フレンチロップの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、ペットにはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、フレンチロップのかかりやすい病気やその予防法、ペットの種類に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
フレンチロップの平均寿命はどれくらい?
フレンチロップの平均寿命は平均して5年~7年と言われています。
ウサギと人間の年齢を比較してみると、ウサギの7歳はおおよそ人間の58歳くらいと言われています。
この数字は、ほかの種類のウサギと比較しても、大きな差はないようです。
フレンチロップの寿命と長生きするコツ
フレンチロップは、フランス生まれの大型のウサギで、垂れた耳が特徴です。
長生きのポイントの一つは、耳垢のこまめの掃除です。
人気のポイントでもある垂れた耳ですが、湿気がたまりやすくトラブルの原因にもなります。
耳の内側は定期的に耳垢を掃除し、病気を防ぎましょう。
また、耳の外側も汚れをやさしく拭いてあげましょう。
長生きしてもらうためには、できるだけ病気やトラブルを防ぎたいので、気になることがあったら、早めに獣医さんに相談しましょう。
さらに、フワフワの毛はかわいらしいのですが、体温調節が難しく温度管理も必要です。
適正温度は、15~26度前後と言われています。
さらに別の点として、心臓があまり丈夫なほうではありません。
体が大きくなると、心臓や足の裏に負担がかかってしまいます。
体重の管理もウサギ自身では出来ませんので、飼い主が気をつけてあげる必要があると思います。
フレンチロップのかかりやすい病気は?
フレンチロップのかかりやすい病気の中で、代表的なものは「ソアホック」です。
フレンチロップの場合、体が大きすぎて足の裏に負担がかかってしまい、皮膚が裂けてしまうことが主な原因です。
さらに太りすぎのせいで、足の裏だけでなく心臓にも負担がかかってしまうフレンチロップも多く、その結果として、内臓のトラブルをかかえてしまうのです。
そして、垂れたかわいい耳が特徴のウサギですが、その耳が床や壁を擦った結果として皮膚炎になることもあります。
さらに耳の中に虫や菌が入るなら、それらも病気の原因となります。
フレンチロップの病気のサイン
ウサギの体調不良は、排せつ物に現れます。
おしっこの色やフンの大きさや状態がいつもと違うと思ったら、それは病気のサインかもしれません。
フレンチロップのように長が長いウサギは、下痢をした時にはより毛を汚しやすくなります。
さらに、外見でわかるサインとしては、毛並みが乱れている、毛につやがない、という点も挙げられます。
それでも、ウサギの習性として体調不良を出来るだけ隠そうとする傾向があります。
野生では、弱った動物は肉食動物のエサとして狙われてしまうからであり、命を守るために知恵ともいえるでしょう。
ペットのウサギの場合でも、飼い主に助けを求めることはしませんので、日常のお世話をする時に飼い主が体の様子をいつも見てあげ、異変に気付くことが大切です。
病気の予防法と対処法を紹介
フレンチロップが「ソアホック」にかからないためには、まずは太りすぎないようにすることです。
もともと体が大きめであることに加えて、太りやすい傾向にあります。
体の大きさに対して体重が重くなりすぎることを防ぐため、エサの量を少なくしたりエサの内容を変えるといった工夫が必要です。
フレンチロップ自身が、「これ以上食べたら太るからやめよう」という判断は出来ません。
飼い主がエサの管理をしっかりと行う必要があります。
かわいいからと言って、エサをあげてばかりいれば、当然太りすぎになってしまいます。
家族で飼っているような場合には、飼い主がエサをあげた後、他の家族がそれを知らないでもう一度あげてしまう、ということも起きる可能性がありますので注意が必要です。
もう1つのかかりやすい病気、皮膚炎を防ぐためには床で耳をこすってしまわないように気をつけてあげましょう。
床に木のすのこをひく場合には、木が痛んできた時に耳や脚にささってしまうこともあるので、注意が必要です。
もちろんまめに掃除をして、きれいな状態にしておくなら、ばい菌の繁殖も防げますので、病気の予防につながります。
フレンチロップの老化のスピード
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フレンチロップの老化に伴う外見の変化
フレンチロップの老化は、まずそのふさふさした毛に現れます。
若い時に比べて、年齢を重ねると毛づくろいが面倒になるウサギさんも多いようです。
「以前より毛並みがばさばさになってきた」「毛ヅヤがなくなってきた」と感じたら、それは老化のサインかもしれません。
さらに体の大きなウサギさんですので、動くのもおっくうになりあまり動かなくなると言われています。
歳を重ねたペットにおすすめの食べ物は?
フレンチロップのエサとして、ラビットフードと呼ばれるペレット状のエサを愛用されている飼い主さんも多くいらっしゃいます。
犬や猫のエサで「シニア用」というものを時折見かけますが、ウサギのエサのにも「シニア用」というものがあります。
その名前の通り、高齢のウサギに合わせて作られたエサです。
若いころに比べて新陳代謝が落ちてきますので、エサもそれに合わせて変える必要があります。
太りすぎてしまうと動きにくくなったり、内臓のトラブルを抱える可能性も出てきますので、若いころよりもカロリーを控えた方がよいでしょう。
シニア用にエサを変えてみるのは良い方法の1つですが、それが難しい場合にはエサの量そのものを減らしてみるという方法もあります。
さらに別の点としてカルシウムを多くとりすぎないように気をつけましょう。
カルシウムが多すぎてしまうと、尿石症という病気にかかってしまうこともあります。
年を取ったウサギの場合に、カルシウムの量は0.4パーセントくらいが良いとされています。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
フレンチロップはウサギの中でも比較的体が大きく、存在感があります。
しかしかわいいからといって、人間の都合でぎゅうぎゅう抱きしめられたら、ストレスが溜まってしまいます。
飼い主とのスキンシップは必要ですが、構いすぎは避けましょう。
また、フレンチロップの垂れた耳はとてもかわいいのですが、引っ張ったりしてはいけません。
大きな音もストレスとなりますので、出来るだけ静かな場所にケージを置いてあげましょう。
普段接している飼い主は、これらの事情を理解したうえでフレンチロップを飼っていると思います。
しかしながら、外から来たお客様にはそういった事情がわからない場合もあります。
お客様には全く悪気がなくても、目の前で大きな声を出されたり体を必要以上に触られたら、それは大きなストレスとなります。
状況にもよりますが、お客様の目に触れない場所にケージを置く、別室で対応する、などの対策が求められるでしょう。
フレンチロップの寿命に関するまとめ
大型で存在感のあるフレンチロップは、飼い主の心を和ませてくれる存在です。
垂れた耳はとりわけ注意深く観察し、ケアしてあげましょう。
さらにフレンチロップは、太りやすい傾向にあります。
こればかりはウサギ自身ではどうにも出来ないので、体重管理や内臓のトラブルに飼い主が気をつけていつまでも健康にすごしてもらいたいものですね。
高齢になると、若かったころに比べて動きたがらなくなりますので、病気にかかっていないか、具合が悪いところはないか、飼い主が気をつけて観察し、楽しい時間を一緒に過ごしていきたいですね。