ハムスターはとても繊細な心の持ち主です。
そんなハムスターがずっとトイレにいると、何が原因なのか気になりますね。
トイレに排泄をしていれば、排泄物のニオイがハムスターに付いてしまうこともあり、体を洗うなんてことになったらハムスターにかかるストレスは大きく体調を崩しかねません。
そこで今回は、ハムスターがずっとトイレにいる時に考えられる原因と、トイレにこもるのは寝てるだけなのかについてご紹介します。
ハムスターがずっとトイレにいる、その原因は?
ハムスターを飼い始めたばかりの方に多い悩みが、ハムスターがずっとトイレにいることです。
ハムスターが家にきて最初の1週間はそっとしておくことが重要で、最低限のお世話だけ行うことがハムスターのためであることは知っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ハムスターがずっとトイレにいるとなると掃除も満足にできませんね。
なぜハムスターはトイレにこもり続けるのでしょうか?
ここでは、ハムスターがずっとトイレにいる時に考えられる原因について見ていきましょう。
トイレが安心だから
ハムスターがトイレで排泄を行っている場合では、自分のニオイがして落ち着けることからトイレは安心できる場所だとして認識し、ずっとトイレにいることがあります。
比較的臆病な性格のハムスターに多く見られる行動で、環境に慣れれば出てくることもあれば、そのままトイレを巣箱にしてしまうこともあるため、対策が必要となります。
また、排泄物で汚れてしまったハムスターを自分の判断で洗ってしまうことは危険なので、洗う前に必ず獣医師に相談してください。
トイレを安心できるる場所と認識してしまう原因としては、掃除のしすぎであったり、ハムスターのニオイが消えてしまうような消臭剤や部屋の芳香剤なども考えられますよ。
トイレが巣箱より快適だから
ハムスターがトイレの中で排泄はせずに巣箱として利用している場合では、用意した巣箱よりもトイレのほうが丁度いいサイズであったり、過ごしやすい素材であったりと巣箱よりも快適だと思っていることがあります。
ハムスターのトイレは、ハムスターが落ち着いて排泄できるように作られているため、ずっとトイレにいるのは巣箱にしてしまっているのかもしれません。
トイレが巣箱よりも快適と思ってしまう原因としては、巣箱の素材や床材、広さがハムスターに合っていないことが考えられます。
トイレの中は外から見えにくいから
ハムスターが好む場所は、静かで明かりの入らない落ち着ける場所です。
ハムスターがずっとトイレにいる場合、外から見えにくいというトイレの性質を理解して、安心したいからかもしれません。
成長したハムスターでもトイレのほうが落ち着く子もいるため、排泄は他の場所で行っているならば、ずっとトイレにいること自体は特に心配する必要はありません。
家に来たばかりのハムスターに多い原因としては、ハムスターの巣箱を頻繁に覗いていたり、まだ慣れていないのに必要以上にスキンシップをとろうとしていることが考えられます。
ハムスターがトイレにこもるのは寝てるだけ?
ハムスターがずっとトイレにいるのは落ち着くからであることはわかりましたが、トイレの中で寝てるだけなのでしょうか?
ここでは、ハムスターがトイレにこもるのは寝てるだけなのかについて見ていきましょう。
砂浴びをしている
ずっとトイレにいるハムスターに考えられるのは、トイレの砂で砂浴びをしていることです。
トイレの砂に固まる砂を使っている場合は、誤飲してしまうと危険なためトイレの砂の変更を考えましょう。
砂浴びできる場所をきちんと作っているにも関わらず、トイレにこもって砂浴びしている場合では、砂浴びできる場所に問題があることも考えられます。
餌を食べている
ハムスターがトイレにこもるのは、落ち着いて餌が食べたい、餌を取られたくない、と餌をトイレに持ち込んで食べていることも考えられます。
ハムスターが落ち着いて餌を食べられる環境を作ってあげることが大切で、ハムスターが飼い主にまだ慣れないうちは、ケージのそばにいるだけでも警戒したりストレスを感じてしまいます。
自分自身に置き換えて考えてみればわかることですが、知らない人にずっと見つめられていたり、見られているような気がしたら、落ち着いて食事なんてできませんね。
それと同じです。
ハムスターが慣れるまでは、陰からそっと見守ってあげましょう。
涼んでいる
ハムスターがトイレにこもるのは、夏場などの暑い時にもみられます。
自分で排泄した尿で涼んでいるため、暑い時期にずっとトイレにいるようであれば、室温調整をしてあげましょう。
ついつい電気代を気にして、エアコンをつけることをギリギリまで我慢してしまう方も多いです。
自分は我慢できても、ハムスターにとっては迷惑な話となってしまうため、ハムスターが快適に過ごせることを一番に考えてあげてくださいね。
実はエアコンは、1日中つけっぱなしにしても、切ったりつけたりを繰り返すよりも電気代は変わらないどころか安くなることもです。
ハムスターに直接エアコンの風が当たらないようにしてあげる必要はありますよ!
ハムスターの環境を見直そう
ハムスターがずっとトイレにいる場合やトイレにこもるのは、ケージ内の環境がハムスターに合っていないことや、飼い主の行動が少なからず関係しています。
もちろん、ハムスターの性格でトイレが大好きな場合もありますが、まずはハムスターの環境を見直してみましょう。
ここでは、どんな対策方法があるのか見ていきます。
ハムスターに合った環境を探してあげる
ハムスターのケージの中は、トイレと巣箱を対角線状に置くようにすることが基本とされています。
まずは巣箱を変えてみて、それでもずっとトイレにいるようであれば、巣箱の位置を変えてみましょう。
ハムスターにとって動きやすい動線をつくってあげることが一番であり、基本にとらわれることはありません。
トイレと巣箱がある程度離れていれば、どこに置いても問題はないため、トイレ、回し車、砂浴び場、吸水器、巣箱など、ハムスターが使いやすい場所に置いて、そのハムスターに合った環境作りをしてあげることが大切です。
また、ハムスターが快適に過ごせる室温は20℃~26℃(子供のハムスターは22℃~24℃)、湿度は40%~60%なので、ハムスターのケージに室温時計を取り付け、調整してあげることも忘れないでくださいね。
飼い主の行動も
ハムスターが飼い主に慣れるまでは個体差があります。
気になって巣箱を覗き込んでしまいたい気持ちはわかりますが、ハムスターが慣れてくれるまでは必要以上にかまうことはやめましょう。
だからといって、何もするなということではありません。
徐々にスキンシップの時間を増やしていくなど、最初からいきなり慣れさせようと無理をしないということです。
そっと様子を見ながら、いつもと様子が違えば動物病院を受診させるなど、体調にも気をかけてあげてくださいね。
ハムスターがずっとトイレにいる原因を知ろう|まとめ
今回は、ハムスターがずっとトイレにいる時に考えられる原因と、トイレにこもるのは寝てるだけなのかについてご紹介しました。
ハムスターの性格によっては、トイレで過ごすことが好きな子もいますし、そこまで心配するようなことではありませんが、排泄しているトイレにずっといることは不衛生で病気にもかかりやすくなってしまいます。
もう一度ケージの中の環境の見直しや、もし自分だったら…と考えながらハムスターと接してあげまよう。