ボルゾイの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、ボルゾイのかかりやすい病気やその予防法、犬種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
ボルゾイの平均寿命は?
オオカミ狩りの猟犬としてロシア帝国の貴族に飼われていた事もあるボルゾイの平均寿命は7年~10年と言われています。
しかし平均寿命はあくまでも1つの目安なので飼育環境や犬の体質、病気などで寿命は大きく変化します。
愛犬が長生きできる様に飼育環境などを整えましょう。
ボルゾイの寿命と長生きするコツ
ボルゾイの平均寿命7年~10年を延ばすにはいくつかのポイントを参考にする必要があります。
「運動と食事のバランス」、「躾」、「お手入れ」です。
運動量がかなり多い犬種なので運動時間はしっかりと取らなくてはいけません。
運動内容は計画的な運動プランを考えて行う様にしましょう。
肥満になると関節などに負担がかかってしまう為、栄養バランスが整った脂肪分が低いフードを選ぶ必要があります。
やんちゃな一面があるので服従関係と信頼関係をしっかりと築き、良い事と悪い事の堺を明確に教える事が大切です。
ボルゾイに飛びつかれ転んで怪我をしたり、恐怖心を抱くような事が無いように飼い主がリードして物事を行う様にしましょう。
狩猟本能が強い為他の動物、とくに小動物と一緒に飼育は難しいでしょう。
被毛が長い為定期的にブラッシングやシャンプーを行い、スキンシップを取りがてら皮膚のセルフチェックを行いましょう。
ボルゾイのかかりやすい病気は?
ボルゾイがかかりやすい疾患は様々ですが、知識として覚えておく事は発症を早期発見する為にとても重要です。
重要性の高い病気だけでも覚えておきましょう。
眼圧が異常に高くなる事が原因で発症する緑内障、瞳の水晶体が白く濁ってしまう白内障、耳に炎症が起こり悪臭を放つ外耳炎、胃が大量のガスで膨れ上がり、胃がねじれてしまう胃捻転、アレルギー物質を体内に取り込む事で発症するアレルギー性皮膚炎やハウスダスト、花粉、ノミ、食事などが原因で発症するアトピー性皮膚炎や甲状腺ホルモンが少なくなり皮膚炎を発症する甲状腺機能低下症などの皮膚疾患などがあります。
ボルゾイのかかりやすい病気のサイン
病気には様々な初期症状があります。
飼い主が日頃より健康チェックをしてこの初期症状を発見する事で早期治療に入れるのです。
緑内障は眼球に痛みを伴う事がある為、目を気にしたり瞑ったままになる事があります。
白内障は瞳の水晶体が白く濁ります。
外耳炎は耳に炎症が起きて痒がったり、酷い悪臭がします。
胃捻転はお腹が膨れたり、異常な量のよだれを垂らしたり、ゲップをしたり、吐き気や嘔吐を伴ったり、腹痛、呼吸が苦しそうなどの症状が現れます。
そのままにしておくとショックで死に至る病気なので発症した兆候が見えたらすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
アレルギー性皮膚炎は激しい痒みが出る為、皮膚を掻き毟り、脱毛する事があります。
アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患は普段の生活の中で異様に体中を痒がったり、朝起きたら毛が禿げている所があったりと初期症状がありますが、皮膚疾患は完治させる事が難しい場合が殆どです。
一番大事な事は皮膚疾患になるきっかけをなるべく作らない事です。
その為には、部屋をいつも清潔に保つ、愛犬のお手入れを定期的に行う、品質がウィペットに合ったフードを与え添加物を避ける等日常の中でできる事から予防していきましょう。
病気の予防法と対処法
ボルゾイがかかりやすい病気は様々ですが、予防できるものは予防し、予防できないものは早期発見と治療が必要となります。
緑内障は初期段階なら失明の危険を回避できる可能性があります。
眼圧を下げる為に内用薬や点眼薬、点滴などの治療法があります。
病状が進行すると手術等の治療をしなくてはならない場合があります。
白内障は瞳の水晶体が白く濁り、場合によっては明暗すらわからなくなる事があります。
水晶体のタンパク質が変質した為に起こる病気なので投薬での治療では治す事はできません。
外耳炎は耳のお手入れを日頃よりしっかり行う事で予防ができます。
胃捻転は発症すると緊急性が高い病気です。
発症すると早急な治療が必要で、最悪の場合死に至る為、発症させない事が大切です。
1回の食事量を1日何回かに分けて与える、食後すぐに運動しない、食後すぐに水をがぶ飲みさせないなどの予防が必要です。
アレルギー性皮膚炎はアレルギー物質を含んだものを摂取する事によって発症します。
日頃与えるフードや食べ物を無添加かつヒューマングレード(人が口にするものと同等の品質基準の食材を使用)のものを選ぶようにしましょう。
アトピー性皮膚炎はハウスダスト、ノミ、花粉、食べ物が原因で発症する事が主で一度かかると完治が難しいとも言われています。
甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンが少なくなり、皮膚炎を発症、体、尻尾の脱毛等がおきます。
これらの皮膚疾患は一生涯続く病気なので、薬、食事、シャンプー等、飼い主が献身的にお手入れをしてあげる必要があります。
発症してから時間が経つとどんどん重傷化してしまうパターンが多い為、異変を感じたらすぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
ボルゾイの老化のスピード
平均寿命が7年~10年のボルゾイは活発な大型犬ですが、5歳を過ぎた辺りから老化が進む可能性があります。
あまり走らなくなったり、食欲が落ちてフードを残す様になったり、寝てばかりいる様になったりなど、若い頃に比べて活発さが無くなるでしょう。
何かしらの病気を発症している可能性がある為、健康診断を怠らないようにしましょう。
ボルゾイの老化に伴う外見の変化
ボルゾイは遊ぶ事が好きな活発な犬種ですが、老齢化が進むとあまり走らなくなったり、ジャンプができなくなったり、散歩もゆっくり歩く事が多くなります。
散歩に出たがらない日もあるでしょう。
腰が落ちてお尻の肉が落ちてしまい、若い頃に比べると痩せた様な印象を受けるでしょう。
体毛にも白髪が混じる様になります。
ボルゾイに似た犬種
イタリアングレーハウンド、ディアハウンド、アフガンハウンド
老犬におすすめの食べ物は?
ボルゾイに与えるフードは良質な物を選ぶ必要があります。
アレルギー物質が含まれたものを食べてしまうとアレルギー性皮膚炎になってしまったり、体調不良につながります。
まずはグレインフリーで動物性タンパク質が多く、脂肪分が少ないものを与える様にしましょう。
最近は犬用のフードもヒューマングレード(人間が食すものと同じ品質基準)のものが出てきました。
愛犬の健康を考えたらヒューマングレードが一番です。
胃捻転になりやすい為、粒がドーナツ型のよく噛んで食べられるものを選ぶことも大切です。
老齢化が進むと食欲が落ちるのでフードをふやかしたり、缶詰やパウチタイプのものを混ぜて与えたりと食欲を刺激する工夫をしましょう。
胃捻転防止の為、1回の量を少なくして食事の回数を増やす事もお忘れなく。
ボルゾイに適した散歩の量は?
とても活発で運動量が多いボルゾイは朝と夕に1時間~1時間30分づつ運動をする必要があります。
ただ歩くだけではなく、ジョギングを交えたり、ダッシュなどを組み込んだ散歩をしましょう。
賢い犬種なのでボール遊びやフリスビーなどを覚えさせて遊んであげる事も良いでしょう。
定期的にドッグランへ連れて行き自由運動をさせてあげる事も必要です。
ご自宅近くの大型犬用ドッグランを調べておきましょう。
飼い主とのコミュニケーションがしっかり取れていると心身共に安定するので、頻繁にコミュニケーションが取れる運動や遊びをする様にしましょう。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
ボルゾイのストレスが溜まらない様に飼育するポイントは「飼育環境」、「運動量」、「スキンシップ」です。
大型犬なので広々とした飼育環境が必要です。
ケージも大きめのものを選ぶと良いでしょう。
室内での飼育が基本で家の中で放しておくとストレスが溜まりにくいでしょう。
高温多湿に弱い犬種なので夏場はクーラーなどを活用して室内の温度を保ちましょう。
運動不足はストレスとなり破壊的行動や攻撃的な態度に繋がります。
しっかりと運動をしてエネルギーを発散させましょう。
甘えん坊で人懐っこい性格です。
あまり放置するとストレスで閉鎖的な性格になるので注意しましょう。
ボルゾイの寿命に関するまとめ
落ち着いていてマナーがあり、所作に貴族を思わせる品があり優雅。
そんなイメージのボルゾイは遊ぶときは全力で走り回るなどギャップが大きい犬種でもあります。
独立心が高くしっかり者ですが繊細な一面もある為、躾の際はあまり怒り過ぎない様にしましょう。
賢い犬種なのでそこまで怒らずとも理解するはずです。
大人しい性格なので躾がしっかりしていればお子様がいるご家庭でも安心して飼育する事が可能です。
そんなボルゾイの健康を飼い主がしっかりと守っていけるようにしましょうね。