グリーンイグアナの基本情報
- 原産国、地域 中南アメリカの熱帯地域
- 一般的な体重 4~6kg
- 一般的な体高 成体で全長150~180cm
グリーンイグアナの名前の由来
黄緑色の体色からそう呼ばれています。
グリーンイグアナはイグアナの中でも最も一般的な種類で、単に「イグアナ」という場合は「グリーンイグアナ」のことを指すことがよくあります。
「イグアナ」の呼び名は、もともとカリブ諸島の原住民のタイノ族が「イワナ」と呼んでいたことに由来し、その後スペイン語の発音で「イグアナ」と変化したと言われています。
グリーンイグアナの歴史
グリーンイグアナにはどのような歴史はがあるのでしょうか?
グリーンイグアナは主に中南米の熱帯域に分布し、野生のイグアナは水辺の樹上を住処としています。
分布地では熱帯雨林の水辺の近くで樹上生活をしています。
昼行性で日光浴を好みます。
軽自動車のCMに出演したことから知られるようになったこともあり、爬虫類のペットとして注目が高まり、一時期多くの幼体が販売されました。
しかし飼育に関する知識や覚悟が浅いまま飼い始めたものの、管理ができずに放置する飼い主が続出した事実があります。
現在では販売する側も慎重になり、取り扱わない爬虫類専門店もありますが、比較的入手はそれほど難しくなく、幼体は3000~5000円ほどで販売されています。
グリーンイグアナの性格や特徴
グリーンイグアナには、どんな性格や特徴があるのでしょうか。
それぞれの性格や特徴をきちんと知っておくことでペットが長生きし(寿命が延び)、一緒に過ごせる大切な時間が増えることにも繋がります。
意外と知らないグリーンイグアナの性格が見えてくるかもしれません♪
グリーンイグアナの性格
一般的なグリーンイグアナは、全身が鮮やかな緑色をしています。
まれに色素欠損のアルビノやエリスリスティックスと呼ばれる真っ赤な個体も存在し高値となっています。
他にはアゴの下にある大きなヒダと、耳の下の大きな円形のウロコが大きな外見の特徴です。
成長すると、後頭部から尾にかけて背中にクレストと呼ばれるとげ状の突起が発達します。
一般的なイグアナは、トカゲ類の中でも特に視力がよく、色や人間の性別を判断することができるので、飼い主を見分けることができるようです。
また音を聞き分けることのできる聴覚を持ち、トイレを覚えるほどの賢い知能を持つとも言われます。
恐竜に似たどう猛である印象がある外見ですが、性格はおとなしいため、性格的にはペットとして飼いやすいでしょう。
しかし、鋭い爪と歯を持ちアゴの力も強いため、噛まれてしまうと怪我をすることもあります。
グリーンイグアナの毛色
グリーンイグアナの毛の色や柄はこんな種類があります。
グリーン、まれにアルビノ(全身が白または黄色)、エリスリスティックス(突然変異の赤色)
グリーンイグアナに似ているのは?
グリーンイグアナに似ている種類のペットはこちら!
コーンヘッドイグアナ、トゲオイグアナ
グリーンイグアナの飼い方としつけ方
種類によって適している飼い方やしつけ方は様々です。
室内で飼う方が適しているペットもいれば、逆に屋外で飼う方がストレスがたまらず快適に過ごせるペットもいます。
もちろん、性格によってしつけ方も全く変わってきます。
グリーンイグアナに合わせた飼い方・しつけ方を解説します。
イグアナの飼育には最適な温度調節が重要です。
イグアナは熱帯地域が原産で、低温が苦手なため、常時昼間は28~35℃、夜間も25~35℃に保っておく必要があります。
さらに、ライトを使用して40℃程度となるホットスポットを作るとよいでしょう。
適度な湿度も必要ですので、冬の空気が乾燥する時期には加湿器を使用して湿度が50%~70%になるように湿度調節をするようにします。
またイグアナをはじめとした爬虫類は紫外線を多く必要としますので、蛍光灯は必需品です。
グリーンイグアナは草食で、新鮮でできれば無農薬使用の野菜を与えます。
回数は、1日に2回で十分です。
食べ物を丸呑みする性質があるので、特に幼体のうちは餌を喉に詰まらせないように、小さく切って与えるようにします。
幼体のうちには正面が開く専用のガラスケースを用意することが理想です。
しかし、すぐに大きく成長しますので、最終的には室内に放し飼いの状態となります。
広大な飼育スペースが必要となります。
性格はおとなしいですが、鋭い爪や歯、クレストを持つにで、注意をしないと怪我をする恐れがあります。
赤ちゃんや子どものいる家庭で飼育することはおすすめできません。
飼育環境を整備するのに比較的手間がかかり、飼育スペースも取る必要があるため、飼育するにあたっては、イグアナの性質や飼い方の十分な知識と覚悟が必要です。
室内と屋外どっちで飼うのに適している?
グリーンイグアナは、室内で飼うことに適しています。
グリーンイグアナのオスとメスの違い
グリーンイグアナオス・メスそれぞれの性格の違いや行動はあるのでしょうか?
グリーンイグアナの性別ごとの性格・特徴を見ていきましょう。
オス:メスよりも背骨、胸垂、エラブタの鱗、大腿部の孔が大きく、尾根部の両側にへミペニスと呼ばれる隆起部があります。
メス:オスよりも背骨、エラブタの鱗、大腿部の孔が小さくなっています。
また、性格は発情期を除いてはオスよりも穏和です。
グリーンイグアナのおすすめのエサ
ペットのエサは数えきれない種類があります。
何を選べばいいかわからない人も多いと思いますが、エサもペットによって様々です。
グリーンイグアナの体質に合った、健康的で長生きすることにつながるエサの種類を紹介します。
イグアナが好む食べ物には、ケール、タンポポ、パセリ、白菜、ホウレンソウ、カブや大根の葉、たんぽぽの葉、もやし、種のないリンゴがあります。
主に種類を豊富に生野菜や果実を与えます。
イグアナ用のフードや爬虫類用のサプリメントも販売されていますので、適時利用してもよいでしょう。
グリーンイグアナの1ヶ月の食事代(エサ代)の平均
グリーンイグアナの1ヶ月の食事代(エサ代)は、約野菜を中心に与える場合、季節の値動きや野菜の種類によって大きな差がありますが、1ヶ月当たりの餌代は5,000~15,000円ほどになるでしょう。イグアナ専用のフードも幼体向けと成体向けに売られています。です。
グリーンイグアナのお風呂のペース
乾燥を防ぐため、日常的に水浴びをさせることが必要です。
イグアナにとってお風呂はストレス発散や便秘解消、脱皮の促進の効果があるということです。
犬や猫用の容器などを利用して、定期的にお風呂に入れるのもよいでしょう。
グリーンイグアナにおすすめのグッズ
グリーンイグアナを飼うにあたっておすすめのグッズを紹介します♪
イグアナに適した環境を作るのに、ケージ内であれば休む場所としての止まり木を置いたり、ケージの床材として保湿性に優れるミズゴケやピートモスを敷くとよいでしょう。
また、グリーンイグアナは湿度を好み水浴びをするので、全身が入る大きさの容器も必要です。
水浴びしないと、脱皮がうまくできずに身体が黒ずんでくることがあります。
ケージの周りだけの湿度調整に小型加湿器、爬虫類飼育向けの紫外線ライトを準備すると良いでしょう。
グリーンイグアナはすぐに成長してケージを用意しても入らなくなるため、スペースは必要ですが観葉植物用の温室を使用するのもおすすめです。
グリーンイグアナのかかりやすい病気
体質によって、かかりやすい病気は様々です。
自分のペットのかかりやすい病気を知っておくことで、日頃の生活で気をつけることも見えてきます。
グリーンイグアナがかかりやすい病気はこのようなものがあります。
代謝性骨疾患や骨折、ケージ内に設置したライトなどによるやけど、不適切な温度や照明の管理による食欲不振、内部寄生虫、細菌性胃腸炎があります。
グリーンイグアナのよく使う薬・サプリ
代謝性骨疾患を防ぐためのカルシウムやビタミンDなどを含むサプリメントが販売されています。
また整腸剤などもあります。
グリーンイグアナの治療平均価格
ペットを飼うには、もちろん高い医療費がかかります。
最近はペット用の保険もありますがまだまだ浸透しておらず、病気になった際に飼い主は高額な治療費を払うこともあります。
そして、治療費はペットの種類によってさまざまです。
動物病院は自由診療で、治療費は病院ごとや地域により違いがあります。
犬や猫のような一般的なペットではありませんので、診療を受け付けている動物病院も限られています。
イグアナの治療費の相場を示すデータはありませんが、割高になると考えたほうがよいでしょう。
グリーンイグアナの成体は人間と変わらないほどに成長するため、手術をすることもあるようです。
近所にイグアナの診察をする病院がない場合は、遠方に出かける必要があります。
その場合は別途交通費や宿泊費も発生します。
イグアナの治療をカバーするペット保険の加入を検討することもよいでしょう。
グリーンイグアナの平均寿命と価格
グリーンイグアナの平均寿命
人間よりもとても寿命が短いペットたち。
その分、1日1日を大切にして健康的で幸せな日々を一緒に過ごしたいですよね。
ですが、種類によって平均寿命は違うので基礎知識として覚えておきましょう。
グリーンイグアナの平均寿命は10~15年です。
グリーンイグアナの価格相場
グリーンイグアナの価格相場は、幼体は3,000~5,000円、成体は1万円前後です。
グリーンイグアナを飼っている主な著名人
風見しんご
グリーンイグアナに関するまとめ
グリーンイグアナの飼育には、温度管理や証明日照の管理などの飼育環境を整える手間や、成長した際の広大な飼育スペースが必要になります。
事前知識と責任を持って飼育する覚悟があれば、比較的手に入りやすく、性格もおだやかで爬虫類の中でもペットとしては飼いやすいと言えるでしょう。
鮮やかな色と恐竜のようなインパクトのある外観も愛好家にとって大きな魅力です。