猫は非常にマイペースで自由気ままな性格をしていることが多いため、実際に猫を飼っていたとしても愛猫がどのような気持ちなのか完璧に判断することは難しいと思います。
しかし、猫が日頃から見せる何気ない仕草やサインには猫の心理状態が現れており、どんな気持ちなのか、機嫌が良いのか知ることができます。
猫の気持ちを知るには仕草や心理に注目!
「可愛いけど何を考えているのか分からない・・・」「愛猫ともっとコミュニケーションを取りたい!」と感じている方も少なくないと思いますが、当然ですが猫は人間のようには話さないため完璧に意志の疎通を図ることはできません。
しかし、猫が見せる仕草やサインから感情や心理を読み取ることができるため、よりよい関係を築くためにもそれらについて知っておく必要があるのです。
猫は人間のように感情豊かな動物!?
日頃から良く猫を観察されている方ならすでにお気づきかと思いますが、猫は人間のように非常に感情豊かな動物として知られております。
というのも、人間の脳の構造と約90%近く似通った形態をしており、特に感情や気持ちなど心理状態を司る大脳皮質が非常に発達しているからです。
そのため、猫の何気ない仕草や表情からも喜怒哀楽を判断することができるのです。
機嫌が良い猫が見せる6つのサインとは?
それでは実際に猫が機嫌が良い時にはどのような仕草やサインを示すのでしょうか。
代表的な6つのサインについてそれぞれ紹介します。
サイン1:喉をゴロゴロと鳴らす
猫が機嫌が良い時に示すサインの一つとして、喉をゴロゴロと鳴らすという行動が挙げられます。
特に飼い主さんとスキンシップを取っている際に首や顎などを優しくなでてあげるとゴロゴロという特有の音を鳴らします。
機嫌が良いときや非常にリラックスした状態である時このような行動を取る具体的な理由は解明されていませんが、口元は猫にとって撫でられたり触られたりすると非常に気持ちのよい体のパーツであると言われています。
喉をゴロゴロと鳴らすという仕草を見せるときには猫は目を瞑って非常に気持ちよさそうな表情を見せるため、日頃から積極的にスキンシップを取ってあげると猫は喜びます。
サイン2:しっぽをまっすぐ立てる
自宅にいる際にしっぽを上にまっすぐピンと立てている場合にも猫は非常に機嫌が良い証拠です。
猫のしっぽは本来歩行する際にバランスをとったり障害物を感知するためのセンサーのような役割がありますが、同時に猫の感情が非常に顕著に表れる体のパーツでもあります。
まっすぐピンと立てている状態以外にもしっぽを横にゆっくり揺らしている際にも同じようことが言えます。
そのため、愛猫とスキンシップを取ったり一緒に遊びたい際にはしっぽがまっすぐ立っているタイミングがベストです。
一方でしっぽが下に垂れ下がっている際には機嫌が悪い、もしくはそれほど気分が良くない場合であるためそっとしてあげることが得策です。
サイン3:身体をこすりつけてくる
実際に猫を飼っている方なら誰でも経験があると思いますが、猫が自ら飼い主のもとにやってきて自分の身体をこすりつけてくるような仕草をする際にも猫は非常に上機嫌である場合が多いです。
身体をこすりつけるという行動は猫同士でも行い、自分の身体から分泌されるフェロモンをつけることによって仲間意識を高めたりコミュニケーションを取ろうとしたりしています。
そのため、飼い主に対してこのような行動を取る際には非常に心を許し信頼しているという証拠になります。
猫が飼い主に甘えたいときや一緒に遊んでほしい場合にも同じような行動をとるため、積極的に接してあげましょう。
サイン4:お腹を見せてゴロンとする
猫に限らず犬などの四足歩行動物のほとんどに共通することですが、お腹を見せて仰向けになりゴロンとしている際には非常にリラックスしており機嫌が良い状態にあります。
というのも四足歩行の動物にとって腹は心臓などの重要な臓器がある急所であるため、その部分を見せるということは相手のことを非常に信頼している証拠であるからです。
しかし、お腹を見せているからと言ってその場所をなでて欲しいというわけではなく、逆に触ってしまうとビックリしたり嫌がってしまう可能性もあるため注意が必要です。
サイン5:前足で足踏みをする
特に子猫の時から愛情を注いで育てている場合、飼い主の身体の上や毛布のある場所で前足で足踏みするという特有な行動を取ります。
これは非常に上機嫌であるという猫の心理状態を示します。
なぜそのような行動をするのか具体的な理由は解明されていませんが、飼い主を本当の母親のように感じ幸せに浸っている際にこの仕草をすると言われています。
そのような行動を取る際には飼い主に対して心を許しており、非常にリラックスしている状態であるため猫の好きなようにやらせてあげましょう。
サイン6:ヒゲが上向きになる
しっぽ同様に猫の顔にある無数のヒゲもセンサーの役割がありますが、ヒゲは猫の心理状態や気分が非常に顕著に表れるパーツでもあります。
そのヒゲがよく動く、上向きになるといった状態の時には非常に機嫌が良い、もしくは興奮しているということを表しています。
じっくり観察しないと分かりづらいかと思いますが、猫が何か興味のあるものを見つけた際、もしくは大好きなおもちゃを見た際などヒゲが動くので注意深く観察してみましょう。
注意点として、猫のヒゲは非常に敏感な部分であるため、むやみに触ったり引っ張ったりすることは厳禁です。
機嫌が良い猫が示すサインや心理まとめ
今回は猫が機嫌が良い時に示す6つのサインや行動について詳しく紹介してきました。
以上で取り上げた6つの行動以外にも顔の表情や何気ない仕草で猫の心理状態や気持ちについて知ることができます。
猫は非常にマイペースな動物であるため、何を考えているのか分からないということも多いと思いますが、何気ない仕草や行動に関して注意深く観察してあげることで飼い主と猫とがより良い関係を築くことにもつながります。
以上で紹介したことを是非参考に、今まで以上に猫の気持ちについて理解し良い関係を築いて下さい。