元気な愛猫が、「クシュンクシュン」とくしゃみを連発しても、特に気にしない飼い主さんも多いでしょう。
猫のくしゃみは、一緒に生活していれば頻繁に見かけるもので、珍しいものではありません。
でも、あまりにもくしゃみが続いていると、動物病院に連れて行こうか、しばらく様子を見ておくか、非常に悩みます。
そこで今回は、猫が元気なのにくしゃみを連発する原因と、動物病院へ行くタイミングについてご紹介します。
猫が元気なのにくしゃみを連発する原因は?
まず初めに、愛猫がくしゃみするタイミングを思い出してみてください。
大体は、何らかの思い当たるフシがあるのではないでしょうか。
私たち人間でも、くしゃみをする時は何らかのキッカケはありますが、そこまで深く気にしませんね。
しかし、元気だからといって猫のくしゃみを軽くみてはいけません。
それではここで、猫が元気なのにくしゃみを連発する原因を見ていきましょう。
猫のくしゃみの原因①ホコリや異物
猫のくしゃみの原因の1つ目は、ホコリや小さな異物などが鼻に入ってしまったことによるものです。
猫の毛や、草などの葉っぱの欠片、ホコリや、何らかのウィルスなどが鼻の中に入り、ムズムズしたり、異物を体外に出すための生理現象で、くしゃみを連発してしまうのです。
猫のくしゃみの原因②急に冷たい空気を吸った
猫のくしゃみの原因の2つ目は、急に冷たい空気を吸ったことによるものです。
寒い時期に、家の窓を開けたら猫がくしゃみを連発した、なんて経験はありませんか?
寒暖差によるくしゃみなので、空気の温度が一定になれば落ち着くことがほとんどです。
猫のくしゃみの原因③光やニオイに反応
猫のくしゃみの原因の3つ目は、光やニオイに反応したことによるものです。
人間であれば、太陽を見てくしゃみをする人がいたり、刺激臭でくしゃみをする人がいますね。
猫も同様で、目や鼻の刺激が脳を刺激して、くしゃみを連発させてしまうのです。
猫のくしゃみの原因④お腹がいっぱい
猫のくしゃみの原因の4つ目は、お腹がいっぱいになったことによるものです。
いつもご飯を食べ終わった後に、くしゃみを連発する猫であれば、胃の反射運動により引き起こされる生理的現象なので、特に心配はありません。
猫のくしゃみの原因⑤ストレス・興奮
猫のくしゃみの原因の5つ目は、ストレスや興奮といった心理的要因によるものです。
飼い主さんが構ってくれない、外に遊びに行きたいのに行かせてもらえない、などのストレスや、逆に飼い主さんと遊んでいる最中や、嬉しくて興奮している時にくしゃみを連発する猫がいます。
なぜそういうことが起こるのか完全に解明はされていませんが、人間でも同様の心理的要因でくしゃみをする人が確認されています。
猫のくしゃみの原因⑥何らかのアレルギー・鼻炎
猫のくしゃみの原因の6つ目は、花粉やカビ、ホコリといったアレルギー反応やアレルギー性鼻炎によるものです。
特定の季節や、部屋の掃除の後、季節の変わり目といった時に猫がくしゃみを連発するのであれば、何らかのアレルギー疾患が疑われるので、獣医師に相談してみましょう。
猫のくしゃみの原因⑦呼吸器系の疾患
猫のくしゃみの原因の7つ目は、鼻炎や気管支炎、肺炎などの呼吸器系疾患によるものです。
呼吸器系疾患の初期では、猫の元気もあり、くしゃみと鼻水が出るくらいなので、気付かない飼い主さんも多いです。
猫がくしゃみを連発する以外に、鼻水を垂らしていたら動物病院で診察を受けましょう。
猫のくしゃみの原因⑧歯周病
猫のくしゃみの原因の8つ目は、歯周病によるものです。
猫の歯周病が悪化すると、歯根の膿から出る毒素によって上顎の骨を溶かし、鼻に通じてしまうこともあります。
口の中の雑菌や膿が鼻に入り込み、くしゃみを連発させてしまうのです。
くしゃみをした時に、鼻から膿や食べ物のカスなどが出てきた場合は、歯周病が悪化していることが考えられるので、早い時期に動物病院で診察を受けてください。
猫を動物病院へ連れて行くタイミングは?
猫が元気なのにくしゃみを連発する原因を8つ挙げましたが、アレルギーや呼吸器系の疾患、歯周病以外のものは、家で様子を見ていても大丈夫なくしゃみです。
しかし、次でご紹介する症状が愛猫に見られたら、すぐにでも動物病院に行く必要があります。
すぐにでも動物病院を受診するべき症状
- 1日に4回以上のくしゃみ
- 何日も止まらないくしゃみ
- 鼻水や涙が出る
- くしゃみをしたら鼻血が出る
- くしゃみと鼻水に血や黄色や白濁色の膿が混ざる
- 顔が腫れている
猫がくしゃみを連発することは、珍しいことではありません。
1日に2~3回のくしゃみをすることもよくあります。
しかし、それ以上のくしゃみや、長期間に渡るくしゃみ、鼻水や涙、血や膿が出ている場合などは、元気であっても何らかの病気が隠れている可能性が高いです。
ねこがくしゃみを症状とする病気には、悪化すると命に係わるものもたくさんあります。
愛猫が元気で食欲があっても、自己判断せずに動物病院で診察を受けましょう。
子猫や老猫のくしゃみは気になったらすぐに受診を!
また、子猫や老猫のくしゃみの連発は、ちょっと気になる程度でも動物病院で診察を受けましょう。
子猫や老猫は、体力や免疫力が低いため病気にもなりやすく、病気になってしまったら重篤化することも多々あります。
動物病院で診察を受けて、異常がなかったらそれはそれで安心できますし、病気が分かれば早めの治療が受けられますね。
猫のくしゃみを減らしてあげたい!対処法はある?
猫がくしゃみをしている姿は、面白い顔をしてくしゃみをしたり、可愛らしい声でくしゃみをすると、つい見惚れてしもうこともありますが、あまり連発するようだと可哀そうになってきますね。
ここでは、愛猫のくしゃみを少しでも減らす対処法をご紹介します。
部屋の掃除と空気清浄機
猫のくしゃみの原因は、生理的現象や病気だったりしますが、部屋の中の掃除をして衛生的な環境作りを心がけましょう。
ホコリや異物、花粉やカビといった、くしゃみの原因となるものを少しでも除去することが、猫のくしゃみを減らすことに繋がります。
また、空気清浄機を利用して、部屋の空気をキレイにしてあげましょう。
猫が元気なのにくしゃみを連発する原因を知っておこう!|まとめ
今回は、猫が元気なのにくしゃみを連発する原因と、動物病院へ行くタイミングについてご紹介しました。
猫のくしゃみを連発する原因は様々ですが、愛猫のくしゃみをするタイミングでおおよその原因を突き止めることができるのではないでしょうか。
また、元気であっても油断できないくしゃみもあるため、猫の症状をよく観察して、必要であれば迷わず動物病院で診察を受け、愛猫にいつまでも元気で長生きしてもらいましょう。