イングリッシュスポットの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、ペットにはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、イングリッシュスポットのかかりやすい病気やその予防法、ペットの種類に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
イングリッシュスポットの平均寿命はどれくらい?
イングリッシュスポットの平均寿命は5~8年と言われています。
平均的なうさぎの寿命が6~7年と言われていますので、ほぼ一般的なうさぎと同じと考えてよいでしょう。
日本ではあまり流通していない種類のウサギですが、10年以上生きるうさぎもいるそうです。
イングリッシュスポットの寿命と長生きするコツ
イングリッシュスポットは、日本では珍しい種類のうさぎですが、特有のかかりやすい病気への心配は少なく飼いやすい種類と言えるでしょう。
しかし太りやすい体質であるため、肥満を防ぐための管理が必要です。
一般的なうさぎの飼育方法に従って適切な管理をすればよいでしょう。
うさぎに共通して言えることですが、うさぎは繁殖力が高い動物です。
繁殖できない状態でいると心身ともに大きなストレスがかかります。
オスは攻撃的になったり、精巣、子宮、卵巣、乳腺の病気など生殖器関連の疾患のリスクが高まります。
病気のリスクを避けて長生きさせるためには、繁殖はしないいこととし、生後数ヶ月でオスは去勢してメスは避妊手術を受けさせた方がよいでしょう。
イングリッシュスポットは、子うさぎの際の飼育には注意が必要です。
うさぎを診察している動物病院を見つけておき、異常があればすぐ受診できるようにしておきましょう。
成長後も異常が見られない場合も定期的に健康診断を受けさせて、問題を早期発見・早期治療するのが長生きのコツです。
イングリッシュスポットのかかりやすい病気は?
イングリッシュスポットに特定して罹りやすい疾患はありませんが、肥満には注意するようにします。
一般的にうさぎがかかる病気として、毛球症、食滞・鼓嘲症、コクシジウム症、ソアホック、皮膚糸状菌症、耳ダニ、湿性皮膚炎、不正咬合、結膜炎、スナッフル、肺炎、パスツレラ症、尿石症、子宮内膜炎・子宮がん、乳がん、骨折、斜頚、膿瘍、そして夏場の熱中症があり、これらの病気に気をつける必要があります。
イングリッシュスポットの病気のサイン
一般的にうさぎがかかりやすい病気の症状として例を挙げると、食欲がなくなりフンの量が減るなどの症状がみられる時には、毛球症の可能性があります。
下痢の症状が出る場合には、寄生虫によるコクシジウム症などの感染症が疑われます。
噛み合わせが悪くなる不正咬合があると、食事が上手に食べられなくなり、息が臭くなる、ヨダレが出る、頻繁に歯ぎしりをするようになります。
くしゃみ・鼻水・発熱などの風邪に似た症状は重症になってくると肺炎、スナッフル、パスツレラ症の可能性があり治療が困難になるので注意しましょう。
うさぎにも尿結石が発生します。
血尿が出る、尿の出が悪くなることが主な症状ですが、重症になると人間と同様に激痛に苦しむようになります。
他にも元気がない、ぐったりしているなどの異常が見られる場合には、早めに動物病院で診断を受けるようにしましょう。
病気の予防法と対処法を紹介
イングリッシュスポットは太りやすい体質のため、肥満を防ぐための食餌管理が大切です。
繊維質が豊富な牧草やペレットを主に与え、高カロリーのおやつは控えるなどの工夫が必要です。繊維質の多い食餌は不正咬合の予防にもなります。
他には、一般的にうさぎのかかりやすい病気に気をつけますが、うさぎの身体とケージ内を清潔に保つことで多くを予防することができます。
うさぎは犬や猫と比べて診察や治療ができる動物病院が少ないため、あらかじめ近所でうさぎを診療している動物病院を見つけておくとよいでしょう。
うさぎは、不調を隠す習性があり、犬や猫のように鳴いて知らせることがありません。
そのため、飼い主が日頃からうさぎの様子をよく観察して、元気がない、食欲がない、ぐったりしている、動きがおかしいなどの症状が見られれば、早い時期に動物病院で診察を受けるようにすることが重症化を防ぐことにつながります。
日常の世話として、ケージの掃除は毎日行います。
また、エサの容器やおもちゃを1週間に1回ほど熱湯などで消毒をしておくと、細菌感染の予防になります。
毛球症防止のため、グルーミングやブラッシングはこまめに行い、耳は定期的に掃除して清潔な状態を保つようにしましょう。
また、爪が伸びたままだと、足の怪我や爪からの感染を引き起こす原因になりますので、伸びたら切るようにします。
また切る際は爪の神経を切らないように気をつけてください。
イングリッシュスポットの老化のスピード
一般的なウサギの7歳~9歳が平均寿命と言われていますが、イングリッシュスポットの平均寿命も大体同じと言えます。
10歳のうさぎは、人間の年齢で76歳ほどに相当すると言われていますので、単純に計算すると1年で人間が7~8歳歳を取ることになります。
イングリッシュスポットの老化に伴う外見の変化
うさぎは一般的に7歳を過ぎてくると、老化による身体の変化が出てきます。
筋肉や皮膚にハリがなくなる、毛質に艶がなくなってパサパサしてくる、首の位置が下がるといった全体の変化が見られます。
また動きが鈍くなり、何もしない時間が多くなる、睡眠時間が長くなり、活動量が落ちてくるでしょう。
運動量が少なくなると、筋肉量が減ってやせてしまううさぎもいますが、逆に肥満になるうさぎもいます。
特にイングリッシュスポットは太りやすい性質のため、肥満には注意が必要です。
目やにや涙が増え、視力が低下して白内障を患うこともあります。
うさぎによっては、性格が頑固になり面倒くさがりになることもあるようです。
おなかの調子が不安定になり、歯や噛む力が弱くなるために、偏食になったり食べる量が減ることもあります。
歳を重ねたペットにおすすめの食べ物は?
うさぎの中でも太りやすい性質を持つイングリッシュスポットは、老化により運動量が低下することにより体に脂肪がつきやすくなる傾向が多く、エサの量やおやつの質と量に注意をして適正体重を守るように食事管理をして下さい。
場合によっては今まで与えていたエサを変えることも必要となるかも知れません。
シニアのうさぎ向けのペレットが発売されていますので、利用してもよいでしょう。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
うさぎは神経質でストレスをためやすい動物と言われており、ケージの位置や向きの変化に対しても敏感に感じてしまい食欲が落ちることがあるそうです。
人間や他の動物と同様にストレスは身体にも影響を与えて寿命を縮めます。
イングリッシュスポットも人になつきますが、おでこや背中などのうさぎが撫でられるのが好きな部分だけを撫でるようにし、耳・胸・腹・尻尾は嫌がるので触らないようにします。
うさぎによって性格もありますので、よく様子を観察して日常的には適度な距離を保ちつつコミュニケーションを取りながら飼育するようにします。
うさぎは本能的に物をかじる性質があります。
常にかじることができる物をそばに用意しておくとストレス解消になるでしょう。
またおもちゃを与えたり、時には散歩に連れて行くこともおすすめします。
デリケートなうさぎに関しては、飼い主の接し方がうさぎの寿命を大きく左右すると言っても過言ではありません。
イングリッシュスポットの寿命に関するまとめ
耳、目の周り、鼻が黒く、犬のダルメシアンのような身体全体に黒の斑点があるのが特徴的であるイングリッシュ・スポットは、その上品な外見から古くから多くの愛好家の人気を博してきました。
温和で人懐こい性格も人気の理由です。
甘えん坊な一面もありますが、従順で小柄であるため飼いやすい種類のうさぎです。
しかし、元来ウサギはデリケートな動物です。
そして身体の不調を隠す習性があるため、外見上は問題がなくても病気を発症していることも少なくありません。
日常の様子をよく観察して身体や行動の変化を見逃さないことが大切です。
うさぎを診察してくれる動物病院を見つけて、定期検診を受けておくと、病気の早期発見や早期治療に繋がります。