クサガメの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、ペットにはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、クサガメのかかりやすい病気やその予防法、ペットの種類に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
クサガメの平均寿命は?
温厚で人懐っこい性格のクサガメの平均寿命は20年~40年と言われています。
近年では飼育方法の確立やエサの品質が向上している事から寿命が延びている傾向にあるようです。
上手に飼育すれば寿命を超えて生きる事が可能と言われています。
クサガメの生体をしっかりと理解して長生きさせましょう。
クサガメの寿命と長生きするコツ
クサガメの平均寿命20年~40年を延ばすには様々なポイントを参考にする必要があります。
「手洗い」、「栄養バランスが良い食事」、「ケージを清潔に保つ」です。
クサガメに限らず爬虫類や両生類はサルモネラ菌などの細菌を保有しています。
また、人間の手についている細菌が原因で病気になったりするので世話をする前と後は必ず手を洗いましょう。
エサは野菜を中心にバランス良く与え栄養が偏らない様にしましょう。
健康的な生き物ですが、ケージの中が不衛生な状態だと病気になったり寄生虫が発生したりします。
最低でも5日~1週間に1度はケージの中を綺麗にして清潔を保ってあげましょう。
その時一緒に歯ブラシなどで甲羅を洗ってあげると良いですよ。
クサガメのかかりやすい病気は?
クサガメがかかりやすい病気は様々なものがあります。
タンパク質の過剰摂取などが原因の甲羅の病気や、カビが原因でかかる病気、結膜炎などの目の病気や温度の急激な変化で起こる鼻の病気、風や肺炎による口の病気、不衛生な環境が原因の耳の病気やビタミン不足が原因なる皮膚の病気や便秘、下痢、食欲減退などがあります。
亀を診察してくれる動物病院は意外に少ないので飼い主が知識としてかかりやすい病気を知っておきましょう。
クサガメのかかりやすい病気のサイン
クサガメに関わらず、病気には初期症状があります。
いつもと違うその症状を早期発見する事によって早期治療に入れるので日頃からしっかりと健康チェックを行いましょう。
甲羅の病気は甲羅がでこぼこに変形したり、触ると柔らかかったり、甲羅が剥がれたり、赤くなったり、内出血や出血などの症状が見られます。
目の病気は目が赤い、充血、しょぼしょぼして目やにが出ている、目が腫れる、目が開かない、膿がたまっている、ぐったりしているなどの症状があります。
鼻の病気は鼻水が出ている、鼻ちょうちんを出す、くしゃみをなどの症状がでます。
口の病気は口を開けている、よだれ、膿が出ている、くちばしが伸びている、欠けているかみ合わせが悪いなどの症状があります。
耳の病気は首の横や外耳が赤い、腫れている、しこりのようになる症状がでます。
皮膚の病気は皮膚が剥ける、剥けた部分が赤い、ひび割れやあかぎれがある、皮膚にしこりの様なできものがある、膿が出る、腫れているなどがあります。
寄生虫などの影響もあるので気をつけましょう。
便秘は便をする時にいきんでいたり、血便が出たりします。
下痢は軟便、便の色がおかしい、虫が出るなどの症状があります。
病気の予防法と対処法
クサガメを飼育するにあたって病気の予防は必要不可欠な事です。
また、爬虫類を診察してくれる動物病院は少ない為、専門で診察してくれる獣医を探すか、爬虫類に詳しいペットショップの店員さんに助言してもらう事が基本になります。
甲羅の病気はタンパク質の過剰摂取、カルシウムや紫外線不足が原因なので食生活や環境を整える事が大切です。
その他にもカビや細菌による感染症、敗血症、保湿器具によるやけどが原因になります。
細菌性結膜炎、ビタミンA、床材や粉塵のアレルギー、栄養不足などが原因になる目の病気などがあります。
湿度が低すぎる、床材や粉塵のアレルギー、呼吸器感染症などが原因で起こる目の病気や鼻の病気などがあります。
風邪、肺炎、呼吸器感染症、内臓疾患、口内炎、不正咬合、代謝性骨疾患、柔らかいものばかり食べる事が原因の口の病気、不衛生な環境や体力低下、中耳炎などの耳の病気、乾燥やビタミン不足、ダニ、寄生虫が原因の皮膚病、その他にもストレスや食物繊維不足などで起きる便秘、消化不良、寄生虫が原因の下痢などがあります。
全て予防する事は大変に感じるでしょうが、飼い主が飼育環境を整えたり、少しの事に気を使ってあげるだけでクサガメは健康な状態を保てる生き物です。
しかし購入したばかりは寄生虫がいたりするので動物病院などで一度診察を受けましょう。
クサガメの老化のスピード
平均寿命が20年~40年のクサガメがどれくらいのスピードで老化していくのかはっきりとした数字は出ていません。
老化しても普段から大人しいクサガメは老化現象が見えない事が多いのです。
クサガメの老化に伴う外見の変化
クサガメに限らず亀という生き物は全体的に老化が目に見えにくい生き物と言われています。
平均寿命の20歳を過ぎても姿形が変わる事は殆どありません。
しかし、着実に年齢は重ねているので若い時は健康だったのに歳を取ったら病気を発症したなどなにかしらの老化現象が現れるでしょう。
特定のエサは食べなくなったりする事もあるので様子を見て環境を整えてあげましょう。
歳を重ねたペットにおすすめの食べ物は?
クサガメに限らず亀の食事はバランス良く与える必要があります。
一般的なのは市販の亀のエサです。
ホームセンターやペットショップなどで購入できるフードにはカルシウム、ビタミンD、ビタミンAなどの亀に必要な栄養素が含まれています。
このフードだけではカルシウムが少し足りない為一緒に乾燥川エビを与えると良いですよ。
亀は雑食なのでフードと一緒に他のものも与える様にしましょう。
湯がいたささみ、ハツ、レバー、にんじん、カボチャ、小松菜、リンゴ、バナナ、水草、コオロギ、ダンゴ虫、ミミズ、ミールワーム、赤虫などがあります。
これらをバランス良く与える様にしましょう。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
人間がストレスで体調不良を起こすのと同じでクサガメもストレスで体調不良になります。
ストレスは寿命を縮めてしまう原因にもなるのでクサガメがストレスを感じる事が少ない様に飼育環境を整えてあげましょう。
運動不足はストレスの元になるため定期的に運動させる様にしましょう。
水を張ったプールなどで遊泳させるのも良いですよ。
あまり小さな水槽で飼育するとストレスを感じます。
飼育する水槽はできるだけ広いものを選びましょう。
水槽の中には必ず水場も作りましょうね。
水槽内はこまめに掃除をして清潔に保ちましょう。
全くスキンシップが無い状態だと亀と仲良くなれません。
愛情を持って接するようにしましょう。
クサガメの寿命に関するまとめ
日本にも生息しているクサガメは韓国や中国にルーツがあると言われています。
甲羅に3つずつ筋状のキールがある事が特徴的で性格はおっとりとした温厚な性格の亀です。
飼育のしやすい品種なので初心者にも飼育しやすい亀です。
野生のクサガメは貝類や甲殻類を食べており基本的には水中で生活している生き物です。
ペットとして流通している反面日本では野生のクサガメの生息数が激減している事が背景にあります。
そんなクサガメの健康を飼い主がしっかりと守ってあげましょう。