マンチカンを飼っている、飼いたいと思っている方や興味のある方必見!
マンチカンというねこちゃんはいったいどんな猫なのでしょうか?
猫は猫種によって、特徴や性格が変わってくるので飼い方やしつけ方にも違いがあります。
また、遺伝的な病気を持っていたり、寿命が違ったりと飼い方にあたって注意すべき点も変わってきます。
今回はマンチカンという猫種について詳しくご紹介!
特徴から性格、寿命や飼い方・しつけの方法については勿論、マンチカンの出生の歴史や名前の由来など意外と知らないねこちゃんの情報を大公開します!
マンチカンの基本情報
- 原産国、地域アメリカ
- 一般的な体重2.3kg~4.5kg
- 一般的な体高15㎝~20㎝
- 平均寿命13歳前後
- 平均値段20万円前後
マンチカンの名前の由来
英語で「小さい人・子供」の意味の「マンチキン/munchkin」から付けられたという説と、オズの魔法使いに登場する小人一族にちなんで付けられたという説があります。
マンチカンの歴史
意外と知らない猫ちゃんの歴史。
猫ちゃんの出生の歴史を知ると、何となく性格や体の模様・体型などの謎が解けるかもしれません。
また、出生地の歴史が分かれば、飼い方についてもわかるようになりますね。
マンチカンにはどのような歴史はがあるのでしょうか?短足猫は突然変異で誕生したとされ、最初の報告は1944年イギリスのジョーズ博士によるものだと言われていますが、第二次世界大戦の頃に姿を消してしまった様です。
その後1953年にロシアから、1964年にアメリカのニューョークで、1970年にはニューイングランドからも同じ様な足の短い猫が存在すると報告されていましたが、品種改良の直接的な原型になったのは1983年にアメリカのルイジアナ州でトレーラーの下で暮らしていた猫で、その猫は突然変異によって短足になった猫として保護され「ブラックベリー」と名付けられましたが、既に妊娠していて生まれた猫の半分が短足だった様です。
この中から1匹のオスの子猫「トゥールーズ」が繁殖家に引き取られ短足猫の研究と育種が始まります。
育種を開始した頃は、近親交配による遺伝子疾患を減らす為らに異種交配(短足猫以外の猫と)が行われていました。
こうして生まれた短足猫は、オズの魔法使いに登場する小人一族からとった名前の「マンチカン」と名付けられます。
そして1991年にニューョークで開かれたキャットショーで初めて公の場に出ましたが、短足で小さなマンチカンの姿を見た人達か様々な意見が出ました。
そして遺伝子疾患や免疫力の弱さを危惧する人と、マンチカンの可愛らして姿に魅了されて健全だと思い込もうとする人達との間で論争に発展します。
しかし、このニューヨークのキャットショートの後は単なる突然変異と位置付けられますが、この出来事以降もアメリカの各地で短足猫が発見されその猫達も育種のために使用された為、近親交配よって起こる身体的リスクが低下したとして、国際的な猫血統登録団体TICAは1995年に新種猫として公認します。
しかし猫愛好家と遺伝子学者の間で倫理面からの見解に相違があるとして猫血統団体GCCF/イギリス団体とFlFe/フランスは2014年の段階では公認していませんが、マンチカンが誕生してからまだ30年足らずと日が浅いため、今後健全化と固定化が進むと公認される可能性がある様です。
マンチカンの性格や特徴
マンチカンには、どんな性格や特徴があるのでしょうか。
猫ちゃんの特徴や性格を熟知することで、ストレスを与えない良質な環境での飼い方ができるようになります。
また、性格や猫種の特徴を知る事で適切なしつけ方が見えてきたり、病期の前兆に気づきやすくなり寿命を延ばしてあげる事にも繋がります。
単頭飼いや、多頭飼いなどで多少性格は変わってきますが、大まかには同じなのでマンチカンの性格について知っておくことがいい飼い主の必須条件になります。
マンチカンの特徴や性格にはどんなものがある?
マンチカンは明るくて元気な猫でとても人懐っこく、社会性を持った個体が多いと言われています。
社交性も持っているので多頭飼いでも先住猫や犬とも抵抗なく順応しますが、仲良くできない時は大きな猫が相手でも勇敢に向かっていくようです。
また、光ものが好きで収集する事があるようです。
マンチカンの特徴として短足が挙げられますが、短足のマンチカンは全体の20%?30%程度と言われます。
足の長さによって、長い順からスタンダード・スーパーショット・ラグハガートに分かれていますが、長足タイプでも一般的な猫よりは足が短い様です。
前足よりも後ろ足が長いので背から肩にかけて高くなっていて、楕円形の足先はマンチカンのチャームポイントと言われています。
尻尾は長めで先が細くなっています。
体格は引き締まった筋肉質のセミフィーリンで、短足タイプのマンチカンの体高は猫種の中で一番小さい様です。
くさび形の顔は丸みがあり根元が広がった先の丸い耳をして、目は少し離れています。
瞳の色は、グリーン、ヘーゼル、ゴールド、オレンジ、ブルー、サファィヤブルー、オッドアイなど殆どのカラーが現れる様です。
被毛は短毛種と長毛種が存在しますが長毛種でもセミロング程度の長さで首回りに飾り毛があります。
そして作出の過程で様々な猫と交配された為、毛色が豊富ですが全ての毛色、毛の長さが認められています。
マンチカンのオスとメスの違い
猫種だけでなく、オス・メスによっても、甘えんぼだったり社交的だったりと性格や特徴は変わってきます。
オス・メスそれぞれの性格の違いや行動を知ることで、どんな飼い方しつけ方をしたらいいかなども分かるので、きちんと知っておくことが大切です。
マンチカンの性別ごとの性格・特徴を見ていきましょう。
オス:メスよりも活発に動きますし元気な子が多いようです。
メス:オスよりも体が小さく、穏やかな性格のようです。
マンチカンをお迎えする値段は?
こんな性格や特徴を持ったねこちゃんを実際にお迎えする際にはどのくらいの値段で家族にすることができるのでしょうか?
マンチカンの価格相場は、20万円前後です。
ただし、ブリーダーさんから引き取る場合や、保健所、里親譲渡会などでお迎えする場合には値段が変わってきます。
わんちゃんの年齢にこだわりがなかったり、手間のかからない子が欲しいと感じるのであれば、里親としてお迎えするのもいかがでしょうか。
マンチカンの特徴
猫種によって色や柄、外見はそれぞれ違いがあります。
またそのような外見の特徴を掛け合わせたミックス猫も今人気が高くなっています。
マンチカンの毛色やミックス猫にはどのような子がいるのか、見ていきましょう。
マンチカンの毛色にはどんなものがある?
マンチカンの毛の色や柄にはどんなものがあるのでしょうか?
レッド、クリーム、キャリコ、シルバー、カメオ、ブラック、ホワイト、ブルー、フォーン、シナモン、チョコレートなどがあります。
マンチカンのミックス猫
最近増えているミックス猫。
ミックス猫はお母さん・お父さんの猫種の性格や愛らしい部分、美しい部分を引き継いでいるため人々を魅了しています。
また、純血種はその猫特有の遺伝病を受け継ぎやすいのですが、ミックス猫の場合そのような遺伝的な病気のリスクが改善されていたり、病気になりにくくなったりと寿命が純血よりも長いという特徴もあります。
マンチカンのミックス猫にはどのような種類があるのでしょうか。
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マンチカンの飼い方としつけ方
猫種によって適している飼い方やしつけ方は様々です。
もちろん、個体の性格によってしつけ方も全く変わってくるので、目安になります。
適切な飼い方をしてあげることで、猫ちゃんの健康寿命を延ばすことができます。
マンチカンに適切な飼い方・しつけ方をご紹介!
体は小さいですが、足の長さのタイプに関係なく運動神経が良く、非常にパワフルで「猫のスーパーカー」と呼ばれるくらいのスピードで動きますし小回りも利きますので、遊びのスペースを十分に取ってあげると良いです。
好奇心も旺盛で家の中を探索することが好きで、気になるものがあると中を確かめようとしますので、ビニール袋などは頭から被ると危険ですので目の届くところには置かないように注意が必要です。
また、体が小さいので細かい場所にも危険が隠れている事がありますから、目線を低くして確認すると良いでしょう。
よく動きますが、よく寝るという性質持っていて成猫で1日15~16時間、子猫や老齢期では20時間程度寝ますので、寝ている時は邪魔しないようにした方が良いです。
被毛の手入れは短毛種は1日に1回のブラッシングで良く、長毛種は1日2回のブラッシングと月に1回シャンプーすると良いですが、シャンプーは子猫の頃から慣れさせると成猫になった時に楽です。
ただ、マンチカンは猫として珍しくお風呂好きな子が多いようです。
賢いのでトイレなどの覚が早いのでしつけ易い猫です。
しかし、いたずらが多く、時には飼い主が困ることもありますが、その時におお声や音を出したり体罰を与えてしまうと臆病な面があるので、恐怖心から信頼関係が失われてしまいますので注意が必要です。
いたずらされたら困るものは片付けたりと、飼育環境を整えるようにした方が良いです。
マンチカンは、室内で飼うことに適しています。
昔は室外で飼う事が猫本来の自由のためと言われていましたが、不運な事故や病気・怪我を防ぐため必ず室内飼いしてあげるようにしましょう。
寿命を延ばしてあげるためにも、飼い方や環境は適切なものを選んであげてください
マンチカンにおすすめのエサ
猫ちゃんのエサというのは数えきれないほど販売されており、どれが適切なのかわからなくなってしまいますよね。
主に、体重や年齢、毛の長さや猫種ごとにも販売されています。
マンチカンの体質に合った、健康的に寿命を延ばしてくれるエサの種類を紹介します。
マンチカンの短足は、ダックスフンドなどの短足犬の様に重症のヘルニアにはなり難いですが、一般的な猫よりは腰に負担が掛かりますのでそれを支える足腰の筋肉を保持するために、タンパク質が35%以上の高タンパクなフードをお勧めします。
さらに、関節の炎症を抑え血液をサラサラにに保つオメガ3脂肪酸が豊富なフードが良いでしょう。
成分表で含有量を確認するときの目安として、1.2%~3.8%前後含まれていると良い様です。
マンチカンは肥満に注意が必要ので、低炭水化物もしくはグレインフリーのフードをお勧めします。
長毛のマンチカンは、毛玉症予防に繊維質が多いフードもありますが、繊維質が多いと腸内を傷付けたり胃腸障害を引き起こす場合がありますので、様子を見ながら与えると良いです。
また、一度病気をしてしまったことがある子は予防に効果的な餌や体調に合わせて適切な餌を与えることが重要です。
猫ちゃんの好みの味を理解してあげてその子に合った餌を用意するようにしましょう。
猫ちゃんの好みの味を理解してあげてその子に合った餌を用意するようにしましょう。
マンチカンの1ヶ月の食事代(エサ代)の平均
マンチカンの1ヶ月の食事代(エサ代)は、約3000円~4500円程です。
マンチカンのお風呂のペース
マンチカンのお風呂のペースは、長毛種の場合は月に1度程度で良いでしょう。
マンチカンにおすすめのグッズ
マンチカンを飼うにあたっておすすめのグッズを紹介します♪
マンチカンは高い所に登ったがジャンプしたりして活発に動いて遊びます。
体が小さい割にはジャンプ力がありますのでキャットタワーがあると良いですが、短足のためジャンプ力があると言っても一般的な猫よりは低いので、飼っているマンチカンのジャンプする高さに合ったキャットタワーを準備してあげると良いです。
おもちゃで遊ぶことも好きなので、一人で遊べるボールなどや家族と一緒に遊べる猫じゃらしなど、色々なタイプの物を用意しておくことをお勧めします。
また、退屈を嫌うので毎日留守番をさせる場合は、マンチカンが好きなパズルフィーダーを用意すると良いてす。
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家具や壁で爪を研がないように側に爪研ぎ器を置いておくと良いでしょう。
長毛のマンチカンのブラッシングには、毛先の不揃いな獣毛ブラシや皮膚を傷めないようにブラシの先が保護ピンが付いているタイプのスリッカーブラシがあると抜け毛を除去するのに便利です。
仕上げ用にコームがあると被毛の表面を整えて綺麗にするのにお勧めします。
平均寿命はどのくらい?いつまで一緒にいられる?
ペットとしての猫の歴史を見てみると室内外や適切な飼い方によって、飼い猫の平均寿命は延びていると言われています。
猫種によって大まかな平均寿命はありますが、適切なしつけや餌の与え方、飼い方をすることで猫の寿命は左右されます。
マンチカンの平均寿命
人間よりもとても寿命が短いねこちゃん。
2015年に一般社団法人ペットフード協会が調査した猫全体の平均寿命は14.85歳でした。
その分、1日1日を大切にして健康的で幸せな日々を一緒に過ごしたいですよね。
ですが、猫種によって平均寿命は違うので基礎知識として覚えておきましょう。
マンチカンの平均寿命は13歳前後です。
マンチカンのかかりやすい病気
猫種の体質によって、かかりやすい病気や平均寿命は様々です。
愛猫のかかりやすい病気を知っておくことで、日頃の生活で気をつけることも見えてきます。
スキンシップや、ご飯の食べるスピード・おトイレの状態など、猫ちゃんの健康状態を確認できるタイミングは多数あります。
動物は言葉を離せませんし、猫という生き物は痛みを我慢できてしまう動物です。
普段の生活に気を配り、少しでも体調が悪そうと感じたらすぐに病院へ行くようにしましょう。
マンチカンがかかりやすい病気
マンチカンがかかりやすい病気はこのようなものがあります。
肥満、慢性腎不全、糖尿病
マンチカンのよく使う薬・サプリ
関節疾患対策・予防にグルコサミン、コンドロイチン、コラーゲンなどのサプリが使われます。
マンチカンの治療平均的な値段
猫を飼うには、もちろん高い医療費がかかります。
最近はペット用の保険もありますがまだまだ浸透しておらず、病気になった際に飼い主は高額な治療費を払うこともあります。
治療費など値段を確認し満足に払えるか吟味した上でねこちゃんをお迎えするようにしましょう。
慢性腎不全の場合、初診料500円~1500円、血液検査料5000円~15000円、尿検査料1000円~2000円、超音波検査料3000円~8000円、投薬料1500円~3000円/1週間、療養食1500円前後/ドライフード500g 程度になります。
マンチカンを飼っている主な著名人
かつみさゆり、高橋みなみ、指原莉乃、栗原類
マンチカンに関するまとめ
マンチカンの歴史が分かると性格やしつけ方についても何となく見えてくる気がしませんか?
ねこちゃんの特徴や性格が分かるとより愛着も沸くものです。
とても可愛らし姿と茶目っ気のある仕草で人を虜にすると言われているマンチカンは、非常に人懐っこく穏やかなとても飼い易い猫です。
社交性があるので子供や先住猫が居たり、来客の多い家庭でも無理なく飼う事ができます。
また、留守番もできるので日中仕事で留守をする家庭にも向きますが、甘えん坊なので帰宅後はゆっくり遊んであげると良いでしょう。
ただ、マンチカンは水を怖がらずに、犬かきをする様に泳いで遊ぶ子もいますので、留守番の時は必ずお風呂のお湯を抜く事と落下事故を防ぐために蓋をしておくと良いです。
また、季節よっては暖房や冷房を使用して室内温度を適切に保つように配慮すると共に、お水を23 箇所に分けて置くと良いようです。
ただし長時間の留守番は苦手なようです。
環境に順応し易いので飼い主を選ばないと言われますが、大きな声や怒鳴り声を怖がりますので注意が必要ですし、怒りっぽい方には向かないようです。
余談になりますが、日本ではマンチカンと同じくらい人気があるのが折れた耳が特徴のスコティッシュホールドですが、現在マンチカンとスコティッシュホールドを交配させた「スコマンチン」と言う猫種の人気が高まり取り扱うペットショップも増えていますが、スコティッシュホールドの折れた耳は骨の異常によってあらわますので、劣性遺伝で短足が現れるマンスチンと交配したスコマンチンの中には成長すると「骨軟骨異形成症」と言う骨の病気を発症する個体もいるため、健康面のリスクが高いと指摘させています。
スコマンチンを公認しいる団体TICAとCFA発行の血統書は存在しますが、現段階では血統書が発行されているスコマンチンは非常に稀と言われていますので、この2つの団体以外の血統書は偽物の可能性が高いので注意が必要です。