大陸モモンガの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、ペットにはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、大陸モモンガのかかりやすい病気やその予防法、ペットの種類に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
大陸モモンガの平均寿命は?
大陸モモンガの野生での平均寿命は3年から5年とされています。
飼育の環境がよくなりモモンガへの知識が増えたのもあり10年前後生きる個体もいます。
大陸モモンガの寿命と長生きするコツ
大陸モモンガはリス科のモモンガで大変臆病な性格をしています。
(現在外来生物法により規制されていて原則新たに飼育することは不可能になっています。
)。
そんな大陸モモンガに長生きをしてもらうためにはまず「飼育環境」です。
夜行性である大陸モモンガは夜になると活発に動き出します。
。
大陸モモンガは樹上生活に適した動物ですので、よじ登れる空間が必要になります。
高さ・広さのあるケージを用意し大陸モモンガが登り降りできる止まり木と寝床になる巣箱を入れ過ごしやすい環境をつくってあげましょう。
また大陸モモンガは寒さには強いですが室温は18から28度前後が最適とされていますので室温管理もしっかりと行うようにして下さい。
次に「食事}です。
大陸モモンガは「リス科」で雑食性になります。
モモンガは一般的に一晩で5から10グラムのエサを食べるとされています。
大陸モモンガは野生では木の実、樹の皮や果物を中心に捕食していますので家庭での飼育でも種子類を中心にし(リス用のフードがおすすめです。
)その他に果物・野菜・動物性たんぱく質をバランスよく与えましょう。
最後に「ストレスを与えない」です。
大陸モモンガは大変臆病で神経質なので無理にかまったり、出入口のような騒がしい場所にケージを置いたりせず落ち着いた場所で飼育してあげて下さい。
またモモンガを診察してくれる動物病院は限られていますので、お住まいの地域で診察してくれる病院をあらかじめ探しておくのをおすすめします。
大陸モモンガのかかりやすい病気は?
大陸モモンガのかかりやすい病気は「不正咬合」・「脱毛症」・「白内障」が主に挙げられます。
・不正咬合は本来きちんと噛み合うはずの歯がなんらかの理由でズレてしまい、正しく噛み合わないため伸び続け口内を傷つけてしまう病気です。
放置すると衰弱死してしまうこともある病気です。
・脱毛症は原因はさまざまありますが、毛が抜けハゲてしまう病気です。
・白内障は眼球の中心にある水晶体が濁ってしまう病気です。
その他に骨折・脱臼などがあります。
大陸モモンガのかかりやすい病気のサイン
大陸モモンガのかかりやすい病気のサインを知っておくことはとても大切です。
・不正咬合は食べ物がうまく噛めなくなる、食べる動作がいつもと違う、よだれを垂らすなどがあります。
・脱毛症は身体を痒がったり、腹部、目の周りの脱毛がみられます。
・白内障は目が白く濁る、涙や目ヤニが多くなるなどがみられます。
大陸モモンガのかかりやすい多くの病気は栄養不足や飼育環境からくる疾患といえます。
ですので飼育環境をしっかり整え、保って大陸モモンガの健康を守ってあげましょう。
病気の予防法と対処法
大陸モモンガの病気の予防法と対処法を紹介します。
大陸モモンガのかかりやすい病気の・咬合不全は噛み合わせが悪くなり食べ物が食べられない状態になってしまいます。
そして健康状態に大きく影響してしまいますので放置してはいけません。
大陸モモンガが不正咬合になる原因は「物にぶつかる」・「かごを噛む」など外的要因が多く、ぶつかって歯が傷ついたり、歪んでしまうことで発症してしまいます。
ですので遊ばせるときは頭部・顔をぶつけて傷つけないよう床材を柔らかくしたり、かじり棒を与えてあげましょう。
・脱毛症は栄養不足・感染症・皮膚炎・ストレスなどが原因です。
予防として、バランスの良い食事・ストレスを与えない飼育環境を心がけましょう。
・白内障は遺伝性のものもありますが、一度かかると完治することはありません。
予防としては、ビタミンeとカロテンを含む食べ物を与えるとよいとされています。
・骨折・脱臼は高い所から落ちる、爪が引っ掛かることが原因が多くなっています。
定期的に爪を切る、クッション性のあるものを床に敷いてあげるなど対処してあげましょう。
大陸モモンガは小動物で手術が難しいので自然治癒になることが多いそうです。
ですので、飼主さんが、骨折・脱臼になる可能性になるものを排除してあげましょう。
いずれにせよ、いつもと違う様子が見られたらすぐに動物病院を受診しましょう。
大陸モモンガの老化のスピード
大陸モモンガに限らず、モモンガは高齢になっても見た目があまり変わらないといわれています。
5歳を越えると高齢期に入っていきます。
大陸モモンガの老化に伴う外見の変化
個体によって差がありますが、大陸モモンガは5歳を越えると高齢となります。
そして高齢になると・毛艶がなくなる・運動量、食欲が減る・内臓機能の低下・寝ている時間が多くなる・目が白く濁ってくるなどが表れてきます。
歳を重ねたペットにおすすめの食べ物は?
大陸モモンガは高齢になると食欲の低下・食べムラがでてくるようになってきます。
基礎代謝も落ちてきますので成年期と同じ食事量、質ですと肥満になりやすくなります。
さらに高齢になってくるとエサをよく噛むことも減ってきます。
大陸モモンガの歯は一生伸び続けるので噛むことが減ることで病気のリスクもでてきます。
木の実など硬い食べ物を与えてあげましょう。
大陸モモンガにおすすめな食べ物は、ミルワーム・こおろぎなどの昆虫やペット用のチーズや煮干しです。
これらは大陸モモンガの必要な動物性たんぱく質を豊富に含んでいます。
また果物は消化のために必要で、便秘の予防にもなります。
最後に大陸モモンガのなりやすい白内障の予防のためにビタミンe・カロテンを含んでいるニンジン・かぼちゃ・モロヘイヤもおすすめです。
そして高齢により歯の状態が悪く食欲がない場合にはフードをふやかして与えたり、生餌など嗜好性の高いものを与えてみるのもおすすめです。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
大陸モモンガは精神的に弱くデリケートでストレスに大変弱いです。
大陸モモンガはトイレを覚えることが難しく、決まった場所でしないことが多く特にオスはオシッコをあちこちに飛ばしたりしてしまうのでケージの掃除はこまめに行い清潔を保ちましょう。
また巣になる巣箱にエサを運び貯めることがありますので、カビが生えていないかこまめに確認してあげて下さい。
大陸モモンガは夜行性ですので寝ている昼間に無理に起こしたり大きな音を立てたりするのは辞めましょう。
それがストレスとなりますので、同じ部屋で過ごす場合は昼間はケージに布を掛けてあげたり工夫してあげて下さい。
大陸モモンガは病気になると、いつもと様子が違くなるのが特徴です。
自己判断では症状を悪化させてしまう事になりかねませんので、早急に動物病院で診察してもらい早期発見できるように心がけてあげましょう。
そして大陸モモンガは診察をしてくれる動物病院がまだまだ少ないので、お住まいの地域で診察をしてくれる動物病院をあらかじめ探しておくと安心です。
大陸モモンガの習性をよく理解し健康・飼育管理に十分気を付けて、たくさんの愛情を注いであげて下さい。
大陸モモンガの寿命に関するまとめ
大陸モモンガは「特定外来生物」に指定されてしまったので、通常の販売・飼育はできなくなってしまいました。
大陸モモンガは飼育環境によって病気になりやすさと寿命に大きく差が出る動物です。
飼主さんが大陸モモンガの正しい知識を持ち飼育環境・食事の与え方をしっかり管理してあげたらとても長生きしてくれます。
お住まいの地域に行きつけの動物病院を見つけ定期的に様子を診てもらえば安心ですね。