猫が夏バテしたら、どんな症状がでるか知っていますか?
愛猫が夏バテかな?と思っても、しばらく様子を見てから病院に連れて行く飼い主さんも多いのではないでしょうか。
猫の夏バテの症状を知って、緊急性が高いものであればすぐに獣医師に診てもらうようにしましょう。
また、2019年の夏は、暑さが厳しくなると言われています。
猫の暑さ対策の方法や対策グッズについてもご紹介していますので、参考にしてくださいね!
猫が夏バテした時の症状は?
猫の夏バテといっても、明らかに分かるものから気づきにくいものまで、さまざまな症状がみられます。
夏バテであれば、きちんと対処してあげれば問題はありませんが、夏バテが重症化して熱中症になったり、いきなり熱中症になることもあるので、それぞれの症状をきちんと理解していない状態で夏バテだろうと様子を見ていることは危険です。
それでは、夏バテの症状と熱中症の症状をみていきましょう。
猫が夏バテした時の症状
- 食欲不振
- 嘔吐や下痢
- グルーミングがいつもより多くなる
- おしっこの量が減る、おしっこが出ない
- 口の中が赤色になっている
- 肉球の色が変化している
- 体温が高い
猫が夏バテしたら、胃腸の調子が悪くなるため嘔吐や下痢の症状や、食欲がなくなりお水も飲まなくなることがあります。
あまりお水を飲んでいないために、おしっこの量が減ったり、出ないということに繋がっていきます。
そして、暑さで体温が高くなっているので、一生懸命グルーミングをして体温を下げようとしているのです。
体温が高いために口の中が赤くなったり、肉球の色が変化することがあるので、気になる時は愛猫の口の中や肉球をチェックしてみてくださいね。
24時間の間におしっこがまったく出ない場合は、尿毒症になってしまう可能性があるので、すぐに動物病院で診察を受けましょう。
猫の熱中症の症状
- ぐったりして元気がない
- 呼吸が荒く、舌を出してハァハァ(パウンティング)している
- よだれが多く出る
- 急な嘔吐や下痢
- けいれんする、突然のけぞるような行為を繰り返す
猫の夏バテの症状と間違われやすいのが、熱中症の症状です。
猫がぐったりして元気がなかったら、暑さでバテているのかな?と思ってしまったり、呼吸が荒いのは暑さのせいだと思いがちです。
また、猫は犬のように舌を出して体温調整は行いません。
子猫のうちはパウンティングが見られますが、成猫が舌をだしてハァハァしている行為は明らかに問題があります。
他にも熱中症の症状として、よだれが多く出たり、嘔吐や下痢のあとにぐったりしていたり、けいれんが見られることもあります。
けいれんは全身硬直して震えるものから、突然のけぞるような行為を何度も繰り返すものなどあり、とても危険な状態です。
愛猫が夏バテではなく熱中症が疑われる場合は、熱中症によりさまざまな命の危険に繋がるため、すぐに動物病院で診察を受けてください。
猫が夏バテしてしまった!対処法は?
猫の夏バテの症状が分かったところで、愛猫が夏バテしていたらどうすればいいか困りますね。
こちらでは、猫が夏バテしてしまった時の対処法をまとめました。
食事に一工夫
猫が夏バテして食欲がない時は、とにかく食べてもらわなければ体力が落ちてしまいます。
体力が落ちれば、病気に対する免疫力も抵抗力も落ちてしまいますね。
夏バテで胃腸の働きが悪くなっているため、食べ慣れているフードにかつお節やマタタビ、猫用ミルクなどをトッピングしてあげましょう。
それでも食べてくれない場合は、ペースト状のフードやレトルトのフードなら胃腸の負担も軽く猫も食べやすいです。
水分補給に工夫
猫が夏バテでお水をあまり飲もうとしない時は、水分の多いウェットタイプのフードを与えるのも1つの方法です。
他にも、どこでも好きな場所でお水が飲めるように、部屋のあちこちにお水の入ったお皿を置いてあげるのも効果的です。
また、流れているお水なら飲んでくれる猫もいるので、流水機能の付いた給水機を購入してみるのもいいでしょう。
今はペット用のスポーツドリンクなども販売されているので、熱中症対策のためにも水分が十分とれるように工夫してくださいね。
猫の体を冷やす
猫の体温が高い時は、まず冷やすことを考えてください。
まず、部屋の温度を下げるか涼しい場所に移動させて、水分を摂らせるようにします。
次に、猫の体を水に濡らしたタオルで拭きます。直接水をかけてもいいのですが、猫は体が濡れるのは嫌がりますね。
濡らしたタオルで拭いたら、うちわや扇風機で水分を気化させて体温を下げることができますよ。
この時、冷たすぎる水や氷水では行わないでください。
冷たすぎると血管が収縮して、猫の体に悪影響をもたらす恐れがあります。
猫の暑さ対策の方法は?
年々暑さが厳しくなり、2019年も暑い日が長引くと言われています。
暑いのは、猫も人間も一緒です。
暑さ対策を万全にして、愛猫が少しでも快適に過ごせるようにしてあげたいものですね。
それでは、どんな暑さ対策の方法があるのかご紹介します。
部屋の環境作り
まずは、猫が普段過ごしている部屋の空調管理です。
室温は人間が過ごしやすいと感じる温度と同じで、27度前後にします。
猫は外の空気のニオイを嗅ぐことが好きなので、換気もしてあげましょう。
エアコンだけではなく、サーキュレーターや扇風機を併用すると部屋の中の温度が均一になり、上下左右と動き回る猫にとって快適になります。
また、いつでも好きな場所に移動できるように、暖かい場所も作ってあげるといいですよ!
基本的に猫は自分で快適な場所を見つけて、その都度移動する賢い生きものです。
猫の暑さ対策グッズ
- ひんやりジェルマット
- クールマット
- 猫用クールベッド
- アルミ鍋、アルミプレート
- 水を入れて凍らせたペットボトル
猫の暑さ対策グッズは、ホームセンターやインターネット通販、ペットショップなどで購入することができます。
部屋の中や猫の寝床に置いておくだけなので、簡単ですね。
暑さ対策グッズは買うと数千円程度ですが、愛猫が使ってくれなかったらどうしよう?と悩んでいる人は、ペットボトルに水を入れて凍らせたもので試してみましょう。
凍らせたペットボトルをタオルに包んで、猫の寝床やお気に入りの場所に置き、猫が枕として使ってくれれば特に購入する必要はありません。
老猫や太り気味の猫は要注意!
猫は賢い生きものですが、老猫や太り気味の猫は動くことがしんどいため、自分で動こうとしません。
暑い、喉が渇いた、と思っていても、じっと我慢してしまうので、夏バテや熱中症になりやすいです。
特に太り気味の猫は、体に脂肪が多く熱が体内にこもりやすいので、注意が必要です。
猫の体を触ってみて、体温が高いと感じたら暑さ対策のグッズなどを利用して涼しくしてあげましょう。
愛猫が夏バテしないように気を付けよう|まとめ
猫の夏バテした時の症状と、暑さ対策や対策グッズについてご紹介しましたが、お分かりいただけたでしょうか?
猫の夏バテは重症化したら、とても危険なものです。
夏バテで愛猫を動物病院に連れていくタイミングは判断に悩むところですが、症状を理解しておけば悩むこともありませんね。
また、猫を夏バテにさせないためにも、暑さ対策の方法や対策グッズを上手に活用してください。