クリームデアージェントの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、ペットにはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、クリームデアージェントのかかりやすい病気やその予防法、ペットの種類に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
クリームデアージェントの平均寿命はどれくらい?
クリームデアージェントの平均寿命は、海外のデータによれば7~9 年と言われています。
特にクリームデアージェントに特有の罹りやすい疾患もなく健康で丈夫な種類です。
平均的なうさぎの寿命が6~7年と言われていますので、平均より長生きの種類であると言えるでしょう。
クリームデアージェントの寿命と長生きするコツ
クリームデアージェントは世界的に稀な品種のうさぎで、アメリカ家畜品種保護機構のリストに掲載されています。
しかし、身体は丈夫で性格は従順で飼育しやすいので、一般的なうさぎの飼育方法に従って、注意点に留意していれば、長生きはしやすいと言えるのではないでしょうか。
種類にかかわらずうさぎは一般的に繁殖力が高い動物で、繁殖できない状態でいると心身ともに大きなストレスがかかります。オスは攻撃的になったり、オスは精巣、メスは子宮、卵巣、乳腺の病気など生殖器関連の疾患のリスクが高まります。
病気を防いで長生きさせるためには、繁殖は避けて生後数ヶ月でオスは去勢、メスは避妊手術を受けた方がよいでしょう。
うさぎ向けの予防接種はありませんが、できれば生後数か月を過ぎた時に動物病院で健康診断を受けて、異常がないかを確認してもらうとよいでしょう。
異常が見られる場合はもちろん、外見では異常が見られない場合も定期的に健康診断を受けさせて、病気を早期発見・治療するのがうさぎの長生きの秘訣です。
クリームデアージェントのかかりやすい病気は?
クリームデアージェントに特有の罹りやすい疾患はなく、うさぎの品種の中では比較的健康で丈夫な種類と言われています。
一般的にうさぎがかかる病気として、毛球症、食滞・鼓嘲症、コクシジウム症、ソアホック、皮膚糸状菌症、耳ダニ、湿性皮膚炎、不正咬合、結膜炎、スナッフル、肺炎、パスツレラ症、尿石症、子宮内膜炎・子宮がん、乳がん、骨折、斜頚、膿瘍、そして夏場の熱中症があり、これらの病気に気をつける必要があります。
クリームデアージェントの病気のサイン
うさぎに起こりやすい病気の主なものに毛球症があります。自分でグルーミングをした際に飲み込んだ毛が胃の中でかたまり停滞することで発症しますが、食欲がなくなりフンの量が減るなどの症状がみられます。フンが少なかったり、出にくくなる場合は、胃腸に食物やガスが溜まる食滞・鼓嘲症の可能性もあります。
下痢の症状が出る場合には、寄生虫によるコクシジウム症などの感染症が疑われます。
息が臭い、ヨダレが頻繁に出る、歯ぎしりが多い場合は、噛み合わせが悪い不正咬合の可能性があり、食事が上手に食べられなくなります。
うさぎも風邪をひきますが、くしゃみ・鼻水・発熱などの風邪に似た症状が重症になってくると肺炎、スナッフル、パスツレラ症の可能性があるため注意しましょう。
尿結石は、うさぎにも発生します。血尿が出る、尿の出が悪くなることが主な症状ですが、重症になると人間と同様に激痛に苦しむようになります。
他にも元気がない、ぐったりしているなどの異常が見られる場合には、早めに動物病院で診断を受けるようにしましょう。
病気の予防法と対処法を紹介
クリームデアージェントは比較的丈夫なうさぎですが、うさぎが一般的にかかりやすい病気には気をつける必要があります。
多くの病気は、飼育環境とうさぎの身体を清潔に保つことで予防することができます。
日頃のお世話としては、ケージは毎日掃除して、1週間に1度程度はエサ容器の熱湯消毒をしておくとよいでしょう。
グルーミングやブラッシングはクリームデアージェントの場合もこまめに行うようにして、皮膚病や毛球症を防ぎます。
また、耳の汚れの放置は感染症のリスクが高めるため、定期的に掃除してきれいにしておきます。
伸びたままの爪も、足の怪我や爪からの細菌の感染の恐れがあるため、切っておきます。
ただし、切る際は爪の中の神経を切らないように、注意するように下さい。
不安な場合は、動物病院で切ってもらうこともできるでしょう。
また、うさぎに起きやすい不正咬合は、かじられる物やおもちゃを用意したり、繊維質の多い食べ物を与えることで防ぐことができるでしょう。
うさぎはデリケートな動物にもかかわらす、犬や猫のように異常を鳴いて知らせず、さらに異常を飼い主に隠そうとする習性があるため、病気の発見が遅れてしまうことがよくあります。
飼い主として、日頃からうさぎの様子には注意を払い、食欲がない、元気がない、動きがおかしいなどの症状が異常が見られるようであれば、早めに動物病院で診察を受けるようにします。
うさぎの診察を行っている動物病院は限られています。
あらかじめ診察してもらえる動物病院を近くで探しておきましょう。
クリームデアージェントの老化のスピード
クリームデアージェンは7歳~9歳が平均寿命だと言われていますので、他の種類のうさぎに比べて平均寿命は長めです。
しかし10歳のうさぎは、人間の年齢で76歳ほどに相当すると言われていますので、単純に計算すると1年で人間が7~8歳歳を取ることになります。
クリームデアージェントの老化に伴う外見の変化
うさぎに共通して見られることですが、特に7歳をすぎると身体の老化による変化が出始めます。
首の身体にたるみが出てくる、毛質の艶がなくなりバサバサしてくる、涙や目やにが増えて目の周りの汚れが目立ち、白内障を患うこともあります。
行動に関しては、動きが遅くなって休んでいることが多くなり、足腰が弱ってくるため動きたがらないということも起きます。
運動量が少なくなると、筋肉量が減ってやせてしまううさぎもいますが、逆に肥満になるうさぎもいます。
筋肉の衰えや視力の低下により、排泄が我慢できずに不特定の場所でしてしまうこともあります。
人間と同様に老化に伴い、性格が頑固になり何事も面倒くさがるようになるうさぎもいるようです。
お腹の調子が不安定になったり、歯や噛む力が弱くなるために、エサの好みが変わることもあります。
歳を重ねたペットにおすすめの食べ物は?
最近では、うさぎに関しても年齢や毛の長さより、さまざまな種類のフードが販売されるようになりました。老化に伴い運動量が低下することにより体に脂肪がつきやすくなるため、エサの量やおやつに注意して肥満を防ぎ適正体重を守るように食事管理をします。
シニアのうさぎ向けのペレットやフードが発売されていますので、場合によっては今まで与えていたエサを変えることも必要でしょう。
偏食、食欲不振が続く場合は、市販の補助食品や、ビタミン剤などのサプリメントを与えるのもよいでしょう。
歳を取ると、おなかの調子が不安定になってくるため、乳酸菌配合のサプリメントもよいでしょう。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
うさぎは神経質でストレスをためやすい動物と言われており、ケージの位置や向きの変化に対しても敏感に感じてしまい食欲が落ちることがあるそうです。
うさぎも人間と同様にストレスは身体にも影響を与えて寿命を縮めます。
デリケートなうさぎに関しては、うさぎの寿命は飼い主の接し方によると言えるでしょう。
まず、多頭飼いはしないようにします。
うさぎは、おでこや背中などは撫でられるのが好きですが、耳・胸・腹・尻尾は嫌がるので触らないようにします。
うさぎは人には慣れますが、個々の性格もありますので、コミュニケーションを取りながらも適度な距離をもって飼育するようにします。
うさぎは本能的に物をかじる性質があるため、かじる物がないとストレスを感じるかも知れません。
常にかじることができる物をそばに用意しておくとストレス解消になるでしょう。
またおもちゃを与えたり、時には散歩に連れて行くこともおすすめします。
クリームデアージェントの寿命に関するまとめ
全身にクリーミーホワイトの霜降りがかったオレンジの毛が特徴的なクリームデアージェントは、日本では非常に珍しい種類のウサギです。
短毛でグルーミングの手間もかかりませません。しかし、元来ウサギはデリケートな動物です。
そして身体の不調を隠す習性があるため、外見上は問題がなくても病気を発症していることも少なくありません。日常の様子をよく観察して身体や行動の変化を見逃さないことが大切です。
うさぎを診察してくれる動物病院を見つけて、定期検診を受けておくと、病気の早期発見や早期治療に繋がります。