ダッチの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、ペットにはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、ダッチのかかりやすい病気やその予防法、ペットの種類に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
ダッチの平均寿命は?
ダッチは日本で古くから飼育されているもっとも一般的で人気のうさぎです。
しかし近年ではダッチの雑種が多く出回るようになり、純血のダッチはむしろ少なくなっているようです。
一般的なうさぎの寿命が6~7年と言われており、ダッチの平均寿命は5-8年というデータがあります。
ウサギによっては10-15年ほど生きることもあるそうです。
ダッチの寿命と長生きするコツ
ダッチは日本で人気のある多く流通している種類のウサギです。
最近ではウサギをペットとして飼育する人が増え、飼育に関する情報も増えてきました。
正しい知識を持って飼育すれば長生きさせることは十分可能です。
一般的な情報として、うさぎは繁殖力が高い動物で繁殖できない状態でいると心身ともに大きなストレスがかかります。
オスは攻撃的になったり、精巣、子宮、卵巣、乳腺の病気など生殖器関連の疾患のリスクが高まります。
大切なうさぎを病気から守り長生きさせるためには、繁殖させずに生後数ヶ月オスは去勢をしてメスは避妊させた方がよいでしょう。
うさぎには原則として予防接種は必要はありません。
しかし犬や猫とは比較して怪我や病気を見つけることが難しいため、生後3ヶ月を過ぎてから健康診断を受けて異常がないかを確認することをおすすめします。
その後も外見に異常が見られなくても定期的に健康診断を受けさせて、問題を早期発見・早期治療するのがうさぎの寿命を延ばすコツでしょう。
ダッチのかかりやすい病気は?
ダッチが罹りやすい特定な疾患のデータはありませんが、ダッチは日本でよく飼育されている種類のうさぎなので、一般的にうさぎがかかりやすい病気に気をつける必要があります。
毛球症、食滞・鼓嘲症、コクシジウム症、ソアホック、皮膚糸状菌症、耳ダニ、湿性皮膚炎、不正咬合、結膜炎、スナッフル、肺炎、パスツレラ症、尿石症、子宮内膜炎・子宮がん、乳がん、骨折、斜頚、膿瘍、そして夏場の熱中症があります。
ダッチのかかりやすい病気のサイン
毛球症はうさぎによくある病気の一つですが、自分で毛づくろいをした際に毛を飲み込み、胃の中で停滞して吐き出すことができないために発症します。
食欲がない、フンの量が減るなどの症状がみられる時には毛球症が疑われます。
下痢が続く場合には、コクシジウム症などの寄生虫による感染症が疑われます。
噛み合わせが悪くなる不正咬合があると、食事が上手に食べられなくなり、息が臭くなる、ヨダレが出る、頻繁に歯ぎしりをするようになります。
くしゃみ・鼻水・発熱などの風邪に似た症状は重症になってくると肺炎、スナッフル、パスツレラ症の可能性があり治療が困難になるので注意しましょう。
うさぎにも尿結石が発生します。
血尿が出る、尿の出が悪くなることが主な症状ですが、重症になると人間と同様に激痛に苦しむようになります。
他にも元気がない、ぐったりしているなどの異常が見られる場合には、早めに動物病院で診断を受けるようにしましょう。
病気の予防法と対処法
正しい知識によるケアをして、うさぎの身体とケージ内を清潔に保っていれば、大部分の病気のリスクを抑えることができます。
うさぎはデリケートな動物ですが、犬や猫のように異常の際にも鳴いて知らせることが難しく、さらに体調が悪くても飼い主に隠そうとする習性があるため、飼い主が異常に気がつくことができずに病気の発見が遅れてしまうことがよくあります。
日常的にうさぎの身体や行動をよく観察して、食欲がない、水を飲まない、排泄をしない、動きがおかしいなどの症状が少しでも見られるようであれば、すぐ動物病院で診察を受けるようにします。
うさぎは犬や猫と比べて診察や治療ができる動物病院が限られているため、うさぎを診療している動物病院をあらかじて見つけておいたほうがよいでしょう。
日常のケアとして、ケージは毎日掃除し、1週間に1度程度はエサ容器の熱湯消毒をしておくと病気の予防にもなります。
グルーミングやブラッシングは週1回程度を行うようにすると、皮膚病や毛球症を防ぐことができます。
また、耳の汚れを放置していると、感染症のリスクが高まるので、定期的に掃除して清潔な状態を保つようにします。
また、伸びたままの爪は、足の怪我や爪からの感染を引き起こす原因になりますので、切るようにしましょう。
また切る際は爪の中の神経を切らないように、注意して少しづつ切るようにしてください。
他にはうさぎがかじられる物を用意しておくと不正咬合を防ぐことができ、ストレス解消にもつながります。
ダッチの老化のスピード
ダッチの平均寿命は一般的なウサギの平均寿命である7歳~9歳と大体同じです。
10歳のうさぎは、人間の年齢で76歳ほどに相当すると言われていますので、単純に計算すると1年で人間が7~8歳歳を取ることになります。
ダッチの老化に伴う外見の変化
個々のうさぎによって若干違いがあるももの、一般的にうさぎは特に7歳を過ぎてくると老化による身体の変化が表れるようになります。
筋肉や皮膚にたるみが見られる、毛質の艶がなくなりバサバサしてくる、目の周りの涙や目やにが増えるなどの外見上の変化があります。
運動量が少なくなると、筋肉量が減りやせるうさぎもいますが、逆に今までと食餌量が変わらないと肥満になるうさぎもいます。
また、老化に伴って足腰などの筋肉が弱って視力が低下するため、普段のトイレの場所で排泄しなくなることもあります。
人間と同様に性格が頑固になるうさぎもいるようです。
また行動では、動きが遅くなって休憩が多くなり、今まで起きていた時間帯にも寝るようになり睡眠時間が長くなります。
食欲不振や体の不調、歯や噛む力が弱くなるために、今まで食べていたエサを食べなくなるということもあります。
歳を重ねたペットにおすすめの食べ物は?
一般的にうさぎに関しては、老化に伴い運動量が低下することにより体に脂肪がつきやすくなるため、エサの量やおやつに注意して肥満を防ぎ適正体重を守るように食事管理をします。
現在ではうさぎ向けのフードやサプリメントの種類も充実してきており、シニア向けのペレットが発売されています。
市販のペレットなどを活用して年齢別にエサを変えることも必要でしょう。
おやつ代わりとして乳酸菌を配合した補助食品や、プロポリス、姫マツタケのサプリメントがあります。
老化により食べる量が少なくなったり、偏食が進む場合は、ビタミン剤などのサプリメントを与えるのもよいでしょう。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
人間や他の動物と同様にストレスはうさぎの身体にも影響を与えて寿命を縮めてしまいます。うさぎは神経質でストレスをためやすい動物と言われており、飼育環境や飼い主の接し方がうさぎの寿命に大きく影響します。
うさぎは耳・胸・腹・尻尾に触られるのを嫌がります。おでこや背中など、うさぎが撫でられて喜ぶ部分だけを触るようにします。
うさぎの気分も日々変わりますので、人に慣れていても無理強いはやめましょう。
個々のうさぎによる性格もありますので、よく様子を観察しながら性格を見極めて、適度な距離を保ちながらコミュニケーションを取りましょう。
うさぎは本能的に物をかじる性質があるので、かじることができる物をそばに用意しておくとストレス解消になります。
またおもちゃを与えたり、屋外で運動させることもおすすめです。
ダッチの寿命に関するまとめ
ダッチは白黒の別名パンダウサギと呼ばれる日本で多く流通し親しまれている種類の小型のうさぎです。
最近ではダッチのミックスも多数出てきています。
最近ではうさぎをペットとして飼う人が増えており、飼育に関するする情報も増えてきました。
そのためうさぎの寿命は長くなりつつあります。
しかし、元来ウサギはデリケートな動物です。
そして身体の不調を隠す習性があるため、外見上は問題がなくても病気を発症していることも少なくありません。
日常の様子をよく観察して身体や行動の変化を見逃さないことが大切です。
うさぎを診察してくれる動物病院を見つけておき、定期的に検診を受けておくことは、病気の早期発見や早期治療に繋がります。