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アメリカンチンチラの寿命と、病気のサイン・予防法を解説!

動物の寿命は種類によってさまざまです。今回は【アメリカンチンチラ】の健康維持に必要な情報や長生きのコツを紹介します。平均寿命や長生きのために必要なことを知り、ペットとできるだけ長く一緒に居られる環境を作りましょう。

アメリカンチンチラの寿命はどれくらいなのでしょうか?

もちろん、ペットにはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。

そこで、アメリカンチンチラのかかりやすい病気やその予防法、ペットの種類に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。

アメリカンチンチラの画像

アメリカンチンチラの平均寿命はどれくらい?

アメリカンチンチラの平均寿命は幅がありますが7年から10年程度とされており、平均的なウサギの寿命が5年から8年とされているのに比べると比較的長生きする品種であるといえます。

ウサギは10年生きれば長生きとされていますが、近年はフードや医療の発達によりそれ以上生きるウサギも珍しくはありません。

アメリカンチンチラの寿命と長生きするコツ

アメリカンチンチラはウサギの中でも体が大きい品種ですが、とても穏やかで頭が良いとされています。

ウサギの中でも比較的長いとされる寿命をさらに延ばして長生きをさせるには「運動をしっかりさせる」「ストレスをためない」「日頃の体のお手入れを怠らず健康状態を常にチェックする」などといったことが必要となってきます。

体の大きさに合わせた余裕のある広いケージを用意してあげて、ケージ内でも十分に動き回れるようにしてあげましょう。

また、1日に1回はケージから出して部屋の中で自由に遊ばせてあげるとよいでしょう。

思いっきり動いて運動することはストレス解消にもつながります。

また、日頃から被毛をブラッシングしたり耳や目を掃除してあげることで、健康な状態を飼い主さんが把握しておくことができます。

これはとても重要なことで、何か体に異常が起きた時にすぐに気づいて病院に連れて行くなどの対処ができるからです。

他にも年齢に合ったフードをあげたり、病院で定期健診などを受ける、また部屋の温度を快適に保つなどして、常にウサギの健康を気にかけてあげることが長生きにつながるでしょう。

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アメリカンチンチラのかかりやすい病気は?

アメリカンチンチラのかかりやすい病気は、「毛球症」、「ソアホック」などです。

毛球症は毛づくろいなどによりウサギが舐めとった毛が消化管内で毛玉となって停滞してしまい、食欲不振や元気消失、糞便の減少などが起こる病気です。

ソアホックは体重の大きいウサギがなりやすい病気で、足の裏の皮膚の毛が抜け、その部分が固いすのこなどに触れることによって炎症、びらん、潰瘍を患ってしまいます。

いずれの病気も重症となると命に係わりかねないので、早めの診察が重要です。

アメリカンチンチラの病気のサイン

アメリカンチンチラのかかりやすい病気のサイン(症状)を覚えておくことはとても大切です。

まず「毛球症」の症状は、食欲が減少する、元気がなくなる、便が小さくなる、下痢をする、エサを食べずに水ばかり飲む、お腹にガスが溜まり張る、動かなくなったりする、などです。

また、「ソアホック」の症状は、初期症状として足裏の小さな脱毛や赤身から始まります。

次第に、白いかさぶた上のものができたり、足裏がじめじめした状態となり、さらに悪化すると血が出る、ただれる、膿が出るなどの症状が現れます。

そうなると、足を引きずるようにして歩くようになってしまいます。

病気の予防法と対処法を紹介

アメリカンチンチラのかかりやすい病気の対処法・予防法をご紹介します。

アメリカンチンチラに限らない話ですが、ウサギのかかりやすい病気としてまず挙げられるのが「毛球症」です。

毛球症を発症すると、食欲不振、元気消失、糞便の異常・量の減少などの症状が現れます。

原因は毛づくろいの際に飲み込んだ毛が消化管内でフードなどと絡まり合い、塊になって消化管を塞いでしまうことです。

ストレスでも起こることがあります。

自然に治ることもありますが、重症化すると命を落とすこともある恐ろしい病気です。

基本的な治療は内服薬を飲ませることが多いですが、酷い時には手術を必要とすることもあります。

日頃の、特に換毛期のこまめなブラッシングや適度な運動、牧草中心の食事、毛球症予防のサプリメントを投与することなどで防ぐことができます。

また、足裏に炎症やびらんができてしまう「ソアホック」はアメリカンチンチラなどの体が大きく体重が重くなりやすい品種でかかりやすいとされています。

ウサギは足裏に肉球がないため、固いすのこなどを用いると弱い皮膚が直接触れてしまい、こすれて炎症となってしまうのです。

進行すると、化膿して骨髄炎や滑膜炎になる恐れもあります。

予防としては、床材を柔らかいものに変える、足裏の異常に気付いたらびらんや潰瘍となってしまう前に早めに病院で診察を受けることです。

いずれの病気も、日頃からの健康状態のチェック、異常に気づいたらすぐ病院へ連れて行くことで防ぐ、もしくは軽症で抑えることができるでしょう。

アメリカンチンチラの老化のスピード

アメリカンチンチラは比較的平均寿命は長いとされるものの、他のウサギと同様に、3ヶ月で5~7歳(人間に換算して)、1年で17~20歳、5年で46~52歳、8年で64~76歳程度のスピードで年を取ります。

人間の1年がウサギの5~6年に相当し、7歳以上でシニアの仲間入りです。

意外と短いアメリカンチンチラの一生、ストレスやケガに気を付けてできるだけ長生きさせてあげたいですね。

アメリカンチンチラの老化に伴う外見の変化

アメリカンチンチラは、年齢を重ねることによって、毛ヅヤが悪くなる、涙や目ヤニで目の周りが汚れてくる、また目が白く濁ったり視力が衰えてくる、自分で上手にグルーミングができなくなって毛やお尻周りが汚れてくる、筋肉量が落ちて痩せてくる、寝ている時間が増える、運動量が少なくなり段差につまづいたりするようになる、などの変化が現れます。

5歳を過ぎたら老化のサインを見逃さないようにし、サプリメントで少しでも老化スピードを防いであげるなどのケアをしてあげるようにしましょう。

アメリカンチンチラの外見の変化

歳を重ねたペットにおすすめの食べ物は?

アメリカンチンチラは老化するにつれて、運動量が減ったり食欲が減退してくる、また病気にかかりやすくなるなどの変化が出てきます。

そのため、エサの与え方も加齢により変えていく必要があります。

まず牧草ですが、これは基本的にアダルトの時と同様食べたいだけ与えましょう。

しかし食欲の減退からあまり手を付けなくなってくることもあるので、その場合は香りの強いものに変えてあげたり、レンジで温めたりして嗜好性を高めてあげましょう。

2~3番刈りなどの柔らかいものに変えてあげるのも良いでしょう。

また、尿路結石にもなりやすくなりますので、マメ科の牧草よりもチモシーなどイネ科の牧草中心にしてあげましょう。

次にペレットですが、高齢になると必要カロリーが減って今までのものではカロリー過多になってしまう恐れがあります。

そのため、カロリーの低いもの、もしくは高齢ウサギ用のペレットに変更してあげましょう。

もし食欲が減退する一方の場合は、野菜や果物で気分を変えてあげるのもよいでしょう。

人間の食べ物は塩分や脂肪分が多すぎるので、シニアの体には負担が大きいです。

与えないようにしましょう。

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ストレスをかけないために飼い主が出来ること

アメリカンチンチラは体も大きく、好奇心旺盛なウサギです。

それだけ運動量も必要となってきますので、1日30分~1時間程度ケージの外で思う存分動き回らせてあげましょう。

そうすることで好奇心も満たされ、ストレスも減少させることができます。

飼い主に従順でよく懐いてくれる品種なので、外に出した時に飼い主さんが遊んであげるのもよいでしょう。

遊びの中にかじる、潜る、掘る、走る、ジャンプするなど自然界でする動きを取り入れてあげるとより効果的です。

また、ケージにかじり木を設置して、ケージ内でもストレス発散ができるようにしてあげましょう。

アメリカンチンチラの寿命に関するまとめ

もともとは肉や毛皮用として作られたアメリカンチンチラも、今では世界中でペットとして愛されています。

美しい毛並みをシニアになっても保てるように、いつまでも元気でいてほしいですよね。

今回挙げた病気の他にもまだまだウサギがかかりやすい病気はたくさんあります。

毎日たくさん触れ合って、何か異常に気付いたらすぐ対応できるようにしておきましょう。

かかりつけの病院を決めておくことはウサギの長寿につながります。

おいしいご飯をたくさん食べてもらって、たくさん遊んで、アメリカンチンチラと一緒の楽しい日々を1日でも長く過ごしましょう。

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