犬と猫が仲良くしている可愛い様子を、動画などで見ることもありますよね。
すでに犬や猫がいる方で、新しくお迎えしようか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、犬と猫は一緒に暮らしても仲良くなれるのか、また性格の違いや相性について解説していきます。
犬と猫の相性は?
犬と猫、どちらも一緒に暮らそうと考えた時に一番心配なのは、相性が良いのかどうかですよね。
もちろん相性には、犬と猫どちらも個体差があるため、一概に言えないことが多いです。
そもそも犬と猫を一緒に飼うこと自体は問題はないのでしょうか?
犬と猫の相性は、1日では分からない
人も初めて会った人が、どういった人なのか見極めて、すぐに仲良くなれるわけではありませんよね。
犬と猫も同じで、すぐに相性が良いかどうかは非常に判断が難しいと言われていますが、犬猫を仲良くさせたい場合は、犬も猫も共に幼少期から飼うことがポイントです。
犬も猫も、社会化期と言って、してはいけないことや、じゃれる時の力加減などを学ぶ時期があります。
犬は、生後約4~12週目。
猫は、犬よりも短く生後約3~7週目くらいが、社会化期と言われています。
この社会化期を一緒に過ごすことで、お互いを仲間と認識します。
幼少期から一緒にいるものとお互い認識すれば、生涯仲良く暮らすことも夢ではありません。
また、幼少期から飼う事でもし万が一相性が悪かった場合も、お互い同じ家に居るものだと理解し、トラブルも起こしづらい傾向にあります。
先住しているのが、どちらかによっても違う
先住しているのが、犬なのか、猫なのかによっても、相性の見極め方は違います。
先住しているのが犬の場合は、後から来た猫を受け入れてくれることが多いです。
これは、犬は群れで生活をするルーツがあるために、後から来た猫も群れの仲間として、受け入れることが多いと言われています。
しかし、先住しているのが猫の場合は、一般的に犬を受け入れるのは難しいケースが多いです。
猫が単独行動をする動物であることの他に、自分のテリトリーに侵入してきた脅威であると判断するためです。
先住猫が犬を拒絶する場合は、犬と猫のそれぞれに部屋を用意してあげましょう。
その後、少しずつ犬の気配を感じさせたり、遠目に犬の姿を見せながら、少しずつ犬の存在に慣らせていくようにしましょう。
猫に負担がかかる可能性はある
上記でも解説した通り、犬は、はるか大昔より群れをなして生きていた動物です。
しかし、猫は単独で狩りをしてたルーツを持っています。
その為、猫は多頭飼いに向いていない子が多く、猫同士の同居も難しい場合があります。
また、犬と猫では習性や生活リズムも大きく違います。
こうした理由から、猫にストレスなどの負担がかかりやすい傾向があります。
犬と猫が同居する際の注意点
犬と猫では、必要な栄養素が違うため、与える餌も違います。
同じ場所で餌を与えてしまうと、犬が猫の、猫が犬の餌を食べてしまうこともあります。
その為、餌を与える時は時間や、与える場所を別々にしましょう。
犬も猫も、餌を食べる時はリラックスして食べたいと考えています。
餌を与える時は、時間や場所だけでなく、それぞれが餌を落ち着いて食べられるように、食べている時は近くに居させないようにするなど、工夫をしましょう。
その他にも、時にはじゃれ合いから喧嘩に発展してしまうこともあります。
猫の爪は、非常に鋭いため犬の眼を、傷つけてしまう可能性が考えられます。
一緒に暮らす場合は、猫の爪は切るようにしておきましょう。
犬と猫の性格の違い
犬は甘え上手で社交的、猫は独立心が強く、犬よりも縄張り意識が強いと言ったイメージが、それぞれにありますよね。
では、具体的にどういったところに違いがあるのでしょうか?
次に、犬と猫の性格の違いを一つずつ解説していきます。
従順さ
犬は、人間の指示をよく聞き、理解します。
これは、犬と人とが暮らすようになった頃から、使役犬や牧羊犬などの仕事を与えられていたことからも分かります。
しかし、猫は、人間の指示はあまり聞かず、マイペースな性格をしています。
猫は、単独行動をする動物のため、自分で考え自分で行動をする生き物だからと考えられています。
甘え方
犬は、人から褒められたり、撫でられることを非常に好みます。
甘えたい時以外にも、構ってほしい時などに、尻尾を振りながら、体を預けてくることもあるほど、とても甘え上手ですよね。
しかし猫は、犬のように過剰に甘えてくることは、あまりありません。
猫が甘える時は、そっと足元にすり寄り、尻尾をピンと立てています。
また、喉を鳴らしたり、お腹を見せることもありますが、頻繁に見かけることは少ないでしょう。
犬に比べると猫の甘え方は、控え目ではありますが、時々甘えてくる姿に飼い主さんも嬉しくなりますよね。
怒り方
犬の怒りには、大きく分けて3段階あります。
1段階目は、鼻先にしわを寄せます。
2段階目に、歯茎をむき出します。
この時に、「ウゥ」とうなり始めると、噛む体勢になっています。
3段階目は、相手の急所である首元に噛みつきます。
歯をむき出し、うなっている場合は、愛犬を落ち着かせるようにしましょう。
猫の怒りは、2段階あります。
1段階目は、尻尾を大きく振り、毛を逆立てうなります。
次の段階では、牙をむき出し「シャー」と声を出し威嚇している時は、要注意です。
猫は、犬に比べて、敵と見なした対象だけでなく、見えるものすべてに攻撃する可能性があります。
猫が怒っている時は、落ち着くまで触らないようにしましょう。
犬と猫の心理
人と、犬や猫が共に暮らすようになってから、とても長い年月が経過しています。
しかし、犬や猫の鳴き声から、彼らの心理を完璧に理解することはとても難しいことです。
病気やケガをした時に、愛犬や愛猫が話せたらいいのに。と思うこともありますよね。
そんな時に実は、愛犬や愛猫はカーミングシグナルという、気持ちを伝えるための行動を取っています。
すでに愛犬と愛猫が一緒に暮らしている方も、これからお迎えを検討されている方も、カーミングシグナルから、愛犬や愛猫がお互いを、どう感じているかが分かるかもしれません。
最後に、愛犬や愛猫の心理が分かるカーミングシグナルについて解説します。
カーミングシグナル
愛犬や愛猫が、あくびをしたり、お腹を突然出したりすることはありませんか?
もちろん、ただ眠いだけや、甘えたい時のこともあります。
しかし、飼い主さんが怒っている時にあくびをする場合は、愛犬や愛猫の心理が隠されています。
悪いことをして、叱っている時のあくびは「ごめんなさい」「もう怒らないで」「落ち着いて」と、愛犬や愛猫の気持ちの表れです。
その他にも、お腹を突然出す時には「遊んでよ」と言っています。
しかし、犬や猫がじゃれ合っている時にお腹を出している場合は「降参」「もうやめて」という心理状況です。
このように、よく見る行動にも、その行動を取る時の状況によって、心理状況は異なります。
愛犬や愛猫の様子を、日頃からよく観察してみると、こうした気持ちが理解できるようになり、一緒に暮らす時にも役立ちますね。
まとめ
犬と猫の相性は、一概に悪いとも良いとも言えません。
しかし、それは犬には犬の、猫には猫の習性や生活リズムによるもの以外にも、個々の性格によっても変わります。
犬と猫が一緒に暮らすとなると、飼い主さんもお世話の時間をきちんと確保できる必要もあります。
できるだけ愛犬や愛猫のストレスにならないように、様々な工夫をすれば仲良くなることはできます。
多頭飼いを検討されていらっしゃる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。