hyoumontokagemodoki-i

ヒョウモントカゲモドキの正しい飼い方や性格・寿命・歴史を解説

インド北西部・パキスタン・アフガニスタン出身の「ヒョウモントカゲモドキ」の性格・特徴や平均寿命などをまとめました。平均寿命10年のヒョウモントカゲモドキの長生きの秘訣は、飼い方や育て方にあります。意外と知らないヒョウモントカゲモドキの歴史や名前の由来なども紹介します!

ヒョウモントカゲモドキの基本情報

ヒョウモントカゲモドキの画像

  • 原産国、地域 インド北西部・パキスタン・アフガニスタン
  • 一般的な体重 0.055~0.8kg
  • 一般的な体高 体長約18~25cm
Sponsored Link

ヒョウモントカゲモドキの名前の由来

ヒョウモントカゲモドキは名前の通りトカゲではありません。

ヤモリの仲間ですが、トカゲに似た特徴がいくつかあることから「トカゲモドキ」、さらにカラダの模様がヒョウ柄(豹紋ヒョウモン)に見えることから「ヒョウモントカゲモドキ」と名付けられました。

日本ではレオパ(英名のレオパードゲッコーを略したもの)とも呼ばれ親しまれています。

ヒョウモントカゲモドキの歴史

ヒョウモントカゲモドキにはどのような歴史はがあるのでしょうか?

ペットとしての歴史は古く世界中で長く愛されてきました。

以前は野性の個体の輸入が主でしたが、今現在は人の手によって繁殖された個体がほとんどです。

ヒョウモントカゲモドキの性格や特徴

ヒョウモントカゲモドキには、どんな性格や特徴があるのでしょうか。

それぞれの性格や特徴をきちんと知っておくことでペットが長生きし(寿命が延び)、一緒に過ごせる大切な時間が増えることにも繋がります。

意外と知らないヒョウモントカゲモドキの性格が見えてくるかもしれません♪

ヒョウモントカゲモドキの性格

ヒョウモントカゲモドキは爬虫類の中で最も飼育しやすいことで有名で、日本でも人気の高い爬虫類です。

生体の値段も安く、飼育に必要な用品も他の爬虫類に比べると少ないので、爬虫類の飼育が初めての人にも向いています。

爬虫類には珍しく、手に持ち触ること(ハンドリング)をあまり嫌がらないのも人気の理由のひとつです。

さらに、モルフ(カラダの模様、カラーや大きさ)も非常に豊富で自分好みの生体を選べるのも魅力的です。

性格はとても穏やかで滅多に人に噛み付いたりしませんが、尻尾を激しく振っているときは威嚇しているので触らないように注意しましょう。

ヒョウモントカゲモドキの毛色

ヒョウモントカゲモドキの毛の色や柄はこんな種類があります。

模様:ノーマル、ハイイエロー、タンジェリン、ハイポタンジェリン、リューシスティック、ブリザード、ハイパーザンティック、ハイポメラニステック、 スーパーハイポメラニステック、トレンパーアルビノ、レインウォーターアルビノ、ベルアルビノ、タグスノー、ジェムスノー、マックスノー、スーパーマックスノー、ストライプ、ボールドストライプ、ジャングル(アベラント)、エニグマ。

大きさ:トレンパージャイアント、トレンパースーパージャイアント。

目の色:エクリプス (トレンバーエクリプス)、マーブルアイ。

ヒョウモントカゲモドキに似ているのは?

ヒョウモントカゲモドキに似ている種類のペットはこちら!

ダイオウトカゲモドキ、オバケトカゲモドキ、レオパ、トルクメニスタントカゲモドキ、ヒガシインドカゲモドキ

Sponsored Link

ヒョウモントカゲモドキの飼い方としつけ方

種類によって適している飼い方やしつけ方は様々です。

室内で飼う方が適しているペットもいれば、逆に屋外で飼う方がストレスがたまらず快適に過ごせるペットもいます。

もちろん、性格によってしつけ方も全く変わってきます。

ヒョウモントカゲモドキに合わせた飼い方・しつけ方を解説します。

ケージの大きさは最低でもヒョウモントカゲモドキの全長の倍の広さが理想で、幅40~50cmほどで高さはそこまで必要ありません。

床材はパームマット、ウッドチップ、細かく破いた新聞紙を敷いてあげ、水入れ、パネルヒーターを設置してあげます。

自分で体温調整ができないので、ケージ内に温度計を設置して温度は28~32度を保ちましょう。

湿度は40~60度が理想で、日本は湿度が高いのでさほど管理は必要ありませんが、乾燥しやすい冬はとくに注意してあげてください。

ヒョウモントカゲモドキは数ヶ月に1回ほど脱皮をするのですが、上手く脱皮ができていない(脱皮不全)場合はぬるま湯に入れてあげるか、ケージ内の湿度を上げるなどして脱皮のお手伝いをしてあげてください。

ヒョウモントカゲモドキの飼い方

室内と屋外どっちで飼うのに適している?

ヒョウモントカゲモドキは、基本的に室内飼育です。

変温動物は自分で体温調整ができないので、室温管理は必須となります。

また、爬虫類の場合湿度管理も必要です。で飼うことに適しています。

ヒョウモントカゲモドキのオスとメスの違い

ヒョウモントカゲモドキオス・メスそれぞれの性格の違いや行動はあるのでしょうか?

ヒョウモントカゲモドキの性別ごとの性格・特徴を見ていきましょう。

オス:尾の付け根に2つのしこりがあります。
またオスはメスに比べると少し大きくてがっしりとした体型が多いです。

メス:オスに比べると体重も軽く、華奢なカラダつきをしています。

ヒョウモントカゲモドキのおすすめのエサ

ペットのエサは数えきれない種類があります。

何を選べばいいかわからない人も多いと思いますが、エサもペットによって様々です。

ヒョウモントカゲモドキの体質に合った、健康的で長生きすることにつながるエサの種類を紹介します。

ヒョウモントカゲモドキは、昆虫や小さい哺乳類などを主食としています。

市販のエサですと、コオロギ、ミルワーム、ピンクマウスなどがメジャーで、虫などが苦手な人用に専用の粉末フードもありますが、好みではない場合まったく食べてくれないこともあります。

生き餌にも個体の好みがあるので、色々と試して与えてみると良いです。

ただしミルワールは嗜好性が高く食いつきは良いのですが、脂肪分が多く太りやすいのと、カルシウムの吸収を阻害する成分が多く含まれているので、与えすぎるとクル病の原因になることもあるので注意しましょう。

それと、生き餌がヒョウモントカゲモドキを噛んで怪我をすることがあるので、生き餌を与える際は必ず見守ってあげて、食べ残した生き餌は放置したままだと不衛生なので、すぐ処分してケージ内は綺麗にしてあげてください。

ヒョウモントカゲモドキの1ヶ月の食事代(エサ代)の平均

ヒョウモントカゲモドキの1ヶ月の食事代(エサ代)は、約1,000円~2,000円です。

ヒョウモントカゲモドキのお風呂のペース

お風呂に入れてカラダを洗う必要はありませんが、脱皮が上手くできない時や便秘のときに、温浴させることもあります。

もし温浴させる場合は、温度は35℃くらいで、水の深さは脚がつく程度にし、耳穴に水が入らないよう気を付けましょう。

ヒョウモントカゲモドキにおすすめのグッズ

ヒョウモントカゲモドキを飼うにあたっておすすめのグッズを紹介します♪

トカゲ独特な臭いや糞の臭いがキツいので、気になるようであれば「酸性次亜塩素酸水」がおすすめです。

消臭と除菌に強い効果があり、スプレーするとただの水になるので、消臭効果だけでなく湿度を上げることもできるので一石二鳥のアイテムです。

ヒョウモントカゲモドキのかかりやすい病気

体質によって、かかりやすい病気は様々です。

自分のペットのかかりやすい病気を知っておくことで、日頃の生活で気をつけることも見えてきます。

ヒョウモントカゲモドキがかかりやすい病気はこのようなものがあります。

クル病:カルシウム不足が原因で骨が変形したり折れたりします。

産卵期のメスが発症しやすい病気と言われていますが、ミルワールの与えすぎもクル病発症につながることもあります。

カルシウムやビタミンDを摂取させて治療します。

クリプトスポリジウム感染症:寄生虫の感染が原因で、下痢や嘔吐、食べているのに痩せてしまいます。

他の爬虫類に感染する場合がありますので、すぐに隔離します。

致死率の高い病気です。

完治は難しく治療法も確立されていません。

細菌感染症(マウスロット):口内に感染し、上手くエサを食べられなくなったり、口の周りに膿ができます。

治療方法は膿の除去、消毒、抗生物質を投与します。

腸閉塞:床材などの誤飲によって腸閉塞を起こし、食欲低下や便秘などの症状が起こります。

大量に誤飲した場合、手術する必要があります。

ヒョウモントカゲモドキのよく使う薬・サプリ

クル病予防に「カルシウム」のサプリメントがおすすめです。

とくにカルシウムの吸収を阻害する成分を多く含むミルワームを与える時にカルシウム剤を餌に振りかけて(ダスティングして)あげましょう。

それと、紫外線を浴びることで体内で生成するビタミンも、飼育下だと不足がちなのでサプリメントで補ってあげるといいです。

ビタミンは体外へ自己排出できないので、1ヶ月に1、2回与える程度にしましょう。

ヒョウモントカゲモドキの治療平均価格

ペットを飼うには、もちろん高い医療費がかかります。

最近はペット用の保険もありますがまだまだ浸透しておらず、病気になった際に飼い主は高額な治療費を払うこともあります。

そして、治療費はペットの種類によってさまざまです。

クル病の場合、診察料2000~3000円、カルシウム注射1500~3000円、点滴2000円、レントゲン検査4000~5000円。

クリプトスポリジウム感染症の場合、診察料2000~3000円、血液検査2000円。

細菌感染症(マウスロット)の場合、診察料2000~3000円、皮膚検査1500円、抗生物質2000~3000円。

腸閉塞の場合、診察料2000~3000円、レントゲン検査4000~5000円、麻酔3000円、回復手術15000~50000円。

ヒョウモントカゲモドキの平均寿命と価格

ヒョウモントカゲモドキの平均寿命

人間よりもとても寿命が短いペットたち。

その分、1日1日を大切にして健康的で幸せな日々を一緒に過ごしたいですよね。

ですが、種類によって平均寿命は違うので基礎知識として覚えておきましょう。

ヒョウモントカゲモドキの平均寿命は10年です。

ヒョウモントカゲモドキの価格相場

ヒョウモントカゲモドキの価格相場は、5,000~10万円です。

ヒョウモントカゲモドキを飼っている主な著名人

新垣結衣

ヒョウモントカゲモドキに関するまとめ

値段も安く国内でも入手しやすく、飼育に必要な用品も少ないので爬虫類初心者にぴったりのペットと言われています。

性格も穏やかで、爬虫類には珍しいハンドリングもさせてくれるので、スキンシップを取りたい人におすすめです。

ただ、エサが昆虫などの生き餌なので、虫が苦手な人にはあまりおすすめできないです。

コメントを残す

*