猫の知能ってどれくらいあるかご存知でしょうか?
実は猫の知能指数は場合によっては犬よりも高く、種類によっては犬がおこなう芸を簡単にやってのけてしまうことも。
そんな猫の知能指数はどれくらい高いのでしょうか?
また、どの種類の猫がお利口さんなのでしょうか?
気になる猫の知能レベルを調査してまいりました!
猫の知能レベルは人間の2歳に匹敵する!
猫を観察していると人の言葉を理解している素振りを見せたり、一度見たことをしっかりと覚えていて驚かせたりしますよね。
実はこれらの行動はただの偶然ではなく、猫の知能レベルがほかの動物に比べて高いからだといえます。
猫の知能指数はどれくらいなのでしょうか?
猫の脳化指数
皆さまは「脳化指数」というものをご存知でしょうか?
脳化指数とは脳の重さと体重から算出される数値のことです。
この脳化指数ですが人間は約0.9という数字を出しています。
ヒトとよく似ていると言われるチンパンジーは0.30、カラスが0.16と、一般的に頭がよいとされている動物は、軒並みこの脳化指数が高い傾向にあります。
猫の脳化指数は0.12、この数値は犬の0.14と大差ないといえるだけではなく、馬が0.10であることからも、大変知能レベルが高い動物だとされているのです。
ただし、この脳化指数はあくまでも一つの目安であり、この脳化指数だけでは猫の頭がよい、犬よりも数値が低いから利口ではないと言い切れません。
猫は人間でいうと何歳くらいなの?
猫の知能を知る一つの目安としてよく言われるのが、猫の知能レベルは人間の1〜3歳に相当するというもの。
その根拠は、猫の行動や考え方、さらには物事の理解度が1〜3歳くらいの子供と同レベルであるためだとされています。
そんな理由で?と、疑問に思われるでしょうが、残念ながら猫の知能指数の研究はほとんど進んでおらず、猫が物事をどの程度理解し、どの程度のことを考えながら行動をしているのかは解明されていません。
猫は自由すぎて知能指数を正確に測れない!?
猫の知能指数や知能レベルを測るために、ある学者が実験をおこないました。
実験内容は単純なもので、エサを入れた箱だけにランプを点灯させて「ランプが点灯している箱にエサが入っている」ということを教えて、その事実を「どれくらいまで覚えていられるか?」というのを計測しました。
その結果、同じ実験をした犬は5分を過ぎると忘れてしまったのに対し、猫は16時間も覚えていたのです。
しかし、エサをおもちゃに変更すると、なんと猫は10秒も記憶できなかったのだとか。
つまり、猫は自分が興味もっているものに対しては驚くほどの知能を発揮するけれど、興味がないものに対しては無関心なのです。
この実験からわかるように、猫は興味を惹かれるものに対して以外は無関心であり、たとえ知能指数を計測する実験をおこなったとしても、猫の気分が乗ってくれなければ正確な実験結果が得られないのです。
なんとも、自由奔放な猫らしい理由ですね。
猫の知能は犬よりも高いのは本当?
代表的なペットとして長年人間から親しまれている犬と猫。
よく犬派の人、猫派の人と分かれて「犬の方がかわいい」「猫の方がキュート」「犬の方が従順」「猫の方が癒される」などと論争を繰り広げている光景を目にしますよね。
そんな犬派、猫派の間でよく争われている題材が「犬と猫、どちらの方が賢いか」というもの。
猫は賢いとは言いますが、盲導犬、聴導犬、災害救助犬など、働く犬がたくさんいることからやはり犬の方が知能レベルは高いのでは?とも思いますよね。
犬の知能は人間でいうと2〜3歳程度
犬の種類によって異なりますが、犬の知能レベルは人間でいうと2〜3歳程度だといわれています。
これは猫と同じ知能レベルだと言えますよね。
ただし、これも犬の行動の特徴などから人間の2〜3歳レベルであると判断されただけであり、あくまでも目安としての数値です。
猫は犬よりも認知能力が高い
知能レベルが同じであっても、猫と犬では優れている能力が違ってきます。
例えば物事を推測したり、複雑な事象に対してはなかなか対応できない猫に対して犬はある程度複雑な事象であっても対応できる認知能力を持っているのです。
それに加えて、興味のない物事に関して全く理解しようとも覚えようともしませんからこの限りではありませんよね。
この認知能力の違い=頭の良し悪しと結論付けることはできませんが、認知能力が犬よりも低いことから「猫は物事を覚えるのが苦手で頭が悪い」と勘違いされてしまうこともあります。
犬よりも空間認識能力に優れている
犬よりも優れている能力もあります。
その代表的なものが空間認識能力です。
空間を把握する能力が犬よりも高いため、下からは見えないような高いところに平気でジャンプができますし、俊敏な動きで狭い場所でも高低差のある場所でもスイスイと進むことができます。
これは犬には真似できない行動だといえるでしょう。
狩りの能力も高い
知能の高さが発揮される場面が狩りの場面です。
犬も狩りは上手ですが、それでも猫の方が狩りレベルは高いといわれています。
例えば小鳥やネズミを捕まえるときも、正面から捕まえにいくのではなく、獲物の動きを予測しながら先回りをしたり、気がつかれないようにジッと息を潜め待ち伏せをしたりするのも知能が高いからこそできる行動だといえます。
このように猫と犬、どちらも知能が高く状況によっては変わるため一概に優劣はつけ難いといえるのです。
知能レベルの高い猫の種類
猫の知能は高いという説明をしましたが、実は種類によってその知能レベルは変わるといわれています。
最後は賢いといわれている猫の種類をご紹介しましょう。
ただし、賢いといわれている猫種でも個体差によって変わるかと思いますのでご注意ください。
シャムねこ
タイ原産の気品あふれる猫種シャムねこは日本でも大人気の種類です。
特徴は成長するに従って現れるポイント。
白地の体の顔や耳、足や尻尾に黒っぽい色が入るのが特徴です。
サファイアブルーの瞳とシャープな体のラインが貴族っぽいですね。
ペルシャ猫
猫の王様という異名をもつペルシャ猫。
なんといってもフワフワのボリューミーな体が特徴的です。
とても穏やかな性格の猫で、世界中から長年愛されている種類の猫だといえます。
ロシアンブルー
猫界のブルー御三家として知られるロシアンブルー。
美しく輝くグレーの毛色が特徴的な種類で、口元が微笑んでいるようにみえることから「ロシアンスマイル」という言葉もあります。
大変おとなしい性格ではありますが、少し神経質な一面もあります。
猫の知能レベルを知って良好な関係を築こう
猫の知能レベルは人間でいうと2〜3歳児くらいだという事実に驚いている方も多いのではないでしょうか?
猫は知能が低い、なんてこともいわれますが、それは猫の自由気ままかつ、興味がないものに対してトコトンまで無関心な性格が関係しているのかも。
とはいっても、本当のところはどうなのかわからないのも事実。
猫は頭がよいのか、そうではないのか、ぜひご自身で確かめてくださいね。