フトアゴヒゲトカゲの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、ペットにはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、フトアゴヒゲトカゲのかかりやすい病気やその予防法、ペットの種類に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
フトアゴヒゲトカゲの平均寿命はどれくらい?
オーストラリアの乾燥地帯に生息するフトアゴヒゲトカゲの平均寿命は10年~15年と言われています。
近年では飼育方法が確立されて寿命が延びている傾向にあるようです。
上手に飼育すれば寿命を超えて生きる事が可能と言われています。
フトアゴヒゲトカゲの生体をしっかりと理解して長生きさせましょう。
フトアゴヒゲトカゲの寿命と長生きするコツ
フトアゴヒゲトカゲの平均寿命10年~15年を延ばすには様々なポイントを参考にする必要があります。
「手洗い」、「栄養バランスが良い食事」、「ケージを清潔に保つ」です。
フトアゴヒゲトカゲに限らず爬虫類や両生類はサルモネラ菌などの細菌を保有しています。
また、人間の手についている細菌が原因で病気になったりするので世話をする前と後は必ず手を洗いましょう。
エサは昆虫や野菜を中心にバランス良く与え栄養が偏らない様にしましょう。
健康的な生き物ですが、ケージの中が不衛生な状態だと病気になったり寄生虫が発生したりします。
最低でも5日~1週間に1度はケージの中を綺麗にして清潔を保ってあげましょう。
落ち着いて休むことができる様にシェルターを設置する事も重要です。
フトアゴヒゲトカゲのかかりやすい病気は?
フトアゴヒゲトカゲがかかりやすい病気は様々なものがあります。
排泄時に食べたものがごっそり出てくる消化不良、腸が食べたものや便でふさがれてしまう腸閉塞、寒い時期に起こりやすい呼吸器疾患、高タンパク質の取り過ぎで発症する高尿酸血症、カルシウム不足の代謝性骨疾患、ビタミンD3・カルシウムの過剰摂取も体調不良の原因となります。
水分不足が原因となる腎不全、原因はわかりませんが産卵が正常に行う事ができない卵つまり、過度な湿気により発症するイエローファンガス症、水槽の壁に顔をぶつけたりして傷ができてしまうマウスロット、紫外線や光により目が炎症してしまう雪目、脱皮不全などによる壊死が原因でなる尾切れ、指の欠損、じめじめした湿気により体温上昇で発症する熱中症、拒食、痛風、脳梗塞、脳溢血、心筋梗塞、脱皮不全な、やけどなどがあります。
フトアゴヒゲトカゲの病気のサイン
フトアゴヒゲトカゲに関わらず、病気には初期症状があります。
いつもと違うその症状を早期発見する事によって早期治療に入れるので日頃からしっかりと健康チェックを行いましょう。
消化不良は排泄時に食べたものがそのまま出てくる、食欲不振、便秘、ぐったりとし動かない等があります。
腸閉塞は頻繁ないきみ、お腹のふくらみ、便秘、食欲不振、ぐったりと横になるなどの症状があります。
呼吸器疾患は口を開けてる時間が長く肩で息する、ゲップやしゃっくりに似た音を出す、白濁や黄色みがかった鼻水は危険信号です。
高尿酸血症は関節の腫れ、腎機能障害の併発があります。
代謝性骨疾患は四脚麻痺、不自然な関節の曲り、痙攣などが主な症状として出ます。
ビタミンD3・カルシウム不足はカルシウム沈着による痙攣などの中毒症状、食欲不振などがあります。
腎不全は食欲不振、異常な水分補給、痙攣、吐き戻しなどがあります。
卵つまりはお腹が膨れている、食欲が無い、異常に床を掘り続けるなどがあります。
脱皮不全は脱皮が上手くできず皮膚が残ってしまいます。
イエローファンガス症は皮膚の下に細菌、真菌による感染が見られる、皮膚の一部が黒や黄色に変色するなどがあります。
マウスロットは口周りの出血からの膿、口内炎、口角から粘着質な唾液、泡などがあります。
雪目は目やにが多い、目が開きづらそうなどがあります。
熱中症は呼吸が荒い、ぐったりと腹這いになる、脱水症状による目の落ちくぼみ、体色の悪化などがあります。
病気の予防法と対処法を紹介
フトアゴヒゲトカゲを飼育するにあたって病気の予防は必要不可欠な事です。
また、爬虫類を診察してくれる動物病院は少ない為、専門で診察してくれる獣医を探すか、爬虫類に詳しいペットショップの店員さんに助言してもらう事が基本になります。
消化不良は温浴をして体温を上げる事で代謝を上げてあげましょう。
発症した場合は整腸剤などを使って治療します。
腸閉塞は普段から腸の活動が活発になるようにエサにプレーンヨーグルトを混ぜたりすると良いでしょう。
発症した場合内服薬を用いて排便を促します。
呼吸器疾患はケージの中の温度を一定にして冷たい空気を吸わせない様にしましょう。
高尿酸血症はタンパク質を与え過ぎない事が重要です。
発症したら投薬治療で治療します。
代謝性骨疾患はビタミンD3入りのサプリメントを餌に混ぜる事が必要があります。
ビタミンD3、カルシウム過剰摂取には注意しましょう。
腎不全は温度管理が重要です。
卵つまりは原因があまり解明していないのですが治療としては切開して卵を取り出す事が重要です。
フトアゴヒゲトカゲの老化のスピード
平均寿命が10年~15年のフトアゴヒゲトカゲがどれくらいのスピードで老化していくのかはっきりとした数字は出ていません。
老化しても普段から大人しいフトアゴヒゲトカゲは老化現象が見えない事が多いのです。
フトアゴヒゲトカゲの老化に伴う外見の変化
フトアゴヒゲトカゲに限らず亀という生き物は全体的に老化が目に見えにくい生き物と言われています。
平均寿命の15歳を過ぎても姿形が変わる事は殆どありません。
しかし、着実に年齢は重ねているので若い時は健康だったのに歳を取ったら病気を発症したなどなにかしらの老化現象が現れるでしょう。
特定のエサは食べなくなったりする事もあるので様子を見て環境を整えてあげましょう。
歳を重ねたペットにおすすめの食べ物は?
フトアゴヒゲトカゲは雑食性です。
コオロギなどの昆虫、ミールワーム、野菜(ブロッコリー、ニンジン、チンゲン菜、タンポポ)や果物(リンゴ、オレンジ)を食べます。
野菜や果物は細かく刻んで混ぜ合わせ、爬虫類のカルシウムをまぶすと良いでしょう。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
人間がストレスで体調不良を起こすのと同じでフトアゴヒゲトカゲもストレスで体調不良になります。
ストレスは寿命を縮めてしまう原因にもなるのでフトアゴヒゲトカゲがストレスを感じる事が少ない様に飼育環境を整えてあげましょう。
運動不足はストレスの元になるため定期的に運動させる様にしましょう。
水を張ったプールなどで遊泳させるのも良いですよ。
あまり小さなケージで飼育するとストレスを感じます。
飼育するケージはできるだけ広いものを選びましょう。
水槽内はこまめに掃除をして清潔に保ちましょう。
全くスキンシップが無い状態だとフトアゴヒゲトカゲと仲良くなれません。
愛情を持って接するようにしましょう。
フトアゴヒゲトカゲの寿命に関するまとめ
森林から砂漠にかけての様々な環境に生息するフトアゴヒゲトカゲは日本でも最近はポピュラーな爬虫類としてペットショップで販売しているのを見かける事が多いです。
喧嘩をしてしまう可能性がある為、多頭飼育はあまりお勧めしませんがもし多頭飼いをするなら広い飼育ケージを用意しましょう。
小さなトカゲを食べてしまう事があるので間違っても幼体を一緒に飼育してはいけません。
そんなフトアゴヒゲトカゲの健康を飼い主がしっかり守っていきましょう。