅したのに家に入ることが出来なければ元も子もありません。
玄関や窓の一部を開けておけるよう、愛猫が見つかるまでの期間はなるべく家族が誰かしら家にいる状態を維持しましょう。
猫を捜索するときの注意点は?
実際に探す時はいくつかのポイントに注意することで発見の可能性を高められます。
いつも使っているおもちゃやフードを使う
いつも使っているおもちゃなどのアイテムは猫のにおいが染み付いています。猫は匂いにも敏感なので、そうした物を持っていくと向こうから反応してくれるかもしれません。
また、迷子になっている時は猫自身も興奮している場合が多いです。
安心させて落ち着かせるという意味でもいつも使っているおもちゃやいつも食べているおやつなどを持っていくのは効果的です。
大声で探さない
迷子を探す時はつい大声で名前を呼んでしまいがちですが、それは逆効果になってしまいます。
迷子の猫は非常に警戒心が強いため、大声で呼びかけると警戒してなかなか出てきてくれません。
名前を呼ぶ時はいつもの同じくらいの声の大きさとトーンで呼びかけるようにしましょう。
発見した時も慌てず、ゆっくりと近づいて怖がらせないことが大切です。
夕方や夜にも探してみる
猫が最も活動するのは昼間ではなく、夕方や夜であることが多いようです。
昼間探して見つからなかったとしても決して諦めず、夕方以降に探してみましょう。
保護できるケースを持っていく
猫を発見しても興奮状態にあることが多く、そのまま抱きかかえて連れ帰るのは飼い主さんにとっても猫にとっても危険です。
最悪の場合、暴れてまた逃げ出してしまうことも考えられます。
そうならないためにもキャリーケースやキャリーバッグを持って行き、安全に連れて帰れるようにしましょう。
もし探しても見つからなかったら?
自分の家の近くを探しても見つからなかったら、今度は関係機関に連絡してみましょう。
もし連絡した時点で保護されていなくても、迷子になったことを連絡しておくと再会できる可能性も高くなります。
保健所・動物愛護センター
保健所や動物愛護センターは何らかの理由で飼えなくなってしまったペットの他に、保護された迷子のペットも引き取っています。もしかしたら、保健所などに引き取られているかもしれません。
また、保健所や動物愛護センターはなるべく早く連絡するようにしてください。残念ながら、引き取られた犬や猫は3日から7日間ほどで殺処分されてしまいます。
手遅れにならないよう、近場で見つからなかったらすぐに連絡を入れましょう。
警察署
飼い猫は法律上”物”として扱われています。ですので、警察署でも「拾得物」、つまり落し物として迷子のペットを保護してくれます。
特に警察への連絡は他の関係機関と違い24時間対応してくれる場合が多いので安心です。
動物病院
動物病院は迷子の猫を保護してくれる施設ではありませんが、一時的に保護してくれている可能性もあります。
また、考えたくはないケースですが怪我をして運び込まれているということも考えられます。
近辺の動物病院に一度連絡してみるというのも有効でしょう。
インターネットに情報があるかも
最近は迷子のペット用の情報サイトがあったり、SNSで保護してくれた人が情報を載せている場合もあります。
もし見つからなくても、そのようなサイトに迷子情報を書き込んでおくことで発見した人が連絡をくれるかもしれません。
愛猫の迷子の予防法は?
迷子になってしまった時の対策を知っておくのも大切ですが、迷子自体を予防できればそれが一番です。
迷子の予防法・対策法をいくつかご紹介しますので、大切な愛猫の安全を守るためにもぜひ実践してみてください。
首輪と迷子札をつける
首輪をつけていれば野良猫か飼われている猫かすぐに見分けがつきます。
さらに迷子札をつけてあげれば迷子になっても保護してくれた人からすぐに連絡が来る可能性が高くなります。
最近では猫がいる場所がすぐにわかるGPS付き首輪もあります。これを付けておけば姿が見えなくても場所を確認できるので安心です。
脱走防止ゲートをつける
室内飼いの場合、猫が脱走してしまう原因で最も多いのはドアの隙間から出て行ってしまうことだそうです。
そうしたことを防止するために、脱走防止用のゲートを付けておくと安心です。
ゲートを選ぶ際はしっかりと上まで隙間なく閉じられる物が良いでしょう。
犬と違って猫は高いところや狭いところでも軽々通り抜けられるので、なるべく隙間のないように設置しましょう。
放し飼いは危険?
迷子になってしまう原因としては、何かの事故などに巻き込まれてしまうことも考えられます。
そうした事故による迷子を防止するという意味でも、なるべく室内飼いの方が良いかもしれません。
外は車などによる事故の他に他の猫との喧嘩など危険がたくさんあります。そもそも外に出さないことが迷子の一番の防止に繋がります。
愛猫が迷子になった場合の捜索方法と予防法|まとめ
もし愛猫が迷子になってしまっても、一旦落ち着いて冷静に行動しましょう。放し飼いの猫の行動範囲は半径500m以内と言われています。
室内飼いの猫ならあまり遠くへは行けないはずですので、まずは近場にいないか探してみてください。
探す時は大声を出すと猫が怯えて出てこなくなってしまいます。普段呼びかけるような声の大きさで、いつも使っているおもちゃなどを持って行って安心させてあげると効果的です。
近場で見つからなかったら警察など関係機関に連絡しましょう。
特に保健所や動物愛護センターに引き取られた動物は早くて3日で殺処分されてしまいますので早めに連絡するようにしてください。
迷子防止のためには首輪や迷子札が有効です。また、猫の安全のためにも放し飼いではなくなるべく室内飼いのほうが迷子の確率は少なくなります。
外は猫にとって危険だらけですので、ぜひ室内飼いのことも考えてみてはいかがでしょうか。