子猫の兄弟

猫のフケが多いときの取り方はシャンプーしかない?原因や対策方法

猫のフケの取り方はシャンプーだけでなく、他にも方法があります。また、猫のフケが多い時はなんらかの病気のサインである可能性もあるので、症状の観察や原因を知ることが大切です。日々できるケアを実施し、猫の健康維持と病気の予防に繋げましょう。

季節の変わり目など、ふと気づいたら猫の毛にフケがついている・・・。

少量のフケなら問題ないのですが、フケが普段より多いときや、痒がってひどく掻いている場合は病気の可能性もあります。

日頃からの皮膚状態の観察やケアは、猫が健康な生活を送るためにも大切なことです。

そんな猫のフケの原因や取り方を詳しくご紹介します。

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猫のフケが発生する原因

そもそもフケは、新陳代謝によって古い皮膚が新しい皮膚になるときに、その古い皮膚が剥がれ落ちることによってできる垢です。

猫は3~4週間のサイクルで皮膚が新しくなりますが、正常範囲内のフケの量であれば問題になりません。

しかし、フケの量が多いときなど、病気が起因となっていることもあります。

このような場合は、フケが出る他にどのような症状が出ているのかを診る必要があります。

早めに受診し、治療を受けさせましょう。

皮膚が乾燥している

皮膚の乾燥とは、皮膚の中の皮脂や水分が不足している状態です。

水分が不足することにより、皮膚が新しく生まれ変わるサイクル(ターンオーバー)が崩れ、フケが多く出ることになります。

毛が生え変わる季節の変わり目や、冬など空気が乾燥している時期は、猫も人間と同様に皮膚が乾燥します。

また、夏でもエアコンによる乾燥や日向ぼっこのし過ぎなどにより乾燥することもあります。

アレルギー体質である

猫にも、花粉症やハウスダストのアレルギーを持つ子がいます。

アレルギーの痒みにより掻くことで、摩擦で皮膚が傷つき、皮がむけます。

そうなると、アレルゲンや細菌などから皮膚を守るバリア機能が低下し、アレルギー症状の悪化や皮膚の感染症などを招きます。

ダニやノミによる寄生

・ヒゼンダニ(疥癬)

ヒゼンダニは猫の皮膚内にトンネル状の穴を掘って寄生します。

非常に強い痒みを伴うため、猫には掻きむしる症状がみられます。

悪化により全身に広がり、皮膚は硬くなります。

人間にも感染し、治療は長期に及ぶため早期に発見して治療を開始してあげたいですね。

・ツメダニ(ツメダニ皮膚炎)

ツメダニに寄生されると、その部位に大量にフケが発生します。

背中に寄生されることが多く、湿疹や脱毛といった症状も現れます。

痒みが少なく、あまり掻くような動作はみられません。

・その他

上記以外のダニやノミも皮膚に寄生し、痒みや乾燥を引き起こしてフケを発生させる原因となります。

カビによる感染(皮膚糸状菌症)

皮膚糸状菌というカビに感染することで発症します。

感染すると、脱毛やかさぶたができ、フケが多くなります。

猫によって痒みは様々ですが、人間に感染すると強い痒みが出ます。

子猫や免疫力の低下した猫に発症しやすいです。

口内環境の悪化

猫はグルーミングによって抜け毛やフケなどを取り除いています。

しかし、重度の口内炎などで口内環境が悪くなるとそれができなくなります。

この場合、皮膚の清潔を保つどころか、毛並みも悪くなります。

猫のフケの取り方と対策方法

猫のフケが多いときの取り方はシャンプー以外にもあります。

効果的な方法を知り、注意する点に気を付け実施してあげましょう。

ブラッシング

フケの取り方として1番効果的な方法が毎日のブラッシングです。

日常的にすることで、皮膚の観察をすることもできます。

ブラッシングは抜け毛を取り除き、マッサージ効果により皮膚の血行を良くします。

血行が良くなることで皮膚の隅々まで栄養が行き渡り、皮膚を健康な状態に保つことができます。

しかしここで注意してほしいのは、強くし過ぎないという点です。

強くブラッシングをしてしまうと、皮膚を傷つけ炎症や感染症を引き起こしやすくなるからです。

シャンプーまたは蒸しタオル

基本的に猫はシャンプーが好きではありません。

しかし、シャンプーをすることによってフケや汚れを洗い流すことができます。

もし行う場合は、はじめにブラッシングをしておきましょう。

そうすることで洗う時間が短くなり、猫の負担を減らすことができます。

シャンプーは低刺激のものを使用し、すすぐときはきれいに流してあげましょう。

洗い残しがある場合は、カビの繁殖や皮膚炎の原因となります。

また高齢の猫や皮膚に傷がある子はシャンプーを避け、蒸しタオルで身体を拭いてあげると良いです。

途中で身体が冷えないよう、バケツなどにお湯を準備し、終わったら乾燥したタオルで拭いてあげてくださいね。

部屋の湿度調整

皮膚の乾燥によりフケが多くなるのであれば、乾燥しないようにする必要があります。

まずは身の回りの環境を整えてあげましょう。

室内の空気が乾燥しないように、湿度を調整します。

猫にとっての最適な湿度は50~60%だと言われています。

冬場は加湿器などを使い、夏場はエアコンの調整や定期的な空気の入れ替えを行いましょう。

湿度が高くなりすぎるとカビが発生したり、ノミやダニが活発に活動しやすくなるため注意してくださいね。

また、猫用の保湿クリームや化粧水もあります。

使用時に皮膚の赤みや痒みの増強などの異常がないか、様子をみながら使いましょう。

食事の見直し

フケの原因として、キャットフードが合っていないということもあります。

また、栄養不足に陥ると皮膚の新陳代謝に影響を及ぼします。

必要な栄養素が足りているか、キャットフードに添加物や農薬が含まれていないか、いま一度確認してみましょう。

皮膚ケア用のキャットフードもあるため、その子に合うものを探してあげてください。

猫のフケを増やさない方法や予防法

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「対策」では猫のフケの取り方を説明しましたが、フケが多くならないよう日頃からの予防も大切です。

なるべく猫の負担にならないよう、日々の生活をサポートしてあげましょう。

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日頃から観察する

まずは毎日、皮膚の状態や毛並みを観察しましょう。

  • 赤くなっていないか、腫れていたり炎症を起こしていないか
  • 掻き傷などはないか
  • フケの量は普段と比べてどうか
  • 抜け毛や脱毛はないか

などを観ていきましょう。

それから、猫の行動にも注意し観察していきましょう。

  • 痒そうに掻きむしっていないか
  • グルーミングの頻度はどうか
  • 食事はしっかりと食べているか、便の性状は問題ないか

などの全身の様子も観察することで、原因を特定しやすくなります。

アレルギー検査の実施

もし、猫にアレルギーがあった場合は、アレルギー検査をすることでその物質を特定できます。

その猫にとってのアレルゲンを知ることで、対策を立てることができますね。

なるべくアレルギーとなるものは避け、除去することに努めましょう。

水分を補給しやすいように

猫の中には、あまり水分を摂らない子もいます。

しかし、水分を摂らないと皮膚が乾燥しやすくなるのはもちろんですが、脱水や腎臓病を起こしやすくなります。

日頃から水分をしっかり摂っているかや、排尿回数、できれば尿の色なども見るようにしましょう。

水分が足りていないと尿は濃くなります。

置きっぱなしの古い水だと飲まない子もいるため、こまめに新しい水に変えたり、器を変える、水の置場を変える、数を増やすなど、猫が飲みやすいよう工夫してあげましょう。

ストレスを軽減する

「ストレスは万病のもと」と言うように、ストレスは身体に様々な悪影響を及ぼします。

猫も同じで、ストレスを抱えることにより不調が出ます。

たとえ飼い主にとっては小さなことでも、猫にとっては大きなストレスとなり得ることもあります。

普段と変わった出来事はなかったかを確認し、なるべく原因となるものは取り除いてあげたいですね。

それが難しいのであれば、ストレスを軽減できるよう対策を考えましょう。

猫が安心して過ごせる場所をつくったり、爪とぎができるようにする、ブラッシングをしたりおもちゃで遊ぶなどの方法でストレス発散させてあげると良いでしょう。

猫のフケの原因と取り方や対策まとめ

猫のフケの原因には、環境や体質によるものや、病気によるものもあります。

日常的にフケの量やその他に見受けられる症状を観察することで、原因が特定でき、正しい診断と治療に繋げることができます。

また、ブラッシングやシャンプーなどの対策を実施することで、皮膚を衛生に保ち、猫もより快適に過ごすことができるでしょう。

何より、「大丈夫かな?」「どうしたらいいかな」と、猫のために考え、愛情を持って接することが猫を元気にし、健康な生活に導くのだと思います。

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