インコの中でも、最もポピュラーで人気の高い種類がセキセイインコです。
人気が高い理由の一つは豊富なカラーバリエーションです。
セキセイインコの羽色は多く、ペットショップに欲しいカラーがいるとは限りません。
セキセイインコは、どのような種類や羽色があるのか知って、お気に入りのカラーを見つけたいですよね。
この記事では、人気の高いセキセイインコの種類や羽色を人気やレアなものまで紹介します。
野生のインコはほぼ一色
![インコのカップル](https://petopi.jp/wp-content/uploads/2019/09/parakeet-cupple-e1567948155225.jpg)
ペットショップでも良く見かけるセキセイインコは、羽色のカラーバリエーションが豊富なことも人気が高い秘訣です。
緑、黄色、青、白と、さまざまな羽色のセキセイインコの種類は5,000種類以上と言われています。
しかし、野生のセキセイインコはほぼ一色の顔が黄色、体が緑色をしており、ノーマルカラーと呼ばれています。
稀にほかの色が産まれることもありますが、ノーマルカラーは野生下で身を守るために適した羽色ですので、大体がこの色味です。
黄色や青などのカラーは、ペット目的に交配され誕生した羽色です。
品種の見分け方
セキセイインコのカラーバリエーションは、グリーンを原種として単色、イエローフェイス、ブルー系の4種類です。
セキセイインコのカラーには「赤」がありません。
これは、原種のカラーに赤の要素がないからです。
オスとメスの区別
セキセイインコのオスメスを区別するのには鼻の色ですが、雛の時点では困難です。
成鳥になるとオスは鼻の色が鮮やかな青色になりますが、対してメスは、繁殖期になると鼻が茶色に変色します。
しかし、ルチノーやアルビノカラーでは成鳥になってもオスの鼻の色に変化がないため、レントゲンをとるなどしないと判別することは困難です。
アイリスリングとは?
セキセイインコの白目の部分を「アイリスリング」と呼びます。
雛の時点ではアイリスリングがなく、生後半年ほどで見えるようになります。
アイリスリングはインコが怒ったり興奮したりすると、黒目が小さくなり目立つようになります。
このため、セキセイインコの
しかし、種類の中にはこのアイリスリングを持たない種類も存在します。
ハルクインという種類は、アイリスリングを持ちません。
そのため、大人になっても雛の様に黒目がちで可愛いのですが、感情が分かりにくいという欠点もあります。
品種と呼び方
ペットショップなどで販売されているセキセイインコの種類は、長くてなんだか分からない!
と思った方も多いかと思います。
ここでは、セキセイインコの呼び名について説明します。
例として、「イエローフェイス・オパーリン・バイオレット」という種類がいたとします。
この場合、イエローフェイスは顔が黄色い品種、オパーリンは品種、バイオレットは羽色となります。
ほかの種類も、同じように名付けられています。
是非品種や羽色を選ぶ際の参考にしてみてください。
セキセインコの種類
セキセイインコには羽色の品種以外にも、体の一部が異なる品種が存在します。
「ジャンボセキセイインコ」と「羽衣セキセイインコ」の2種類です。
どちらも通常のセキセイインコよりレアになりますが、どのような特徴があるのかをくわしく紹介します。
ジャンボセキセイインコ
ジャンボセキセイインコは、その名の通り通常のセキセイインコより体の大きな種類です。
通常のセキセイインコの体長が20cmほどに対し、ジャンボセキセイインコの体長は23cmほどです。
ジャンボセキセイインコの特徴はおでこが出ており、目が羽で埋もれています。
すこし不機嫌そうな顔に見えることや、立ち姿が堂々と見えることも特徴です。
性格は通常のセキセイインコに比べおっとりしている個体が多いようです。
羽衣セキセイインコ
羽衣セキセイインコは、
頭や背中の羽の一部が巻き毛になっています。
巻き毛の位置や大きさは個体によって異なります。
また、羽色もバリエーションがありますが、通常のセキセイインコのように多くはありません。
インコの羽色一覧
![いろいろなインコ](https://petopi.jp/wp-content/uploads/2019/09/parakeets_iroiro-e1567948295994.jpg)
ここでは、セキセイインコの主な品種を紹介します。
この品種の中から、さらに色味の微妙に違う子も続々と誕生しています。
是非この品種を参考に、ご自分のお気に入りの品種を探してみてください。
ノーマルグリーン
ノーマルグリーンは最も原種に近い品種で販売店でも見かけることの多いポピュラーな羽色です。
イエローとグリーンがベースで、頭部と背中にシェルマークと呼ばれる黒いさざ波模様が特徴です。
成鳥になるとオスは鼻が青くなるので、性別の判別が容易で、アイリスリングも存在します。
価格もリーズナブルで、飼いやすい品種です。
オパーリン
オパーリンは、ノーマルにあるシェルマークが薄いまたは存在しない種類です。
模様が残っているものは後ろから見ると、V字になっていることが特徴です。
アイリスリングは存在し、オスは鼻が青くなります。
宝石のように美しいことから、オパーリンと名付けられました。
羽色はグリーン系やブルー系をはじめ、複雑なものまで豊富に存在します。
レインボー
一般的にレインボーは「イエローフェイス・オパーリン」のことを指します。
頭部から背部にかけて黄色から青色に色移りしていることから、レインボーと呼ばれています。
アイリスリングは存在し、オスは鼻が青くなります。
シェルマークのあるものをノーマルと呼び、薄いまたは存在しない品種はパステルと呼びます。
また、全体的に薄いパステルカラーの羽色をしている種類は、パステルカラーレインボーと呼ぶこともあります。
レインボーは人気が高く、ややレアカラーです。
パイド
パイドとは「色抜け」という意味があり、その名の通り羽や腹部などの一部が色抜けしています。
よく見かけるカラーは水色で、羽や腹部の一部が白く色抜けしています。
色抜けするカラーは、頭の色と同じであり、頭部が黄色の種類なら黄色に色抜けし、頭部が白色であれば色抜けは白色になります。
パイドは人気の高いカラーでもあります。
色の抜け方によっては価格が高くなることがあります。
ハルクイン
ハルクインは、身体の上部と下部で異なる色をしている品種です。
ハルクインはハーレクインから来ており、「まだら模様」という意味です。
背中と羽のまだら模様がまだらに抜けています。
アイリスリングはなく、オスは成鳥になっても鼻が青くならないことから性別の判別がやや困難です。
ハルクインの中でもイエローフェイスは「4色ハルクイン」と呼ばれ、レアな品種でなかなか目にすることはありません。
どうしても欲しい方は、ブリーダーに相談して繁殖に成功するのを待ちましょう。
ルチノー
ルチノーは、全身が黄色で赤目なことが特徴です。
黄色以外の色素がなくメラニン色素がないことで、黒目の部分が透けて赤く見えます。
ルチノーとはラテン語で黄色を意味しています。
稀に黒目のルチノーも存在し、それらは「イエローブラックアイ」と呼ばれています。
アイリスリングはあるものとないものがおり、鼻の色は青くなりません。
アルビノ
アルビノは、全身が真っ白で赤目の品種です。
もともとアルビノはメラニンの欠如による遺伝子疾患がある個体でしたが、現在は品種として登録されています。
稀に黒目のアルビノも存在し、「ホワイトブラックアイ」と呼ばれています。
アイリスリングはあるものとないものがいり、鼻は青くなりません。
真っ白な羽色は美しく人気が高い品種ですが、光に弱い傾向があることや汚れが目立ちやすい特徴があります。
インコの羽色はどんなのがある?まとめ
インコの中でも最も人気の高いセキセイインコは、カラーバリエーションが豊富なことも特徴です。
登録されているカラーだけでも数千が存在します。
羽色の豊富なセキセイインコですが、野生下では天敵から目立たなくするために、黄色と緑一色です。
ほかのカラーは人工的な交配によって産まれたもので、赤色以外の全ての色のインコが存在します。
また、羽色のバリエーションのほかにもジャンボセキセイインコや羽衣セキセイインコなど、姿かたちの異なる品種も存在します。
品種だけでも非常に奥が深いセキセイインコですので、ぜひ色々なお店を回ってお気に入り羽色を見つけてみてください。