最近ではフクロウカフェも各地にでき、フクロウが身近なものになりました。
フクロウのクルクル回る首の動きや表情の変化は、とても魅力的でフクロウをペットにしたいと考える方も多いのではないでしょうか。
フクロウは基本的に人に懐くことはないとされていますが、種類によってはまったく懐かないわけでもありません。
そこで今回は、フクロウ初心者にもおすすめの種類と、飼い方の注意点についてご紹介します。
フクロウ初心者にもおすすめの種類は?
世界中にフクロウは約220種類いますが、フクロウによって飼育がとても難しい種類だったり、比較的飼いやすい種類だったりとさまざまです。
何も知らずにペットショップへ行き、後になってこんなはずじゃなかった、ということはフクロウにとっても不幸でしかありません。
そうならないためにもここでは、フクロウ初心者にもおすすめの種類を見ていきましょう。
コキンメフクロウ
コキンメフクロウは、体長が22cm前後と小型のフクロウです。
飼育スペースもそれほど必要ないことや、比較的穏やかな性格から初心者でも飼いやすいフクロウとして人気があります。
臆病で警戒心が強いため飼い主に慣れるまで時間はかかりますが、1度懐いてしまえばスキンシップをとることのできるフクロウですよ!
ペットショップでの相場は15万円~30万円前後なので、比較的手に入れやすい値段なことも人気の理由の1つです。
スピックスコノハズク
スピックスコノハズクは、体長が20cm~24cmの小型のフクロウです。
とても温厚な性格で、人を恐れないことや体の丈夫さが初心者でも飼いやすいフクロウとして人気が定着しています。
しかし、鳴き声が大きいので、マンションやアパートでの飼育はむいておらず、1戸建ての物件での飼育がおすすめです。
ペットショップでの相場は20万円~30万円前後です。
ヨーロッパコノハズク
ヨーロッパコノハズクも、体長が15cm~20cmと超小型なフクロウで、手の平サイズなことが人気です。
温厚な性格で人に懐きやすく、飼い主の腕や肩にとまってくることもあります。
鳴き声がとても可愛いのも特徴で、人気があるためペットショップでも10万円~20万円前後で販売されています。
メンフクロウ
メンフクロウは、体長が40cmと中型のフクロウになります。
おっとりした性格で、環境適応能力に優れているため、初心者でも飼いやすいフクロウです。
お面を付けているような顔ですが、人間の顔のように表情豊かなため、とても親近感がわきますよ!
こちらも人気のあるフクロウなので、ペットショップでの相場は10万円~20万円前後と中型のフクロウでもかなりリーズナブルな値段となっています。
カラフトフクロウ
大きなフクロウを飼いたいと思っているなら、カラフトフクロウがおすすめです。
体長は50cm~70cmで、羽毛の量が多くとても存在感のある大型のフクロウです。
温厚な性格で人に懐きやすいことから、飼いやすいフクロウとしてじわじわと人気になってきています。
最近になって注目され始めたばかりなので、ペットショップでの相場は50万円~70万円前後と高額です。
フクロウを飼う前に
とっても魅力がいっぱいのフクロウですが、犬や猫のような感覚で飼うことはできません。
犬や猫は愛玩動物(ペットとして改良されたもの)ですが、フクロウは野生鳥類です。
人にべったり懐くことはなく、しつけをすることもできません。
だからと言って、途中で投げ出すことをしてはいけません。
飼う以上は責任を持って、フクロウの命を預かっているという自覚が必要なのです。
フクロウを飼う前に、考えてほしいことをご紹介させていただきます。
フクロウの寿命は長い
フクロウの寿命はとても長いです。
小型のフクロウでも平均寿命は10年~15年、中型のフクロウになると20年~30年、大型のフクロウでは40年以上です。
今だけで考えるのではなく、10年、20年という期間をしっかりお世話できるかを考えてみてくださいね。
フクロウは猛禽類
フクロウは猛禽類という肉食獣です。
餌はマウスやヒヨコ、ウズラの生肉を与えなければいけません。
残念ながら、フクロウの飼育放棄や、栄養不足による餓死がとても多いです。
スーパーで売っている生肉は血抜きがされているため、フクロウの餌にはなりません。
ペットショップや爬虫類ショップなどでフクロウ専用の餌を購入し、自分でマウスやヒヨコ、ウズラをさばいて食べられる部分と食べられない頭部や内臓を取り除き、一口大に切って与えてあげなければいけません。
餌代は1ヶ月に5,000円~10,000円程度かかります。
マウスやヒヨコ、ウズラの死体が見れない、触れない、という方は、フクロウを飼育することはできません。
フクロウ初心者の飼い方の注意点
フクロウを飼う前に、寿命や餌など現実的な話を述べさせてもらいましたが、フクロウにも命があることを忘れてほしくないからです。
簡単な気持ちで飼ってしまうと、簡単に捨てたり飼育放棄につながってしまうため、よく考えてから決めてくださいね。
責任を持ってフクロウを飼うと決めたなら、今度はフクロウ初心者の飼い方の注意点について見ていきましょう。
ケージ
フクロウを飼うケージは、フクロウ専用の大型のケージが必要になります。
フクロウの体長の3倍~4倍の広さが必要で、ケージの中にはフクロウが身を隠すことのできる巣箱のようなものを設置してあげましょう。
フクロウはとてもストレスに弱く、身を隠す場所がないことでストレスを余計に抱えてしまいます。
温度管理
フクロウはとても暑さ寒さに弱いです。
フクロウが寒いと感じれば、動きが鈍くなったり、餌を食べる勢いがなかったり、下痢をしたり、飼い主のそばから離れない、といった行動が見られます。
エアコンで暖房をかけたり、ペット用ヒーターをケージにむけてあげるなど、きちんと対処してあげましょう。 フクロウは自分から暖かい場所に移動して暖をとります。
また、逆に暑すぎる場合では口を開けて熱を逃がそうとするため、冷房を入れてあげたり、涼しい場所に移動させてあげる必要があります。
フクロウは汗をかくことができないため、夏場は30℃以上にならないように注意してください。
栄養不足
フクロウは1日に1~2回の食事が必要です。
ペットのフクロウで多い死因の餓死を避けるためにも、栄養不足には気を付けましょう。
餌の量はフクロウの体重の15%~20%程度を目安にして、体重の変化を見ながら量を調整してあげなければいけません。
マウスとヒヨコ、ウズラをバランス良くあげることも大切で、ヒヨコばかりだと体重が落ちてしまったり、マウスばかりでは胃腸に負担がかかるため、配分を考えてあげましょう。
わからない場合は、どんなことでも獣医師に相談することがおすすめです。
動物病院では、フクロウを診察できる病院とできない病院があるため、事前に調べておくことも大切です。
フクロウ初心者にもおすすめの種類|まとめ
今回は、フクロウ初心者にもおすすめの種類のフクロウや、飼い方の注意点についてご紹介しました。
最近では、フクロウに限らずペットの飼育放棄が問題になっています。
可愛いからと軽い気持ちで飼ってしまうことは、フクロウにとっても不幸を招きかねませんね。
フクロウは魅力たっぷりなペットです。
飼いやすいおすすめの種類のフクロウや、飼い方の注意点についてしっかり考え、フクロウと素敵な生活を送れるようにしましょう。