猫が好きで猫を飼いたいけど家族に反対されている、なんて方も多いと思います。
猫を飼うというのは、命を預かることであって物を買うわけではありません。
猫の一生をお世話する覚悟が必要で、お金もかかればリスクもあります。
それらをすべて自分で納得し、強い決意があれば反対している人を説得できるかもしれません。
そこで今回は、猫を飼いたい人の心理と、飼う時にかかるお金やリスクと説得方法についてご紹介します。
猫を飼いたい人の心理は?
猫派や犬派など、好きな動物は人によって違いますね。
そして猫好きでも、見ているだけがいい人と家で飼いたい人とに分かれます。
人によって考え方も違えば性格も異なりますが、猫を飼いたい人に共通しているのは自由でマイペースな性格ということではないでしょうか。
ここでは、猫を飼いたい人の心理についてご紹介します。
子猫から飼いたい
子猫から飼いたい人の心理は、見守りたい、最初から育てたい、という母性本能が垣間見られます。
子猫を飼うということは、子供を育てるように手がかかります。
しかし、大変な一方で猫が成長していく姿を近くで見ることができますね。
子猫の時期には、ミルクから離乳食、子猫用フードの切り替えや、子猫が自分で排泄が出来ない時期では排泄を促してあげる必要もあります。
飼い主を母猫と思って甘えてくるため、家を留守にしがちではお世話は難しいでしょう。
成猫を飼いたい
成猫を飼いたい人の心理は、癒されたいという気持ちが強いようです。
もちろん成猫ということは、里親になったり誰かから譲り受けて飼うことになるため、ボランティア精神のある心の優しい人が多いです。
また、成猫であれば体も性格も出来上がっているため、留守がちな家でも飼いやすいといったメリットもあります。
しかし、猫は犬のように常に飼い主に忠誠を尽くしているわけではないため、猫の気まぐれに付き合ってあげる必要があります。
猫を飼いたいけど、どのくらいお金がかかるの?
猫に限らずですが、命のあるものを家に迎えるということは、お金がかかります。
それは、例え誰かから譲り受けたとしても同じことです。
ここでは、猫を飼いたいけどどのくらいお金がかかるのかな?と、気になる疑問について見ていきましょう。
猫を迎え入れる場所
まずは猫をどこから迎え入れるかによって、最初の費用は違います。
ペットショップやブリーダーからでは血統書付きの猫がほとんどなため、5万円~30万円と猫の種類によって値段が違います。
高い猫の種類では50万円や60万円といった値段が付けられていることもあります。
保健所からの引き取りは基本的に無料ですが、自分の身分を証明する必要書類を揃える必要があります。
動物愛護センターや動物保護団体、里親サイトなどでは、避妊や去勢手術代などが必要となるため、2万円~3万円程度となります。
最初に動物病院でワクチン接種が待っている
猫を飼いだしたからもうお金がかからない、というわけではありません。
猫を迎え入れたら、動物病院で健康診断やワクチン接種が待っています。
健康診断は動物病院によって値段が異なりますが、5000円~1万円程度となり、ワクチン接種も何種類のワクチンを打つかで値段が異なり、だいたい3000円~7500円程度が必要となります。
最初に揃えておく猫のグッズも忘れないで
猫が生活するために最初に揃えるものには、5万円前後かかります。
もちろんどれを選ぶかによって安くすることも可能ですし、もっと高くなることもあります。
猫の生活で最低限必要なもの
- 猫の食器2つ(餌用と水用)
- キャットフード(猫の成長時期に合わせたもの)
- 猫用トイレ
- トイレシートや猫砂
- 首輪
- ケージやキャリーバッグ
- 猫用ベッド
- ブラシ
- 猫用おもちゃやおやつ
- 爪とぎ
- キャットタワー
猫を飼うとリスクもある
猫は気ままで可愛い動物で、癒しを与えてくれる存在ですが、猫を飼うと様々なリスクもあります。
猫を飼いたいけど…と思いとどまっている人は、どんな理由で悩んでいますか?
お金の問題、家族の反対、何となくの不安。
猫を飼いたいけど飼わない人は、それぞれに様々な事情があるでしょう。
ここでは、猫を不幸な思いをさせないためにも猫を飼うリスクを知って、もう一度自分が猫を飼うことができるか考えてみてください。
猫中心の生活になる
猫は比較的お留守番は得意で、仕事で家を空ける時間が多くても飼いやすいですが、猫をほったらかしにしていいと言うわけではありません。
毎日きちんとスキンシップをはかり、休みの日にはたくさん遊んであげなければ猫もストレスがたまって病気になります。
旅行に行くならば一緒に連れていくか、ペットホテルなどに預ける必要もあり、猫のご飯のお世話やトイレの掃除もあるため、夜遊びなどは出来なくなります。
家で待っている猫のことを考え、猫中心の生活になることは覚悟しておかなければいけません。
物を壊されることも
猫を1日中ケージに入れて飼う、なんてことは絶対にしてはいけません。
自由に動き回らせてあげることが猫のストレス発散にもなるため、家の中では基本的に放し飼いです。
好奇心旺盛な猫が走り回って棚に飾っているものやタンスの上に置いていたものを落として壊されてしまうことがあります。
壊されたくないものはしまっておく必要がありますが、壁や家具で爪とぎしてしまったり、カーテンに登ってカーテンをボロボロにしてしまうことも覚悟しなければいけません。
猫がかじったりひっかくといった行為は、当たり前のことなのです。
金銭的なことも覚悟が必要
猫が生きていく上で、餌代も必要ですし病気になれば病院代も必要です。
猫の病院代はとても高額になるため、ペット保険に加入することも考えておかなければいけません。
しかし、ペット保険にも窓口清算ができるものと後から請求するタイプがあるだけでなく、限度額を超えれば全額自費であったりするため、ある程度お金を用意する必要があります。お金がないから病院へ連れていかない、なんてことは猫にとって不幸でしかないため、いつお金がかかることがあるか分からない、と金銭的な覚悟が必要になります。
高齢になれば介護も
猫もいつまでも若く元気なわけではありません。
高齢になれば場合によっては介護が必要になることもあります。
それまで以上に猫中心の生活となり、食事や排泄のお世話が必要であれば、長時間家を空けることは出来なくなります。
仕事を休むことも増えたり、仕事の時間を短縮することも考えなければいけません。
猫の平均寿命は15年~20年です。
しっかり最期の時までお世話をする覚悟がなければ、猫を飼ってはいけません。
猫を飼いたいけど反対されている…そんな時の説得方法
ここまで様々なリスクやお金について述べてきましたが、それでも猫を飼いたいと強い意志があるのであれば、反対している人を説得することも可能かもしれません。
猫を飼いたいけど反対されている、という場合の説得方法についてご紹介します。
まずは相手の意見をよく聞くこと
猫を飼いたいけど…と悩んでいる方に多いのは家族の反対によるものです。
いくら猫を飼いたいと猫について熱く語っても、相手の意見を聞いてあげなければなぜ反対しているのか分かりませんね。
こちらの一方通行ではなく、まず相手の思っていることをすべて聞き出してから説得に入りましょう。
最期まで面倒を見ることを約束する
猫を飼いたいけど家族に反対される、その一番多い理由は「猫のお世話をしなくなって家族に押し付けるのでは?」というものです。
猫は可愛い、癒される、飼いたい、ということだけでは、説得することはできません。
猫を飼うリスクでも述べましたが、15年~20年という年月をきちんとお世話ができるのか、ということを、お金の面や生活の変化、高齢になった場合のことも含めて、自分はこうしていくと伝えましょう。
猫の飼いやすさを伝える
猫を飼いたいけど、家が汚れるからダメ!と反対されている場合では、猫のお世話を最期まで見ることだけでなく、猫はきれい好きな動物であることを伝えましょう。
壁や家具の爪とぎをさせないために、きちんと爪とぎ器で行うようにしつけることや、壁や家具をガードするなどの対策方法も提案するといいでしょう。
猫は汚れたトイレでは排泄を我慢してしまうほど綺麗好きなので、ちゃんと掃除すればニオイの心配もないと胸を張って言えますね。
殺処分になってしまう猫の現状を伝える
猫を飼いたいけどどんなことを言っても家族に反対されてしまう…となれば、猫の命についても話してみるといいかもしれません。
反対される理由に、何を言われても信用できない、猫のお世話ができない、と思われている場合が多々あります。
殺処分は年々減ってきていますが、それでもまだまだ人間の勝手な都合で殺処分されてしまう猫は1年に約4万頭います。
命の大切さを伝えて、最期までお世話をすることを約束し、少しでも悲しい思いをする猫が減るようにしたいことを伝えてみましょう。
猫を飼うなら最期まで愛情を持ってお世話しよう!|まとめ
今回は、猫を飼いたい人の心理と飼う時にかかるお金やリスク、猫を飼いたいけど反対されている時の説得方法についてご紹介しました。
初めて猫を飼う人にとって、猫との生活は想像以上に大変なものです。
しかし、それ以上の癒しや幸せを感じさせてくれる、かけがえのないパートナーになってくれます。
猫を飼いたいけど…と様々な理由で悩んでいる方は、しっかり自分が猫の命を預かることができるか考え、飼うと決めたら最期の時まで愛情を持ってお世話してあげましょう。
その熱意が伝われば、反対している人を説得できるかもしれませんよ!