SNSなどで、おしゃべりをしたり人間の肩に乗ったりする鳥をよく見かけます。
なぜ、鳥は人間に懐くのか気になったことはありませんか?
あんなに懐くのであれば、お迎えしてみたいと考える方も多いことでしょう。
お迎えするにあたり、どうやって人に懐かせているのか方法も知りたいですよね。
この記事では、鳥が人間に懐く理由や、懐きやすい種類、懐かせる方法などを紹介します。
鳥はなぜ人に懐くの?
ペットとして需要の高い鳥類のほとんどは、群れで生活をしています。
そのため、鳥が飼い主さんを群れの仲間だと思うことで、常に行動を共にしたいと思うようになります。
群れの仲間だと思うことは、刷り込みの延長線上にあると言えるでしょう。
基本的に犬のように順位付けはなく、群れの仲間だと認識するようです。
捕食されることから身を守るために群れを作ることから、懐いた場合には独りになることを嫌がり、飼い主さんが視界の届く範囲にいないと不安を感じます。
独りになったと感じた場合は、大きな声で鳴いて自分の場所を知らせるようになりこれを呼び鳴きと言います。
鳥が人間に懐くのは、群れで行動している習性があり、飼い主さんを群れの仲間だと思っているからです。
仲間と同じ行動をする修正があるため、飼い主さんがご飯を食べていれば鳥も一緒に餌を食べる姿もよく目にします。
全ての鳥種が懐くわけではない
鳥であればどの種類でも人間に懐くかと言えば、そうではありません。
例えば鳴き声がキレイなカナリアなどは観賞用であるため、ある程度飼い主さんに慣れますが、懐くことはありません。
また、タカなどの猛禽類に関しては懐くというよりは飼い主さんとの信頼関係を築くことで攻撃をしなくなり、ある程度気を許すようになります。
猛禽類もインコのように懐くことはありません。
懐きやすい鳥はどれ?
どうせ飼うなら人によく懐く種類お迎えしたいですよね。
どの種類であっても、勝手に懐くことはありませんが、比較的懐きやすい種類は存在します。
ここでは、人間に懐きやすい鳥類を紹介します。
セキセイインコ
セキセイインコは、ペットとして販売されている鳥の中で最もメジャーな種類です。
小さなころからスキンシップをとることで、手乗りにすることができます。
複数飼育も可能ですが、懐かせる場合は単独飼育がおすすめです。
オスであれば個体差によりますが、上手におしゃべりができるようになる子も少なくありません。
セキセイインコは懐くほかに価格もリーズナブルで、カラーバリエーションも豊富です。
身体も丈夫で、飼育費用もあまりかからないことから、一番飼いやすい鳥種であるとも言えます。
コザクラインコ
コザクラインコは、別名をラブバードと呼ばれる非常に愛情深い鳥です。
飼い主をパートナーと認めた場合は、非常によく懐きます。
頭もよく、ある程度の意思疎通ができるほどです。
手や肩に乗ることはもちろん、知恵おもちゃなどで芸を覚える個体がいたり、おしゃべりしたりはできませんが、給湯器などの電子音の真似をする個体はいます。
気が強い一面があり、複数飼育に不向きなことや、懐かなかった場合には攻撃的になることもあります。
オカメインコ
オカメインコは、インコと名が付きますがインコではなくオウムの仲間です。
冠羽と呼ばれる頭の羽が特徴で、身体も大きめです。
優しい性格でとてもよく懐き、口笛を得意とする個体を多く見かけます。
臆病な性格で、地震や大きな物音を聞くとパニックを起こし(オカメパニック)やすいので、飼育する際にはパニックを起こした際ケガをしないような工夫も必要です。
鳥を懐かせる方法とは
懐く種類の鳥であっても、何もしなければ懐くことはありません。
では、どのようにすれば懐いてくれるのでしょうか。
ここでは、鳥の懐かせ方を紹介します。
雛からのお世話が重要!
よく鳥は産まれて初めて見た人を親と認識すると言われています。
産まれて初めて人間を目にするのは難しいことですが、雛のうちであれば人間をしっかり親だと刷り込ませることは可能です。
また、雛のうちであれば人間に懐いても、人間の「誰か」までは認識できません。
そのため、飼育員さんがしっかり愛情をこめて飼育をしていれば、お迎えした時点である程度懐いていますので購入するペットショップを何度も訪れて環境を知る事も大切なポイントです。
懐かせる方法は、とにかくスキンシップをとることです。
挿餌が必要な時期からお世話をし、人間や手で触られることに慣れさせることが有効です。
また、たくさん話しかけることも重要です。
鳥は話の内容までは理解できませんが、声のトーンや表情である程度その人の言っている意味を理解することができます。
ペットとしてメジャーなインコなどは、非常に賢く人間の2歳児ほどの頭脳を持つと言われています。
成鳥は懐かない!?
全く懐いていない成鳥を人に懐かせることは、難しいでしょう。
個体差もありますが、雛から育てたように懐くことはあまり望めません。
懐かせ方は、人間が自分にとって害のない生き物だと理解させることからはじめます。
はじめは、無理に触ったりせずに距離を置いて優しく言葉をかけてあげましょう。
手や指を怖がる場合は、割りばしなどをケージから少し入れ、それをつついたら褒めてあげるといった方法が有効です。
成鳥になってからの懐かせ方は、トレーニングが必要になります。
詳しいトレーニングは、鳥に詳しい獣医やバードトレーナーなどに相談してみると良いでしょう。
まとめ
鳥が人に懐くのは、人間を群れの仲間だと認識しているためです。
捕食される鳥類は、群れの仲間と常に行動を共にして天敵から身を守っています。 鳥を懐かせる方法は、雛のうちからしっかりお世話し、人間を仲間だと認識させることがポイントです。
成鳥になってから懐かせるのは難しく、根気強いトレーニングを要します。
懐きやすい鳥種は、セキセイインコやコザクラインコ、オカメインコなどです。