猫を貰ったり保護した時に、年齢がわからなければその後のケアに悩みますね。
譲渡会や里親募集で猫を飼うことになったなら、ある推測年齢は教えてもらえますが、捨て猫を拾った時に、それが子猫なのか老猫なのかでお世話の仕方も違ってきます。
そこで今回は、猫の見た目から推測できる年齢の見分け方や、調べ方について調べてみました。
猫の年齢を知るためにも、ぜひ参考にしてくださいね!
子猫の年齢の見分け方
猫の見た目が小さく、幼い顔つきであれば子猫ということはわかります。
しかし、生後どれくらいなのかがわからなければ、ミルクを与えるのか、離乳食なのか、子猫用フードなのか迷いますね。
子猫の時期は、成長するために適切なフードが必要になります。
そこで、ここでは子猫の年齢の見わけ方をご紹介します。
生後0日~1週間
生まれて3日以内の子猫であれば、へその緒が付いています。
へその緒は3日もすれば自然に取れるため、へその緒が付いている子猫は、生まれて間もないことになります。
また、生後0日~1週間くらいの子猫は、目も開いておらず、耳も頭に付くように倒れていて、もちろん耳も聞こえていません。
ほとんど寝ていますが、動く時は這うようにもぞもぞとします。
爪の出し入れが出来ないため、爪がずっと出ている状態です。
生後1週間~2週間
生後1週間~2週間の子猫では、やっと目が開き始め、キットンブルーという子猫特有の青い色の目をしています。
耳も聞こえるようになり、音のする方に顔を向けることができ、顔を洗ったり、手足を舐めるなどの猫らしい行動が見られるようになるのもこの頃です。
歩くことはできませんが、前足で踏ん張り体を起こすことができるようになります。
生後2週間~2ヶ月
生後2週間~5週間の子猫は、乳歯が生え始め、耳も立ち始めます。
爪の出し入れができるようになり、生後3週間ではよちよち歩きを始め、生後4週間で上手に歩けるようになります。
生後5週間~6週間の子猫は、乳歯が生え揃います。
まばらだったふわふわな被毛も生え揃い、自力で排泄もできて、この頃から離乳食が食べられるようになります。
生後6週間~2ヶ月になると、耳がしっかり立つようになり、骨格も発達して手足が長くなります。
生後2ヶ月~1歳
生後2ヶ月~3ヶ月の子猫は、目の色が体の被毛の色に合わせるように変化します。
この時期に子猫用フードに切り替えます。
生後3ヶ月~5ヶ月では、乳歯から永久歯に生え変わりが始まります。
生後6ヶ月~8ヶ月になると、永久歯が生え揃い、白く艶のあるキレイな歯が見て分かります。
顔つきに幼さが消え始め、ふわふわな被毛からサラサラな被毛に生え変わります。
メス猫に発情期が始まるのもこの頃です。
生後8週間~1歳の子猫は、見た目はほぼ成猫になってきます。
成猫の年齢の見分け方
続いては、一番見た目での判断が難しいとされる、成猫の年齢の見分け方をご紹介します。
1歳~3歳
1歳~2歳の猫では、骨格が形成されバランスのとれた体が出来上がります。
歯も太くしっかりしており、やや黄ばみが見られるようになります。
そして、1歳頃から成猫用のフードに切り替えます。
オス猫の発情が盛んになるのはこの頃で、活発に動き回ったり、やんちゃな行動が多くみられます。
また、2歳~3歳ではオス猫とメス猫の体格に差がでてくるようになります。
3歳~6歳
3歳~6歳では、一番毛艶が良い時期ですが、歯の汚れや黄ばみ、歯石が見てすぐに分かるようになります。
6歳になる頃に、口の周りに白い毛が生え始めます。
オス猫の発情のピークがこの頃で、欲求が溜まっていると攻撃的になることもあります。
老猫の年齢の見分け方
最後は、老猫の年齢の見分け方です。
最近では、老猫の見た目が若く、年齢がわかりにくいことも多々ありますので、こちらを参考にしてください。
7歳~10歳
7歳~10歳の猫は、毛艶があまり見られることはなく、爪の透明感もなくなり、爪が欠けていることもあります。
歯茎にも変化が現れ、目減りし始めます。
動きもゆっくりになり、落ち着いた行動になります。
7歳頃からシニア用フードに切り替える必要があります。
11歳~15歳
11歳~15歳の猫では、被毛に艶がなくパサパサしています。
ところどころに脱毛が見られるようになり、フケも目立つことが多いです。
目も白く濁り始め、嗅覚や聴覚が衰えてくるため、反応が鈍くなってきます。
歯が抜けていたり、口の中や歯茎にシミも出てくるほか、爪の出し入れが苦手になり、爪が出ているままの状態になることもあります。
足腰が弱くなり、あまり動こうとせずに1日中寝てばかりいます。
猫の見た目以外での年齢の調べ方
猫の年齢をある程度判断するには、見た目以外の調べ方もあります。
動物病院に連れて行くと、獣医師さんが見て年齢を判断するのは歯ですが、それ以外にも調べ方がありますので、こちらでご紹介します。
猫の歯から年齢を推測する調べ方
まずは、獣医師さんが猫の年齢の判断材料としている歯についての調べ方です。
猫は生後5~6週間で乳歯が生え揃いますが、猫の口の中に歯があるのか確認してみましょう。
乳歯と永久歯の違いは、乳歯は細く鋭いといった特徴がみられ、永久歯は太く少し丸みがあります。
生後3ヶ月~5ヶ月 | 乳歯と永久歯が二重に重なる部分がある |
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生後6ヶ月~8ヶ月 | 全て永久歯になっていて白く艶がある |
生後8ヶ月~1歳 | 門歯が少し減り始めている |
1歳~2歳 | 歯が少し黄ばんできている |
3歳~5歳 | 歯石が付いている |
7歳~10歳 | 歯茎が目減りしている |
11歳~15歳 | 歯の色素沈着や歯が抜けている |
と、ある程度の推測ができます。
しかし、あくまでも健康体の猫の通常の歯の状態なので、個体差はあります。
猫の体重から年齢を推測する調べ方
また、猫の体重からもおおよその年齢を推測できますが、栄養がちゃんと摂れていない猫では体重は少なくなりますし、食べすぎで肥満気味の猫では体重が増えているため、あまり参考にはなりませんが、目安程度に知っておきましょう。
生後0日 | 100g前後 |
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生後1~2週間 | 110g~170g前後 |
生後3週間 | 170g~225g前後 |
生後4~5週間 | 225g~450g前後 |
生後7~8週間 | 680g~900g前後 |
生後3ヶ月 | 1kg~1.5kg |
生後4ヶ月 | 1.8kg~2kg |
猫の体重は、生後3ヶ月を過ぎてからは1ヶ月に450gずつ増えていき、4.5kg程度まで増加しますが、その後は安定します。
猫の目から年齢を推測する調べ方
猫の年齢の調べ方として、目に医療用のペンライトの光を当てる方法があります。
通常のペンライトでは猫の目を傷めてしまうため、必ず医療用のペンライトを使用してください。
部屋を少し暗くして、猫から20cmほど離した位置から、目にペンライトの光を当てます。
ペンライトの光と同じ方向に動く光が前面光、ペンライトの光と逆の方向に動く光を後面光と呼び、前面光と後面光の直径の大きさで判断します。
4歳5ヶ月まで | 前面光と後面光の大きさが同じ |
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4歳6ヶ月~7歳5ヶ月 | 前面光は小さいままだが後面光が1.5mmと大きくなる |
7歳6ヶ月~9歳 | 前面光が1mm、後面光が2mm、反射する光が少しぼやける |
9歳~13歳 | 前面光が1.5mm、後面光が2.5mm、前面光も後面光もぼやけている |
13歳~15歳 | 前面光が2mm、後面光が3mm、光はぼやけている |
15歳以上 | 前面光が3mm、後面光が4mm、光はぼやけている |
猫の年齢は見た目である程度推測できる|まとめ
今回は、猫の見た目から推測できる年齢の見分け方や、年齢の調べ方についてご紹介しました。
猫の正確な年齢を知ることはできなくても、ある程度の年齢がわかっているだけで、お世話の仕方も飼い主としての心構えも全然違います。
猫を飼ったらまずは動物病院に行く必要がありますし、獣医師さんからもおおよその年齢を教えてもらうことはできますが、獣医師さんでも正確な年齢はわかりません。
自分で出した推定年齢と、獣医師さんから聞く年齢が似たようなものであれば間違いはありませんね。
年齢のわからない猫のためにも、年齢を知ってそれに合わせた生活環境を整えてあげましょう!