かわいいと人気の寝方の一つでもある猫の「ごめん寝」は、ごめんなさいと謝っているように見える姿勢で寝ていることですが、ごめん寝をまったくしない猫もいることをご存知ですか?
SNSなどで猫のごめん寝姿の画像がたくさんアップされていますが、ごめん寝をする猫には理由があります。
そこで今回は、猫のごめん寝の理由や可愛い寝方と注意すべき寝方についてご紹介します。
猫のごめん寝とは
猫のごめん寝を見たことはありますか?
猫はとても器用な寝方をすることも多く、いろいろな寝姿を見かけることができますね。
ごめん寝は、すまん寝、ゆるして寝、などと言われることもあるように、まるでごめんなさいと謝っているように見える姿勢で寝ていることが特徴で、細かい違いはありますが大きく分けると2つのごめん寝が存在します。
ここでは、猫のごめん寝の姿勢について知っておきましょう。
伏せたまま頭を前足に埋めている
猫のごめん寝で多く見かける姿勢は、香箱座りやスフィンクス座りの姿勢で、前足で顔を覆うような寝方です。
土下座をして謝っているような寝姿は申し訳なさそう感が漂い、思わず「かわいい?」と言ってしまいたくなります。
座ったまま壁や窓に頭を付けて寝る
猫のごめん寝には、座ったまま壁や窓に頭をつけて寝ている姿勢のものもあります。反省していたり、落ち込んでいるようにも見える寝方で、「そんな姿勢で寝れるの?」とツッコミたくなってしまいますね。
猫のごめん寝の理由とは?
猫は1日に14時間?16時間を寝て過ごしています。
子猫や老猫であれば18時間?20時間を寝て過ごすのですが、熟睡しているわけではありません。
ちょっとした物音や気配を感じればすぐに起きてしまいますが、休める時に休んで体のエネルギーを温存し、休んでいる時に敵に襲われてもすぐに行動できるように猫の習性からで、浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠を繰り返しています。
猫のごめん寝は、猫のごめん寝にはどんな理由があるのか見ていきましょう。
眩しい
猫がごめん寝をする理由に、眩しいと感じている、ということがあります。
猫は休める時に休んで起きたいと、寝れる時間があれば寝てしまします。
しかし、室内で飼われている猫は、証明の明かりやテレビや蛍光灯のチカチカ、窓から入ってくる光など眩しいと感じるものがたくさんあります。
猫の目は、暗くても見えるようにわずかな光を取り込んで光を増幅させる器官があるため、明るいのは苦手なのです。
他に休める場所がない、飼い主さんのそばで休みたい、眠すぎて動きたくないなどの理由と、「眠いのに眩しいなぁ」という不満を感じていることを察してあげましょう。
うるさい
猫はとても聴力が優れているため、うるさいと感じてごめん寝をすることもあります。
猫の聴力は人間の4倍ですが、危険を察知するため、寝ている時でも聴力を働かせているため、人の話し声やテレビの音、蛍光灯の音、外から聞こえる音など、うるさいと感じるとごめん寝の姿勢になります。
猫の耳は些細な音でも受け止められるように顔の前方を向いていますが、ごめん寝をすることで、耳を下に向けて、音を遮ろうとしているのです。
「眠いのにうるさいなぁ」といった不満がある時の姿勢なので、単純にかわいいとは言っていられませんね。
睡魔に勝てなかった
猫のごめん寝の理由は眩しい、うるさい、だけではありません。
単純に睡魔に勝てず、座ったり伏せをした状態のまま寝てしまうこともあります。
猫は自分では寝るつもりはなかったのに強い眠気に襲われて、自然と頭が壁に寄りかかるようについたり、両前足にうずめるように前に倒れてごめん寝になってしまうこともあります。
実際、テレビの上やソファーの背もたれの上など、足の踏み場がない狭い場所でも、睡魔に負けて猫は寝てしまうことがありますね。
猫の可愛い寝方と注意すべき寝方
猫は体を器用に動かし、さまざまな寝姿を見せてくれます。
その猫その猫で寝方にも個性があり、とても微笑ましいものですが、中には注意が必要な寝方もあります。
ここでは、猫の可愛い寝方と注意すべき寝方について見ていきましょう。
猫の可愛い寝方
猫の可愛い寝方は、人間がねているかのような大の字寝、手も足もピンと伸ばした姿勢の良いヘソ天、顔をお尻に向けくるっと丸まったアンモニャイトなど、まだまだたくさんありますね。
猫はどんな寝方でもかわいいのですが、体を丸めて寝ている時は、何かに対しての不安や寒いと感じていることの表れで、逆にお腹を見せて寝ているときは暑いと感じている場合もあるため、室温の調整や猫が不安と思っていることを取り除いてあげましょう。
猫がこんな寝方をしていたら注意!
猫のごめん寝には、さまざまな理由があることをご紹介しましたが、それだけではありません。
ヘッドプレッシングという言葉をご存知ですか?
壁や家具、床に頭を押し付けてじっとしているため、ごめん寝と見間違える方もいるかもしれませんが、とても重大な病気が隠れている可能性のある姿勢です。
立ったまま床や壁に頭を押し付けることもあり、頭突きしているのかと勘違いされてしますこともあります。
脳腫瘍や脳炎、脳卒中、前庭疾患、頭部外傷、毒性中毒など、放置してはいけない病気によって引き起こされている異常行動で、症状としては、壁や床に頭を押し付けているだけでなく、同じところを行き来したり、部屋の隅でじっと動かない、壁をずっと見つめている、けいれん発作、壁に沿って歩こうとする、など、明らかに様子がおかしな行動が見られます。
ごめん寝だけでなく、猫にこれら症状が1つでも見られれば、すぐに動物病院を受診してください。
猫のごめん寝は愛猫のサイン|まとめ
今回は、猫のごめん寝の理由や、可愛い寝方と注意すべき寝方についてご紹介しました。
猫のごめん寝は、しっかり眠れていない愛猫のストレスサインであることが多いです。
猫の寝姿はかわいいものですが、その寝方にいろんな意味があることを知れば、愛猫の安眠に役立ちますね!
猫にとって睡眠時間はとても大切なものなのです。
猫がごめん寝をしたら、「ごめんね」という気持ちで対処してあげましょう!