ロシアリクガメの基本情報
- 原産国、地域 ロシア・アフガニスタン・イラン・ウズベキスタン・タジキスタン・パキスタン・トルクメニスタン・中国中西部(ウイグル自治区)
- 一般的な体重 1.5kg
- 一般的な体高 体高5~7cm
ロシアリクガメの名前の由来
主にロシアに生息しているリクガメのため名付けられました。
爪が四本であることから、ヨツユビリクガメとも呼ばれています。
ロシアリクガメの歴史
ロシアリクガメにはどのような歴史はがあるのでしょうか?
1960年代にロシアやイランからペットとして大量に輸入されるようになりました。
その後、一時輸入量は減りましたが、1990年-2000年代になると再び注目され、輸入が増加しました。
主に野生個体が輸入されてきましたが、近年は欧米や国内で繁殖された個体も徐々に増えてきました。
安価なリクガメのため、リクガメ入門種として古くから人気があります。
ロシアリクガメの性格や特徴
ロシアリクガメには、どんな性格や特徴があるのでしょうか。
それぞれの性格や特徴をきちんと知っておくことでペットが長生きし(寿命が延び)、一緒に過ごせる大切な時間が増えることにも繋がります。
意外と知らないロシアリクガメの性格が見えてくるかもしれません♪
ロシアリクガメの性格
ロシアリクガメは他のリクガメと比べて、やや扁平な甲羅が特徴的です。
名前の通り指が4本しかありませんが、穴を掘るのが非常に得意です。
生息地の環境柄、耐寒性に優れ、真冬は冬眠をします。
成体であれば日本国内でも無加温で飼育も可能です。
ただし、高温多湿は苦手なため、梅雨~夏の時期は注意が必要です。
温厚な性格で、人に馴れやすいですが、懐くことはありません。
ケージの前に人が立つと、寄ってくる程度で、スキンシップを求めてくることはありません。
ロシアリクガメの毛色
ロシアリクガメの毛の色や柄はこんな種類があります。
ノーマルのみ
ロシアリクガメに似ているのは?
ロシアリクガメに似ている種類のペットはこちら!
ギリシャリクガメ、ヘルマンリクガメ、フチゾリリクガメ
ロシアリクガメの飼い方としつけ方
種類によって適している飼い方やしつけ方は様々です。
室内で飼う方が適しているペットもいれば、逆に屋外で飼う方がストレスがたまらず快適に過ごせるペットもいます。
もちろん、性格によってしつけ方も全く変わってきます。
ロシアリクガメに合わせた飼い方・しつけ方を解説します。
ロシアリクガメは立体活動はしないので、なるべく底面積が広い飼育ケージを用意してあげましょう。
高さがあれば脱走はほとんどしないので、蓋が出来ないものでも大丈夫です。
そのため、水槽や専用ケージ以外でも衣装ケースやトロ船でも大丈夫です。
床材にヤシガラ土やバークチップなどを敷いてあげます。
何も敷かないと、後ろ脚がツルツルと滑ってしまい、異常が出てしまうことがあるので注意が必要です。
バスキングランプを設置し、一部を高温のホットスポットを作ってあげましょう。
また、腹部が冷えると消化不良にも繋がるので、バスキングランプがあってもパネルヒーターなどを兼用し、床部も一部暖めてあげます。
また、健全な甲羅を形成するために、紫外線灯も設置します。
エサは毎日1度、野菜類を中心に与えますが、その際は必ずカルシウム剤を添加するようにします。
日光浴が大好きな生き物ですので、定期的に日光に当ててあげましょう。
ただし、日光に当たり続けるとオーバーヒートしてしまう恐れもあるため、日陰を作ってあげたり、常に観察してすぐに異常に気づける状態にしておきましょう。
基本的にしつけをして何かを覚えると言うことはないですが、毎日温浴をしてあげるとそのタイミングで糞をするようになり、メンテナンスが楽になります。
成体になると非常に丈夫で、関東以南の地域であれば周年屋外飼育も可能です。
その際は、カラスや猫などに狙われないような対策をしっかりとしましょう。
屋外飼育をする事で、本来の環境に近づき、カメ本来の姿を見ることが出来てとても面白いです。
ただし、穴を掘ることが得意なので、地中からの脱走に注意が必要です。
室内と屋外どっちで飼うのに適している?
ロシアリクガメは、両方で飼うことに適しています。
ロシアリクガメのオスとメスの違い
ロシアリクガメオス・メスそれぞれの性格の違いや行動はあるのでしょうか?
ロシアリクガメの性別ごとの性格・特徴を見ていきましょう。
オス:甲長10cmを超えた頃から尻尾が太く、そして長く成長し、腹甲がへこんできます。
また下あごが大きくなるのも特徴の1つです。
メス:大きくなっても尻尾がそれほど変りません。
また腹甲もへこみません。
ロシアリクガメのおすすめのエサ
ペットのエサは数えきれない種類があります。
何を選べばいいかわからない人も多いと思いますが、エサもペットによって様々です。
ロシアリクガメの体質に合った、健康的で長生きすることにつながるエサの種類を紹介します。
各種野菜を中心に、季節の果物をあたえると、人間用の食材を流用できるので経済的です。
専用の人工フードや、乾燥野菜も各メーカーから販売されているので、そちらを利用するのも良いでしょう。
また、身近なものでは、冷凍のミックスベジタブルは色々な野菜が入っているので栄養価の面で良いエサとなります。
ホウレンソウなど、シュウ酸を多く含むエサは結石の原因となりやすいので、控えめに与えましょう。
ロシアリクガメの1ヶ月の食事代(エサ代)の平均
ロシアリクガメの1ヶ月の食事代(エサ代)は、約1,500円程度です。
ロシアリクガメのお風呂のペース
カメは、所構わず歩き回り、エサや糞が身体に着いて汚れてしまいます。
そのままでも影響はないのですが、清潔にするためにも2、3日に1度お風呂に入れてあげると、清潔に保つことが出来ます。
また、入浴中は血流が良くなり、糞をする個体が多くいます。
慣れるとお風呂のタイミングで糞をするようになるので余裕があれば毎日お風呂に入れてあげると、ケアも楽になります。
ロシアリクガメにおすすめのグッズ
ロシアリクガメを飼うにあたっておすすめのグッズを紹介します♪
飼育下では、環境によって後脚の爪が伸びやすいので、爪切りを用意して定期的に切ってあげましょう。
また、くちばしも伸びすぎてしまうこともあるので、イカの甲羅やカキ殻を水槽内に入れておくと、くちばしが伸びすぎるのを防げると同時に、カルシウムも補えて効果的です。
犬猫用のものでなくても人間用のもので十分です。
日光浴が大好きな生き物なので、定期的に日光浴をさせましょう。
その際、水槽ごと移動させるのは大変ですし、解き放ってしまうと危険がつきまとうため、大きめの衣装ケースを用意しておくと、軽くて移動もさせやすく、日光浴用のケージとして便利です。
ホットスポットと紫外線灯の両方を設置すると設備が大がかりになるので、両方を兼ねたライトも販売されているので、そちらを設置するのもいいでしょう。
ロシアリクガメのかかりやすい病気
体質によって、かかりやすい病気は様々です。
自分のペットのかかりやすい病気を知っておくことで、日頃の生活で気をつけることも見えてきます。
ロシアリクガメがかかりやすい病気はこのようなものがあります。
嘴の摂食障害、寄生虫感染症、結膜炎、卵詰まり、結石、結膜炎、ペニス脱
ロシアリクガメのよく使う薬・サプリ
クル病予防、健全な甲羅の成長のためにカルシウム剤が使用されます。
ロシアリクガメの治療平均価格
ペットを飼うには、もちろん高い医療費がかかります。
最近はペット用の保険もありますがまだまだ浸透しておらず、病気になった際に飼い主は高額な治療費を払うこともあります。
そして、治療費はペットの種類によってさまざまです。
ロシアリクガメがかかりやすい寄生虫症の場合、初診料1,000円、検便料、1,000円、皮下点滴料1,500円、線虫処置2,000円、内服処置1,000円程度かかります。
また卵詰まりや結石などでレントゲン検査が必要になるとレントゲン検査代だけで5,000円~8,000円程度かかると言われています。
ロシアリクガメの平均寿命と価格
ロシアリクガメの平均寿命
人間よりもとても寿命が短いペットたち。
その分、1日1日を大切にして健康的で幸せな日々を一緒に過ごしたいですよね。
ですが、種類によって平均寿命は違うので基礎知識として覚えておきましょう。
ロシアリクガメの平均寿命は40年~50年です。
ロシアリクガメの価格相場
ロシアリクガメの価格相場は、0.8~2万円です。
ロシアリクガメを飼っている主な著名人
森泉
ロシアリクガメに関するまとめ
ロシアリクガメはリクガメの中では価格も安く、丈夫で飼育も難しくないため、初心者の方におすすめのリクガメです。
成体になれば周年屋外での飼育も可能なので、庭でリクガメを飼ってみたいと言う方にもおすすめです。
ただし、原産地では生息数が減っているので、むやみに飼育するのは止めましょう。
初心者向けのリクガメと言えど、特徴的な体型と、手頃な大きさで非常に魅力的なリクガメです。