愛猫の体重を維持することは健康を守ることだと言われています。
そのため愛猫が急に痩せてしまったときは注意が必要です。
そこには何らかの原因が隠れているのです。
急に痩せるのは、言葉をしゃべれない猫からのSOSかも?
今回はそんな、猫が急に痩せる場合に考えられる原因と病気、高齢との関係について徹底分析しましょう。
猫が急に痩せたときに考えられる原因
痩せた原因が明白であれば、まだよいのですが理由もわからず痩せてしまったとき、飼い主としては心配になりますよね。
まずは、猫がなぜ急に痩せたのか、原因を一つずつ調べてみましょう。
猫が急に痩せた原因1:病気
まず考えていただきたいのが病気の可能性です。
人間でも調子が悪かったり、病気を患ってしまうと痩せていきますよね。
それと同じように、猫も病気によって健康を損なわれてしまうと痩せてしまいます。
さらに、病気によって餌が思うように食べられなかったり、食欲不振によって食事量が減っても痩せます。
猫が急に痩せた原因2:ストレス
続いて考えていただきたい原因がストレスです。
猫はストレス耐性が少ない動物です。
そのため、人間にとってはどうということがないシーンでも多大なるストレスを感じてしまうことも珍しくはありません。
またストレスを溜め込んだ結果、病気を引き起こすこともあり、ストレスはさまざまな悪影響を及ぼす、大変危険な原因です。
愛猫に健康で長生きをしてほしいならばストレスのない生活を心がけてあげましょう。
猫が急に痩せた原因3:生活習慣の変化
痩せたと感じる原因は他にもあります。
例えば生活習慣が変わることで運動量が増えた場合です。
室内飼いの猫はどうしても運動の機会が少ないため、肥満になりやすいのですが、運動不足解消のために普段よりもたくさん遊んであげたり、新入り猫を迎えたことで追いかけっこをするようになったりすると、体重も自然と減ります。
もし、肥満気味の場合ならばそのままダイエットを続ければよいでしょうが、特に痩せる必要もないのに痩せたという場合は、餌の量を増やすなど体重が減らないように工夫をしましょう。
猫が急に痩せた原因4:フードが合っていない
急に痩せたと感じるときに、さらにチェックをしていただきたいのがキャットフードについてです。
一般的に販売されているキャットフードはもちろんのこと、品質の高い餌として知られているプレミアムフードであったとしても、体質によっては合わずに結果的に痩せる原因となることもあります。
また、室内飼いだからと肥満予防のためにダイエットフードを与えていた結果、カロリーが足りずに痩せてしまう原因となったり、年齢に合っていないフードによってカロリー摂取ができていない場合もあります。
痩せたと感じたときは、与えているキャットフードは本当に体型や年齢に適したものなのかを考えましょう。
もし愛猫に合ったキャットフードが見つからない場合は、獣医師に相談をするのもおすすめです。
猫が急に痩せた原因5:吐いている
猫はよく吐く動物だとはいわれていますが、1日に何度も吐いてしまうというのは何かしらの原因があります。
毛玉を吐いているだけと油断をしていると、いつの間にか体重が急に減っていることに気付いたことで病気が発覚したとしても手遅れになっている場合もあります。
痩せたと感じたら、愛猫の最近の体調について考えてみましょう。
以前よりも頻繁に吐くというならば念のために獣医師に相談をしてください。
猫が急に痩せた原因6:高齢
高齢になると痩せてくる猫も多いようです。
猫は11歳から高齢期に突入し、若いときほどご飯を多く食べられません。
高齢になり足腰が弱くなると、運動量もガクッと減りその結果、さらに食事量が落ちてしまい、痩せてしまうのです。
一度に食べられない猫の場合は、食事を数回に分けて与えるだけではなく、高齢猫用の高カロリーフードを活用して栄養をしっかりと補給させてあげましょう。
猫が急に痩せた原因7:夏バテ
もし暑い日が続いているならば、夏バテが原因となっているのかもしれませんよ。
夏バテによって食欲不振に陥っていたり、運動量が減り食べる量が減流だけではなく、場合によっては体調不良を起こしているのかも。
たかが夏バテと油断をしていると大変なことになるかもしれませんので、異変を感じたら注意をしましょう。
猫が急に痩せる病気3つ
猫が急に痩せたときに気をつけていただきたいのが病気です。
痩せるのは病気の初期症状であることも多く、初期段階で対応をしなかったがために病気が重症化することもあります。
急に痩せたような気がするという場合は、以下の病気を患っていないかチェックをしましょう。
腎不全
緊急性を要するもっとも気をつけていただきたい病気が腎不全です。
猫は腎臓をはじめとした泌尿器系の病気にかかりやすく、特に腎臓機能が低下する腎不全は急性と慢性の2種類にわかれます。
急性腎不全の場合は、発症から数時間程度で死亡することもあり、逆に慢性腎不全は徐々に症状が悪化します。
その症状が進行するにつれて、水を飲む量が増え、食欲不振に陥り、体重が減少していきます。
慢性腎不全とはいっても、症状の進行には数ヶ月〜数年と個体差があります。
痩せてきたと感じたら、他に症状がないかチェックをするようにしましょう。
糖尿病・甲状腺機能亢進症
食欲があるのに体重が減るのは、糖尿病や甲状腺機能亢進症を患っている可能性があります。
水を飲む量が増える場合は糖尿病の危険性が、食欲が増し性格が凶暴になる場合は甲状腺機能亢進症の可能性があります。
これらの病気は投薬、食事管理が必要になるだけではなく、生活環境の改善も必要になりますので気をつけましょう。
口腔疾患
内臓疾患以外にも痩せる原因があります。
それが口腔疾患、歯周病など口腔内に炎症が起こり痛くてご飯が食べられなくなっているのかもしれません。
特に歯周病は進行すると葉が抜け落ちてしまう歯槽膿漏になるだけではなく、さまざまな病気を引き起こす可能性もあります。
痩せた、食欲があまりないという場合はチェックをしましょう。
痩せた気がするときにチェックしていただきたいポイント
抱っこをした感じ、いつもよりも軽く感じたけれど常に体重を測っているわけではないからわからない・・・という方もいらっしゃるでしょう。
そんなときは、痩せすぎていないかをチェックしてみましょう。
実は猫には適正体重というものがあります。
大型の猫種、小型の猫種によって適正体重は異なりますが、一般的に2.9Kg以下になると痩せすぎといわれています。
また、猫の体を真上から見たときに、首回りが細く、腰がかなりくびれていて、背骨や肋骨に簡単に触れる場合は痩せすぎている可能性があります。
猫によって元々痩せすぎている個体、逆に小柄でも脂肪がたくさんついている個体など様々です。
急に飼い猫が痩せたと感じたときは、セルフチェックをしてみましょう。
猫が急に痩せたときは気をつけよう
猫が痩せたと感じたならば、勘違いでもよいので、早めに獣医師に相談をしましょう。
念のために診察をすることで思わぬ病気の早期発見ができるかもしれません。
また病気が原因ではない場合でも、高齢による食事量の変化や運動量の変化を知るきっかけになるかもしれません。
できるならば、普段から愛猫の体重を把握し痩せたときはすぐに対応できるようにしておきましょう。