猫と扇風機

猫は扇風機が好き?熱中症対策の効果や危険性や遊ぶ時の対策方法

猫が扇風機の前にいると、涼んでいるのかな、と思いがちですがそうではありません。扇風機には熱中症対策の効果もなく、遊びの対象物となって危険も伴います。猫と扇風機の関係を理解して、遊んでしまう時の対策もしっかり行いましょう!

暑い時期に、エアコンは出来るだけ使いたくないと扇風機で涼を取る方も多いですが、猫にも扇風機が涼しく感じると思っていませんか?

猫は気が付くと扇風機のそばにいて、涼んでいるようにも見えますが、実はまったく別の意味で扇風機のそばにいるのです。

そこで今回は、猫の熱中症対策における扇風機の効果や危険性と、猫が扇風機で遊ぶ時の対策方法をご紹介します。

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猫が扇風機を好きな理由

寝ぼけ猫ちゃん

猫が扇風機の台座を枕にしていたり、ずっと羽根を見つめている姿を見かけたことのある方も多いと思います。

猫は扇風機が好きですが、決して涼しいと感じているからではありません。

ここでは、猫が扇風機を好きな理由について見ていきましょう。

扇風機の振動が喉笛の音に似ている

扇風機の振動は、猫の喉笛のゴロゴロとした音にとても似ています。

猫はまだ耳の聞こえない子猫の時に、母猫のゴロゴロ音を振動で感じて、そばにいることを確認していました。

ですから、猫にとってゴロゴロと感じることのできる扇風機の振動は、とても心地よく安心できるものなのです。

どんな振動か気になる方は、一度扇風機の台座に頭を乗せてみましょう。

扇風機の台座が温かい

猫が扇風機の台座の上に座っている、くつろいでいる時は、扇風機の台座が温かく心地よいと感じていることがあります。

もちろんゴロゴロと振動を感じることもでき、ほんのりと温かい扇風機の台座は、猫にとって大好きな場所となっても不思議ではありませんね。

扇風機の動きが面白い

猫の動体視力は、1秒間に4mmの動きでも捉えることができるほど優れています。

猫にとって扇風機の羽根を捕まえることは容易なことで、羽根の動きや扇風機の首振りが面白く、おもちゃとして興味を持っていることもあります。

中には単純に風が出てくることを楽しいと思っていることもありますが、猫は涼むために扇風機の前にいるわけではないのですね。

猫に扇風機は熱中症対策の効果がある?

猫の熱中症対策に扇風機を使っている方もいますが、扇風機を一晩ケージに当てていたら、翌朝猫が亡くなっていた、という悲しい事故が多発していることをご存知ですか?

もちろん扇風機の風が悪いわけではなく、熱中症対策の効果があると勘違いしていたために起こった事故で、人間と猫を同じに考えてしまうことは危険です。

ここでは、猫に扇風機を当てても熱中症対策に効果がないことを詳しく解説します。

扇風機に熱中症対策の効果はない!

人間が扇風機の風を涼しいと感じても、猫は涼しいと感じません。

そもそも猫と人間では体の作りが違いますが、猫には人間のように毛穴から汗をかいて体外に体温を逃がすことができずに、熱が体内にこもりやすいです。

猫が汗をかける場所は肉球と鼻だけしかなく、グルーミングによる体温調整も暑い時期では間に合いません。

扇風機の風を猫に当てても、風が当たった部分は多少の風通しは良くなりますが、エアコンのように部屋全体の温度を下げることはできないため、体温を下げる効果はないのです。

熱中症対策はエアコンで

熱帯夜になると、夜間でもじめじめとして寝苦しくなりますね。

今は人間でも熱中症対策にエアコンを使うように注意喚起されていますが、猫は汗をかけないため、それ以上の注意が必要です。

昼間も同様に、人間の感覚で大丈夫というものは猫にとって危険です。

熱中症になってしまうと、命に係わる重篤な症状に繋がり、あっという間に命を落としてしまいます。

猫が扇風機の風に当たって気持ち良さそうに寝ていたとしても、扇風機に体温を下げる効果がないことを忘れずに、湿度が60%以上あるような日や、気温が高い日などは必ずエアコンを使って熱中症対策をしてあげましょう。

猫が扇風機で遊ぶ危険性と対策方法

寝ている猫

猫が扇風機で遊んでいる動画などがSNSにあげられていますが、猫が扇風機で遊ぶのはとても危険なことです。

扇風機が転倒してしまったり、羽根でケガをしてしまう事故も少なくありません。

扇風機には部屋の空気を循環させたり、人間にとっては涼むために便利なものですが、猫にとっては危険なおもちゃです。

ここでは、猫が扇風機で遊ぶ時の対策方法をご紹介します。

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扇風機カバーを取り付ける

猫が扇風機で遊んでしまう時に一番に考えなければいけないのは、羽根によるケガです。

扇風機のワイヤーの隙間に前足やしっぽが入ってしまうと、大けがに繋がりますね。

愛猫に痛い思いをさせないためにも、扇風機の前面と後面に扇風機カバーを取り付けましょう。

ただし、猫によってはカバーに爪を引っ掛けて遊んでいて、扇風機が転倒して下敷きになった、なんてこともあるため、扇風機カバーの選び方にも工夫が必要となります。

羽根がないタイプの扇風機や安全機能のついた扇風機

最近では、羽根がないタイプの扇風機や、タワー型の羽根が見えないタイプの扇風機が販売されています。

普通の扇風機よりも価格は高額ですが、安全面を考えて買い替えを考える方も増えてきました。

また、扇風機によっては、転倒すると止まる機能があったり、ガードしている部分に触れると自動で羽根が止まるなど、安全機能の付いたものがあります。

羽根がないタイプの扇風機のように高額ではありませんので、猫が扇風機で遊ぶのが好きなご家庭にはおすすめです。

扇風機に近付けないようにする

どんな扇風機でも動くことがある以上、猫のおもちゃの対象です。

扇風機の転倒によるケガや、羽根によるケガを避けるためには、猫を扇風機に近付けないようにしてしまうことが確実です。

柵などを設置することで猫が近寄らなくなればいいですが、柵を超えてしまう猫には意味がありませんね。

そういった場合には、壁掛けタイプの扇風機にすることも対策方法として有効ですよ!

猫に扇風機で遊ばせないようにしよう!|まとめ

今回は、猫と扇風機について誤解されがちな熱中症対策の効果や危険性と、扇風機で遊ぶ時の対策方法についてご紹介しました。

猫にとって扇風機は、熱中症対策の効果はまったくありません。

何も知らずに愛猫の命を危険にさらすのではなく、しっかり理解しておかなければいけませんね。

また、猫が扇風機で遊ぶ姿は可愛らしいですが、ケガなどに繋がる危険が伴います。

扇風機で遊ばせることのないようにしっかり対策をとって、猫の安全を守ってあげましょう。

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