猫のノミダニ予防にレボリューションを使用している方も多いのではないでしょうか。
安全とされている猫のノミダニ駆除薬で、動物病院でなくてもネットで買えてしまう手軽さから、安易に使っていませんか?
レボリューションは正しく使っても注意が必要な薬であるため、使い方や副作用について理解しておかなければ危険かもしれません。
そこで今回は、猫の薬「レボリューション」とはどういったものなのか、詳しく解説していきます!
猫の薬「レボリューション」とは?
レボリューションとは、ゾエティス・ジャパン社が開発、販売する、犬や猫などの首筋に直接垂らすタイプ(スポットタイプ)の寄生虫駆除薬です。
垂らした薬剤が皮脂腺に蓄えられ、皮脂と共に放出されて体外、体内と全身に行き渡り、フィラリア、ノミ、ダニなどの寄生虫の駆除や予防になります。
その効果は1ヶ月持続するため、多くの動物病院で使用されている薬です。
レボリューションには、2種類あるので更に詳しく見ていきましょう。
レボリューションの購入はこちらからレボリューション6%
レボリューション6%は1回の投与で下記の効果が有ります。
・フィラリアの予防
・回虫
・ミミヒゼンダニ
・ノミの駆除
投与してから48時間以内にノミを100%駆除することができ、新たに寄生されてもそのノミが卵を生む前に駆除することができます。
生後6週齢の子猫から使用することができ、レボリューションを投与した2時間後からはお風呂に入れることも可能です。
レボリューションプラス
レボリューションプラスは、1回の投与で下記の効果が有ります。
・フィラリアの予防
・回虫
・ミミヒゼンダニ
・ノミ
・鈎虫
・マダニの駆除
レボリューション6%よりも効力が強いと考えていいでしょう。
レボリューション6%にマダニに有効な殺虫成分を追加したもので、投与してから24時間以内にノミ、48時間以内にマダニを100%駆除することができます。
レボリューションプラスも、生後6週齢の子猫から使用することができ、投与後2時間経てばお風呂に入れても問題はありません。
完全室内飼いでもレボリューションは必要なのか
レボリューションとは、フィラリアの予防や回虫、ミミヒゼンダニ、ノミなどの寄生虫を駆除してくれる薬であることは理解できていても、完全室内飼いの猫には必要ないと思っている方も多いのではないでしょうか。
確かに、外で他の猫に接触する機会もなければ、ミミヒゼンダニに寄生されるリスクは少なくなり、蚊除け対策を万全に行っていればフィラリアの心配も少ないでしょう。
しかし、私たち人間が外から連れて来てしまったり、宅配便のダンボールなどにノミがついていたり、動物病院に行く途中や病院でもらってしまったり、室内でノミやダニが発生する可能性もあるのです。
外に出さない猫でも、念のため5月~12月までレボリューションを使用したほうが安心と言えるでしょう。
レボリューションの使い方
レボリューションとは、あくまでも駆除薬です。
猫を1ヶ月間守ってくれるというのは、猫の体内の血管に乗って殺虫成分がグルグルと回っているからです。
そんな怖い物を猫に使いたくない!という方も多いですが、フィライアや回虫、ノミ、ダニなどの寄生による影響の方がはるかに大きいため、獣医師はレボリューションを使用しています。
レボリューションとは、本来獣医師から処方されるものですが、ネットで買った方が安いことから自分の判断でネットで購入し使用している方も多いです。
しかし、正しい使い方を行わなかったり、ネットで購入したレボリューションで猫の体に異変が起きても、獣医師から診察拒否される可能性がある事を忘れてはいけません。
ここでは、レボリューションの使い方について見ていきましょう。
事前にフィラリアの検査を!
レボリューションの使い方として、まずは事前に動物病院でフィラリアの検査を受けてください。
レボリューションとはフィラリアの寄生予防にはなりますが、フィラリアが既に寄生している猫に使用することはとても危険なものです。
レボリューションを初めて使用する時と、2ヶ月以上間が空いている時は、動物病院でフィラリアの血液検査を行わなければいけません。
フィラリアの検査だけなら2,000円前後で行うことができます。
フィラリアが既にいる猫に使用してしまうと、フィラリアが急激に反応して心臓に負担をかけてしまったり、血管にフィラリアの死体が詰まってしまうなど、とても危険です。
レボリューションの使い方①頻度
レボリューションとは、1ヶ月持続効果のある寄生虫駆除・予防薬です。
1ヶ月に1回の投与で十分効果を発揮してくれるものなので、予防として使用されるのであれば、5月~12月まで月に1回の投与が必要です。
逆に過剰に投与するのは猫の体に悪影響をもたらすため、1ヶ月に1回をしっかり守ってくださいね。
また、ノミやミミヒゼンダニに寄生されている場合は、時期に関係なく獣医師から1回投与されます。
1度の投与では卵の状態のノミやダニの駆除に不完全なことから、1ヶ月後にまた投与する必要があります。
レボリューションの使い方②投与の仕方
自分で投与する場合の使い方は、猫の首の後ろの中心あたり(肩甲骨の間)の毛を皮膚が見えるまでかき分け、レボリューションの容器の先端を皮膚に当て、空になるまで2~3回押しつぶします。
薬剤が容器に逆流してしまうこともあるため、押しつぶしたまま猫の体から離してくださいね。
途中で逃げられてしまってもその容器が空になるまでもう1度チャレンジしてください。
薬剤が乾くまでは触らない
猫の首筋に投与されたレボリューションは、皮膚からすぐに体内に吸収されていきますが、薬剤が乾くまでは猫の首筋を触ったり、抱っこするのはやめましょう。
万が一触ってしまった場合、それを猫が舐めると副作用が表れるため、注意してくださいね。
2時間後にはお風呂も抱っこも、一緒に寝ることも可能なので、乾くまでは触らないことが鉄則です。
レボリューションの購入はこちらからレボリューションの副作用
どんな薬にも副作用があるように、レボリューションにも副作用があります。
特にレボリューションとは殺虫成分の含まれる駆除薬で、いくら安全性が高いとはいっても副作用が表れることもあります。
ここでは、レボリューションの副作用について見ていきましょう。
投与してから3日は様子を見る
レボリューションの副作用は、皮膚かぶれ、脱毛、下痢、嘔吐などです。
まったく副作用の表れない猫がほとんどですが、薬剤を舐めてしまった場合の副作用は嘔吐やよだれが止まらない(流涎)といったものが表れるため、レボリューションによる副作用が表れた場合は、動物病院を受診するようにしてください。
副作用は投与後すぐに表れることもありますが、48時間経ってから副作用が表れる場合もあるため、念のため3日は様子を見てくださいね。
死亡例もある
どんな薬にも副作用があるように、残念ながら死亡例もあります。
レボリューションも同様で、平成18年の8月から令和1年の5月まで、獣医師から報告されているものだけで、全国で27件の死亡例があることがわかっています。
投与して5分後にアナフィラキシーショックで亡くなった猫や、飼い主の希望による安楽死も含まれていますが、ほとんどは投与して4時間~48時間で何らかの異常が表れ、亡くなっています。
何らかの異常とは、下記の通りです。
・流涎
・脱水
・元気喪失
・食欲喪失
・吐血
・黄胆
・虚脱
・震え
・てんかん
・へい死(突然死)
副作用との関連性が認められていないことや、ほとんどが初診でレボリューションを投与した死亡例のため、一概にレボリューションの副作用と言い切ることはできません。
しかし、猫の以上が副作用によるものかどうか自己判断できない場合もあるかと思います。
そんな時は、「ジュイクル」で獣医さんに相談してみましょう。
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オンライン相談・電話相談も可能なので、症状が何かわからないまま外に連れ出すが不安な方にもおすすめです。
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レボリューションの投与後、様子がおかしいと思ったらすぐに獣医さんに相談してみましょう。
猫の薬「レボリューション」を知って正しく使おう|まとめ
今回は、レボリューションとはどんな薬なのかを徹底的にご紹介しました。
猫にとってフィラリアは致命的ともいえる病気ですし、回虫やノミ、ダニなども決してバカにはできません。
病気になってから治療する、というのはフィラリアやマダニでは手遅れになることも多いのです。
レボリューションには副作用やわずかながら死亡例もありますが、正しく使い方を理解して獣医師の指示のもと投与し、何か異変があったらすぐに動物病院を受診することが大切です。
普段から獣医師に愛猫の健康状態などを知ってもらうことで、安心、安全に使用できる薬なので、レボリューションがどんな薬かをよく理解して、愛猫の病気の予防に役立てましょう!
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